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また君に逢えたから  作者: 花野拓海
序章 恋の息吹
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第十五話 大久保 玲二

火曜日の放課後、私は今日も今日とて早く家に帰って勉強をするために1番に教室を出た。


先週の木曜日から勉強を教えてくれた涼くんの期待に応えるためにも、私は早く帰ろうとしたけど


「ちょっとすみません」


突然後ろから誰かに声をかけられた。


「はい?」


振り返ってみると、私の記憶の中にはいない男性だった。


「一応確認だけど、君が小鳥遊 碧さんでいいんだよね?」


「?はい。なんの御用でしょうか。ていうか誰ですか?あなた」


少し睨みながらそう聞くと、


「おっとごめんよ気分を害したのなら謝るから」


そう言って、目の前の男性は自己紹介を始めた。


「俺の名前は大久保 玲二さ。七瀬 涼太の一番の親友かな?あいつの友人として一度話してみたかったよ、小鳥遊 碧さん?」


涼くんの友達だって名乗った大久保さんに私は、


「すみません。新手の不審者ですか?それとも変質者ですか?」


「それって初めに聞くこと!?」


一番可能性が高いだろう事を言ってみた。


「やっぱり同じ学校の制服を着てるからといって侵入してきた不審者ではないとは限らないので」


「そういうのは心の中に隠しておくことだと俺は思うな!?」


おっと口に出てしまっていましたか。


「えっと、それで私になんの用ですか?」


「実はさ、涼太なんだけど、君といる時はどんなかんじなのかなって思って、ちょっとそこで話しない?」


はぁ。


今の時間はまだ3時40分。


時間的にはもんだいないですし。


「わかりました。少しだけですよ?」


「まじで?じゃあ人目のつかない教室があるからさそこで」


はて?なんでわざわざ人目のつかない教室に移動する必要があるのでしょうか?


そして、この時間はあまり人の目がいかない場所まで移動した私は


「でさ、涼太って結構一匹狼っぽいところあるんだけど、実は結構寂しがり屋だったりするんだよな」


涼くんの話しを延々と聞かされていました。


「あの、すみません。それで話って?」


そう聞くと、「ああ、ごめんごめん」と言ってから本題を話し始めた。


「涼太ってさ、結構お人好しなんだよな」


まあ、それは見てたらわかります。


「それで頼まれた事って基本的に断らないから結構無理してるんじゃないかなって思ってな」


「まあそうでしょうね」


「ああ、それで一つ小鳥遊さんにお願いがあって来たんだ」


お願い、ですか。


「なんですか?」


「涼太を守ってくれないか?」


守ってくれ、ですか。


「たぶん私には出来ないと思いますが」


「いいんだよ。あいつと一緒にいてさえくれればそれでいいと思う。あいつ、口には絶対に出さないけど絶対無理してるんだと思う。だから、隣で支えてやれるやつが必要なんだよ」


「貴方がやってはダメなんですか?正直、私にその役目が勤まるとは思いませんが」


「小鳥遊さんじゃないと出来ない。そりゃ、俺だってあいつに恩があるからやってあげたいけどさ、俺には無理だ。きっと君じゃないと出来ない」


そこまで言われたらしょうがないですね。


「やれるだけやってみますね」


「ありがとう!!」


そこで私と彼の会話は終了し、私は急いで家に帰ることにした。



□■



今日は小鳥遊さんに会えてよかったと思う。


そのお陰であいつの事を色々と頼めることが出来た。


過去に未練を残してる涼太と過去に後悔している小鳥遊さん。


2人ならばきっとこれから先一緒に歩いて行けるだろう。


ならば俺は俺でやることをしよう。


涼太にもさりげなく教えていたあの件について。


涼太と小鳥遊さんが一緒に勉強をして、一緒に買い物をしているという話しを大勢の人に拡散したストーカーの正体を突き止めないと。

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