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第肆六回戦!!鬼の副長

第肆六回戦!!

世界代表!農民画家、ピーテル・ブリューゲル!日本代表!鬼の副長、土方歳三!


パレットと筆を持って歩くのはブラバント公国で名を馳せた画家。息子と共に美術の世界で有名なブリューゲル老である。

対するは精悍な顔立ちの侍。銃と刀を携え、来ている服は洋服だが彼は侍。戊辰戦争において旧幕府軍として戦死した新撰組の副長である。


第肆六回戦、開始!!


「我が代表作は数多いがこれは皆が知っているであろう?」


ピーテル・ブリューゲルが絵の具を地面にばら撒くと絵の具が勝手に動き出し、絵を作る。地面に描かれたのは巨大な塔の絵。


そして、それは現実のものとなって実体化する。


「傑作【バベルの塔】である!!」


旧約聖書に書かれた神の怒りを買った塔が現れた。


塔の周り落ちる雷と吹き荒れる暴風。


土方歳三は一気に災害の中に取り込まれたが、冷静であった。

なぜならば、彼の最期は戦禍の中。


燃える世界で戦った彼に焦りはないのだ。


「出でよ。我が忌まわしき最期の記憶。あの世界をここに再現し、地獄というのを見せてやれ!!」


整った顔を歪めながらもはっきりとした口調で大声を上げる土方歳三。


大きく地面を踏むと現れるのは北海道函館市にある五稜郭。


現代の自然豊かな姿はなく砲撃音が鳴り続けて炎が立ち昇る五稜郭は箱館戦争の時、そのままである。


バベルの塔を囲むように現れた五稜郭によってバベルの塔も延焼し、レンガすら焦がして崩していく。


一段目が崩れると後は早い。二段目以降も一気に崩落してき跡形もなくなるバベルの塔。


ピーテル・ブリューゲルは絵の具をもう一度地面にばら撒き、今度は【雪中の狩人】を実体化させるが、土方歳三は何度も攻勢を譲るほど甘くはない。


絵の登場人物たちは手持ちの銃で速射すると、雪上とは思えない速度で走りぬけ、ピーテル・ブリューゲルの真正面に移動する。


一瞬でピーテル・ブリューゲルの腕を取り、引っ張って雪の上に倒すとその背中に膝を乗せて動けにように抑えた。刀を抜き、ピーテル・ブリューゲルの首に当てる土方歳三。


勝敗は決した。


旧幕府軍指揮官・榎本武揚

「土方さん、やっと勝てたな。やっと、やっとだ。」

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