第十七回戦!!甲斐の虎
第十七回戦!!
世界代表!先見の将軍、テミストクレス!日本代表!甲斐の虎、武田信玄!
100隻の船は来るべき戦いに備えられ役目は果たされた。祖国の為に論争した執政官であり追放されても祖国を思い自死したアテナイの軍人である。
対するは戦国最強の赤い騎馬隊。旗に書かれたのは風林火山。人は石垣、人は城、人は堀。甲斐の英雄。山梨の誇りである。
第十七回戦、開始!!
1700人を超える軍人が乗るのはサラミスの海戦で活躍したトライリーム。
ペルシア軍を破った海軍国家はここに復活した。
戦国時代、日本は群雄割拠。武田家は東に北条、北に上杉、南西に今川、西に織田と囲まれる中で名を轟かせた。
武田騎馬軍団、此処にあり。
会場は海と陸に割れる。
圧倒的騎馬は不利。
海軍は槍を投げるが武田信玄が軍配がを振ると騎馬隊は一つの生き物の様にうねり避ける。
騎馬隊が弓矢を構え放つがテミストクレスの号令で海軍は盾に隠れる。
両者攻め手にかける。
長考。
時はやって来る。
シロッコが吹き始め波は高くなる。
陸は飲まれる。
テミストクレスに笑みが浮かび、船が波と共に騎馬隊を踏み潰そうとする。
だが、武田信玄も笑みが浮かべる。
相手が水なら此方は火だ。侵掠すること火の如く、騎馬隊は敵を燃やす様に討ち倒し船を沈める。
彼らの筋力はこの時確かに倍化していた。
騎馬隊も斃れる者がいるが最強の名は伊達では無い。
ある程度の足場ができると軽快に船に飛び乗る。
疾きこと風の如し、先頭に走るのは勿論大将の武田信玄。
この場だからこそ出来るこの無茶。
彼の信玄公は静かなること林の如し無音の駆け馬でテミストクレスに迫る。
「貴様が将か。名はテミストクレスだったか?」
「そちらは武田信玄か。」
「降伏せよ。」
「アテナイの代表として負けは認められない。
全軍!私ごとこの船を沈めよ!!」
指揮官の言葉に海軍は従い騎馬隊と戦いながらも船頭をテミストクレスと武田信玄が乗る船に向けてそのまま突っ込む!!
大きな衝撃とともに浸水が始まる。
「無理心中のつもりか。
ふむ。その粋や良し!!儂は此処を動かんぞ!!
さあ、勝負を決めようぞ!!
動かざること山の如く!!」
風林火山
脚力は強くなり風のように疾く移動する。
足音は一切無くなり林のように静寂が訪れる。
筋力は倍化し火のように勢いよく蹂躙する。
配下を含め自身の周辺を山のような重量で押し潰す。
重圧はテミストクレスを押し潰し、海軍を押し潰し、船を押し潰し、海を押し潰し、海底に騎馬隊を降ろしたのだった。
北条の生き字引・北条幻庵
「武田騎馬隊は信玄の時代に最盛期を迎え、その圧倒的戦術により最強の名を縦にした。あれには私たちも苦労した。」




