神ほど理不尽の塊はいない
お久しぶりな方はお久しぶり、初めましての方は初めまして。
いつもガサゴソ、あなたの後ろを這いよる作者、夏候燕です。
前回は東方とBLEACHの二次小説をにじふぁんで書かせてもらっていたんですが、にじふぁん閉鎖とのことで(三時間ほど)悩んだあげく諦めて、純粋なオリジナル小説を書かせていただきました。
楽しんでいただけたら幸いです。
それでは、ドゾー
────神様が実在するとは思わなかった。
いきなり何ほざいてんだって思ったやつは素直に手を挙げてくれ。
……え?なんでそんなことを思ったかって?
あれだ簡潔に言うと、一言で今の状態を言われたからだ。
「君は死んでしまったのじゃ」
「そーなのかー(棒)」
なんと、俺は死んでしまったらしい。
輪廻転生というくらいだから俺もその輪に加わるのだろうな。
願わくば、また日本に生まれたい。
「どうして死んだとか、聞かんのか?」
「聞いて結果が変わると言うのならば聞くし、泣いて叫んで恨み言を三時間聞かせてあげよう」
「……それは勘弁してほしいの」
「冗談だ」
生き返れるのならばと言う条件があるしな。
何となくだが生きている、という実感がしないのだ。血が通っていないと言うべきか。
にも拘らず生きているかのように振舞える今がとても嬉しい。
「……本来、お主はまだまだ死なぬ筈じゃった」
「…………?」
"本来"と言う事は何か問題があったということか?
「此方の事情になるが、おぬしは農家をやっておったじゃろ?」
「まあな」
「実は、わしが個人的に栽培していた食人植物の種をおぬしの畑に落としてしまっての」
「なんつーもん落としてんだよ!?」
つーか、食人植物ってなんだよ!
神様がそんなの栽培してていいのかよ!
しかも俺は植物に食われて死んだのかよ!
なんとも悲しい最後だなおい!!
「完全に此方の不手際。まっこと、申し訳無い」
「ほんとだよ!」
「……でだ。その植物に君の魂までも僅かながら食われてな」
魂まで?
「わしが治療したのだが、その時にお主が異能に目覚めてしまってな。勝手ながらこの世界には帰せなくなったのじゃ」
「つまり?」
「異世界へ逝ってもらいたい」
……おい、字がちげぇぞ。
しかし、異世界と来たか、何やら思考が追いつかなくなってきぞ。
俺は食人植物に食われて、食われかけてた魂を目の前の人に治され、異能に目覚めたから異世界に飛ばされるということか?
「お主の様に異世界へ飛ばされる者は多々いる。しかしそれはわしら"神"の暇つぶしでと言う事が多いのだ」
「俺も、あんたの暇つぶしで死んだのか?」
食人植物うんぬん言ってたが……。
「いや、おぬしの場合は本当に此方の過失だ。故に、異世界での暮らしをサポートさせて欲しい」
「具体的には?」
「所謂[神秘]や[加護]を与えようかと思っておる。希望があれば聞くが……」
神秘、ねぇ。加護だと幸運とか金運とか?
「何でもいいのか?」
「わしも神だ。出来る事はしよう」
俺はあんたのせいで死んだんだが?
神、言っては何だが……信用なら無いな。
「身を守る術があればそれでいい。神と言うのならばそれくらい簡単だろう?」
神はきょとん、俺はにやり。
本当に神ならば容易いだろうし、手に入ればいいなとは思っている物だ。
「フハハハ!欲が無いのぅ?よいのかそれで」
「ん」
「ハハハハッ!いや愉快。最初から変わっているとは思っとったがな!良かろう!その願い、最高神たるわしが全力を持って叶えてやろうぞ!」
「まて、其処までしなくとも……」
「説明は後で何らかの方法で伝えよう!何、目が覚めてもお主はお主だ。願いによって"種族が変わってしまおう"かもしれぬがな」
「な!おいちょっ……」
「それと、お主以外にも飛ばされた者がいるかもしれん。逢えたなら仲良く過ごせ!」
「おま………」
文句を言おうとする俺だが、すべて言い切る前に言葉を重ねられて言えずにいると、床が落とし穴よろしく開いた。
「此度は誠にすまなかった。達者で暮らすのじゃぞ!」
足場がなくなり、下にベクトルが作用し始めたときそんな声が聞こえた。
そして俺は生まれ変わった。
だが、これぐらいは言ってもいいだろう?
「ふざけんなああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
ベ、別に非難、感想、誤字脱字の指摘なんて心よりお待ちなんてしていないんだからね!!│ω゜`)チラッ




