027 『ケータイ』
『ケータイ』
「携帯電話って、今はガラケーとスマートフォンがあるじゃない」
「えぇ最近はスマホ普及しましたよね。僕も次買い替えるときはスマホにするつもりです」
友人に触らせてもらったときはタッチ操作がやり辛く感じたけれど、しばらく使えば操作も慣れるだろう。なにより、スマホは画面も大きく通信も早い。流行る理由がよく分かった。
「個人的にはガラケーも結構好きなのだけれど。ちなみに、ガラケーは何の略か知っている?」
「いや、知りません。うーん、柄が色々あったからとかですかね?」
ガラケー、という言葉を使いはするけれど、考えてみればその語源はまったく知らない。
「全然違うわ。ガラケーはガラパゴスケータイの略、つまりガラパゴス諸島の生物みたいに外からの影響、この場合は外国の影響を受けず、日本向けに独自進化した携帯電話のことよ」
「ガラケーって日本だけのものだったんですか。けど独自の進化って例えば何があるんです?」
「そうね、例えばiモードみたいな独自通信、赤外線やお財布機能など色々あるわ。カメラや絵文字なんかも、もともとは外国にはない日本のケータイ独自の機能だったのよ」
「なるほど、じゃあある意味日本のガラケーって、技術的には進んでたんですね」
今の機能の基礎をとなったことを考えると、色々新しいことに挑戦していったということか。
「まぁ色々追加しすぎた結果、ワンセグみたいにあまり使われない機能も出来たのだけれど」
「あぁ確かに、ワンセグって凄い技術と思ったけど、使う機会ほとんどありませんでしたね」
多分、技術が進んで出来るようになったことを手当たり次第に追加していったのだろう。その頃は必要かどうかあまり気にせず、とりあえず多機能にという風潮だったようにも思える。
「そこで質問なんだけれど、今後ケータイにはどんな機能がでると思う? 有用かどうかはさておき、今までにない機能が追加されるとしたらどんなものかしら」
「また難しい質問ですね。今の発展じゃなく、新しい機能なんてそう思いつきませんよ。それに新機能よりも、操作性やバッテリーみたいな、基本的なことの改善の方が欲しいですね」
「そう、もう機能は頭打ちなのかしらね。ところで、少しケータイを貸してくれないかしら?」
「別にいいですけど、なにするんですか? 特に珍しい機種でもないですけど」
ケータイを受け取ると先輩は後ろを向き、何かの操作をする。流石に変なことはしないよな?
「はい、ありがとう、返すわね」
「いや、いいですけど。結局、何をしたんですか……?」
聞いても先輩は教えてくれず、何をされたのか知ったのは家でメールを受信したときだった。
FROM『先輩』 TITLE『ちゃんと送れている?』
『前に連絡できなくて不便に感じたから電話帳に登録させてもらったわ。これからは、何かあるときメールで連絡させてもらうわね。PS.驚かせるつもりだったのだけどどうかしら?』
今日の話はこの為だったのだろう。いつもながら無駄に手が込んだことをする人である
ケータイのお話。
地味にガラケーって何かと便利な印象。
いや、まぁタッチパネルが苦手なだけですが。
……なお、予約投稿忘れていたというお話。
明日のぶんはちゃんと今から挙げときます。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。




