異世界に転移した主人公は、どうして日本に帰りたくないのか
作者の視点から考察してみました。
はい。今更ながらではございますが、異世界転移主人公の生態について考察していきたいと思います。
異世界転生及び転移した主人公の大勢は、本人の意思とは反して異世界に飛ばされます。
そして、なろうではここで一つのテンプレートが発生いたします。
ほとんどの主人公は、異世界に飛ばされたことを悲しみません。戸惑う人間はいますが、さめざめと泣き崩れる人物は少数派でしょう。なんなら歓喜する主人公の方が多いかも知れません。
何故でしょう。
普通に考えると、見たことも無い異世界に飛ばされたら絶望しかありません。これが、外国であれば、なんとか日本に連絡をつけて帰れるかもしれませんが、異世界ではロケットに乗っても地球には帰れません。
なぜ、多くの主人公たちは普通の人なら、嘆き悲しむこの状況で、絶望から無縁でいられるのでしょうか。
多くの読者が疑問に思うことでしょう。
それでは答えです。
結論
「人間じゃないから」
これです。( ̄▽ ̄)//
人でなしと言う意味ではありません。
生命体ではないという意味です。
異世界に転生、転移した人物はキャラであって、人という生き物では無いという事です。ですので、人が当然に持っている情緒と言うものが存在しません。
彼らは人の形をした「記号」です。
その為に、自身のに巻き起こった理不尽な状況に、悲しんだり苦しんだり致しません。ゲームのキャラクーみたいなものです。
ゲームのキャラは、ゲームに存在することに悩んだりは致しません。
異世界に飛ばされた主人公たちが、なせ悩まないのか。
それは彼らには人間性を搭載していないので、彼らは現世への帰還を求めないからなのです。
早々に答えが出てしまいましたが、もう少しだけお付き合いください。
では、なぜそのようなキャラを設定するのでしょうか。
「読者の要望だろう」と言う方もいらっしゃるかと思いますが、今回は作者目線で考察していきます。
主人公に人間性が搭載されていない理由を、作者の視点から考察すると答えは簡単です。
「書けないから」
この言葉には二つの意味を含みます。
① 書きたいけど書けない。
実力が伴っていないので、描写できないという事です。しかし、これは少数派でしょう。
この場合は、なんとか人間性を描写しようとして、訳わかんなくなって混乱した結果、意味不明なキャラになる事はありますが、努力の跡が見えるでしょう。
この場合は、優しく見守ってあげてください。お願いします。<(_ _)>
② 書きたくないから書かない
これが一番多いと思います。
基本設計として人間を書きたくないんですよ。だから書かないのです。
主人公に人間性が乏しいのは、作者が人間を書きたくないからです。
ストーリーや展開、シーンを書きたいのであって、人間はどうでもいいからです。なので人間を描かずキャラを動かすのです。
さて、この派閥も二つに分かれると感じます。
初手から書く気がない作者と、恥ずかしくて書けない作者です。
初手から書く気のない人は悩みません。自由に伸び伸びと整合性を無視してシーンを展開させていきます。
人間性や整合性に意識が向かないので、何が問題なのかも理解できないかもしれません。
この人たちは気楽です。何の問題も無いからです。
人間を書く気がないから書いていないのに「人間が書けていない」とか言われても意味が分かりません。「いやいや、元から書く気なんて無いから。何言ってんだ。こいつ」になるでしょう。
お店が違うという事です。
ラーメン屋に入って、ホッチキスの針を注文するようなものです。
次の恥ずかしいから書けない人たちは、少し問題です。
この作者たちは、基本的には人間描写が必要だと理解はしています。
しかし、書かない。
能力がなくて書けないというよりかは、書かなければならないけど、書きたくないから書かないです。
なぜなら作者が人間を描こうとすると、かなりの確率で「作者本人」のことを書いてしまうからです。
他人の人間性を類推して、その感情の機微を描くのはとてもハードルが高い作業です。知識だけではなく社会経験が必要でしょう。
ですので、他人の心の内を類推するのではなく、最も身近な人間である「自分」を書いてしまうことになります。
自然と私小説になってしまうのです。
これは恥ずかしい。
恰好付けると中二病ですし、心の奥底をさらけ出すと読者が引きます。
人間性を考えると精神的ハードルが高くなるので、あえて、人間性を欠落させたキャラを動かすのです。
しかし、この人たちは人間性の必要性を理解しているので、悩むでしょうね。
この悩みは作品には向かわず、外部に向かって発露されます。
その結果として「読者が求めているから」と言い訳を始めるのです。
読者の需要だからは嘘。
作家という生き物は、程度の差はあれど自己中な人物が多いと感じます。読者のためだけに書いている作家は少数派でしょう。
作者の語る「読者が~」みたいな話は、言い訳と取っておけばいいと思います。
そもそも、読者の人々がそこまで選抜して作品を読むものでしょうか、
作品が面白ければ、めんどくさい心理描写があろうと読んでくれますし、面白くなければストレス・フリーでも読んではくれません。
「私は人間描写は絶対に読まないんだー」と心に決めている読者は、余程の変わり者で少数派です。
忖度する必要性がありません。
作者が人間を描かないのは100%、作者の都合でしかないという事です。
能力的に書けないか、そもそもとして書く気がないか、書かない理由を探しているかのどれかでしょう。
以上が「異世界に転移した主人公は、どうして日本に帰りたくないのか」の考察になります。
終わり
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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本作は短編投稿いたしておりません。




