表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/55

047 『新入部員』

『新入部員』


 新年度。入学式が終わり、どこの部も新入生の勧誘に躍起になっている。そんな中、僕は何のアクションも起こさず部室で座っていた。勿論、新入部員などおらず僕一人で、だ。


「いや、だって、どうやって勧誘しろと……?」


 チラシを配ったり、作品の展示を行ったりと、他の部の生徒達は勧誘活動をしている。だが、この『カテイ部』をどう説明して、どうやって新入部員を確保しろというのか。


 正直、無茶振りである。当日になるまで、この問題に気づかなかった僕も大概だが。


「まぁ部を守る、っていうだけなら、一応は僕がいる残り二年はなんとかなると思うけど」


 それでもやはり、新入部員はいたほうがいい。一応、部活紹介の冊子に説明を載せはしたけど、わざわざそれを見て、三階の端の部室まで足を運ぶ物好きがいるとは思えない。


「僕のときは、単に勘違いしただけだったしなぁ……。はぁ……」


 そんな風に、諦めてため息をついたとき、――コンコン、と扉がノックされた。


 まさか、本当に入部希望者がきたのか……!?


「いらっしゃい、入部希望の人ですか、――って、はっ?」


 驚きと喜びを胸に、扉に駆け寄った僕が目にしたのは、よく知った人物だった。


「まったく、勧誘も何もしていないなんて、約束を守るつもりはあったのかしら?」


 そう言って彼女は、――卒業したはずの先輩は、慣れた様子で部室に入ってきた。


「いや、なんで先輩が!? 卒業したんじゃなかったんですか!? もしかして、留年ですか!?」


 驚きすぎて、矢継ぎ早に疑問を口にしてしまう。いや、一体どうして先輩がここにいるんだ!?


「留年って、失礼ね。そんなわけ無いじゃない、ちゃんと卒業しているわよ」


「なら、もしかして、僕を心配して、わざわざ見に来てくれたとか……?」


「勿論、違うわ。それなら、どうして制服を着てくる意味があるのかしら?」


「それは、確かにそうですけど……。だったら、どうして……?」


 何から何まで、まるで訳が分からない。分かるのは、先輩がここにいるってことだけだ。


「約束したでしょう。君がちゃんと部を守っていたら、また会いに来る、って」


「そうですけど、いくらなんでも早すぎません? そもそも質問の答えになってませんし」


「あぁ私が何でここにきたか、ね。ここにきた理由は、最初に君が言った通りよ、ほら」


 そう言いながら、先輩が紙を取り出す。そこにはこう書いてあった――、


「入部、届け……?」


「そう、私がここに来たのは、この部に、――カテイ部に入部するためよ」


「入部って、えっ? 先輩が、ですか……?」


「そんな反応よね。流石に説明しないわけにはいかないし、それじゃあ種明かしといきま――」


 そう先輩が話そうとしたとき、バンッと、いきなり入り口の扉が開け放たれた。


それでは、解決編の始まりです。

先輩の正体、分かっていただけたでしょうか?


じかいでもう少し詳細とか、本編初登場のキャラとか(終盤にしてようやく)出てきたりします。



それでは、あと残り三話、最後までお付き合いいお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ