表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤木の森の下影に  作者: 一人雅伸
舟人渡る川の畔
61/74

 <福祉教育(ゲートボールの試合)>

 <福祉教育(ゲートボールの試合)>


 老人との触れ合いをすることは、スポーツを一緒に楽しむことである、というのです。

 そこで、五・六年生にゲートクラブを作り、練習を始めました。2・3ヶ月経ってから、老人のゲートクラブに試合を申し込みました。


 すると断られてしまいました。


 老人クラブの人達から見れば、子供と試合をやるのはレベルが違うと言うのです。迂闊でした。

『子どもに教えてやるのならば、一緒にやってもよい。』

という事です。


 子供に話すと、それでも良いと言うことで、やっと、老人との、触れ合い試合をやることになりました。

 いざ、逢ってみると、成る程、手付きが全然違います。歳をとっているからといって、そんなに体力が落ちているわけではないのです。やはり、永い間働いてきた体力があります。

 自然と一対一の組が出来て、個人指導です。ステッキの握り方、振り方等、手に手を取るようにして教えています。どちらもにこにこして、明るく素直です。これが、老人と子供の触れ合いなのだと思いました。

 最後に練習試合ということになりましたが、さすが、毎日練習しているだけあって、上手と言うよりは、慣れていると言った方がよいくらいでした。


 練習試合の後、缶ジュースを頂いて、談話になりました。

『○○さんの孫かい。へー、こんな大きな孫がいたのだね。』

『○○ちゃんのお婆ちゃんですか。』

と、話が弾んで、大変賑やかな一時でした。

『また、やろうね、』

と、言い合って別れました。


 大成功でした。


 福祉センターの職員も、思わぬ成果にびっくりしていました。


 その後の会議の結果、

『核家族化防止対策の結果を求め過ぎると、逆に飽きられてしまいます。老人と子どもとの触れ合いが面白い。一緒にゲートボールをやると、楽しい。』

という所まで、継続・努力が必要だということになりました。


 このように、チャンスがあれば、皆、楽しい触れ合いができるのです。現在の世の中では、その、チャンスがないのです。触れ合いの場が無いと言うよりも、触れ合いの場を作る方法を考える事が大切なのだと感じました。


 世相、時代の波、動きを見誤ると、大切なことを見逃してしまい、社会問題にまでに発展してしまうことに気がつきました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ