052 『夢』
……1,2週間でさっと書いてあげるつもりが、いろいろあって三か月かかったという。orz
いや、余計なギミック仕込もうとして、相当書きづらいというね。
そんなわけで、お久しぶりですが更新です。なんかもう、ほんとすみません。
『夢』
扉を押し開け、数日ぶりの部室に入る。そこにあるのは、いつもと同じく微笑む先輩の姿。
「こんばんふぁ、せんふぁい……」
「ふふっ、こんばんわ。それにしても、なんだかいつも以上に眠そうね」
来て早々にあくびをする僕にクスリと笑う先輩は、普段通りで眠気は見えない。
「眠いといえば、君は夢を見たことはあるかしら?」
「夢、ですか? そりゃあもちろんありますけど」
頻繁に、ということではないが、夢くらいは見たことはある。いつ、どんな夢を見たか、なんて聞かれても困ってしまうけれども。
「なんででしょうかね、夢って、『夢を見た』ってことは覚えてるのに、具体的にどんな内容だったかっていうと、全然思い出せないんですよね」
「夢にはそのひとの意識していない欲求、無意識が現れる、なんて話もあるわね」
「あー、そういえば、なんか聞いたことあります。夢診断とか夢分析ってやつでしたっけ?」
「えぇそうよ。そうだ、せっかくだし、夢分析をやってみましょうか」
「いや、さっき言ったじゃないですか、そもそも夢なんて覚えてないですって……」
夢なんてものは起きた瞬間には覚えていても、時間が経てば――それこそ半日も過ぎれば記憶の中からさっぱり消え去っているものなのだ。たまに、印象に残るものもあるけど。
「君が夢を覚えている、なんて思ってないわ。まず夢を見たかどうかすら不確定なんだもの」
「だったら何を診断するんです? まさか今か寝て夢を見ろとでもいうつもりですか?」
「できるなら面白そうだけど無理でしょう? それに、そんなことに貴重な君との時間を使いたくないわ。さて、私は夢分析をする、とは言ったけど、君のとは言ってないわよ」
「えっ、もしかして、先輩の夢を? というか、先輩って夢を見るんですか……?」
「あら、失礼ね、私だって夢くらい見るわよ。ほら、早く夢分析について検索しなさいな」
予想外なことに戸惑いながらも、スマホで簡易的な夢分析のページを開く。そうして僕の準備ができた様子を見ると、先輩は自分が見たという夢を語りだす。
「私が馬に乗って山で遊んでいると、大きな蛇が狼を伴って現れるのよ。それで、私は手に持った剣と銃で応戦して、なんとか勝利するの。そして何故か山の洞窟にあった倉庫に戦利品を収めようとするけど、思ったよりも小さくて無理やり押し込んでいく、という夢よ」
「なんというか、意味不明でバイオレンスな夢ですね……」
そう思いつつ、蛇や山、剣や洞窟といったキーワードを夢分析に当て嵌めて、硬直する。
「……先輩、分かっててやりましたね?」
「あら、なんのことかしら? ねぇ、それで、結果はどうだったのかしら?」
ニヤリと笑う先輩は明らかに楽しんでいて、からかわれたと理解するのだった、
今回のオチはちょっとわかりづらいですがご容赦ください。
夢の内容、というかキーワードを検索すればあっさり理解はできるはず。
そもそも、そこから察せる気もしますけど。
そんなわけで、次回も、いつになるかは不明ですが、続ける予定ではありますので、よろしくお願いいたします。




