1、正午の予告配信
『正午になりました……プツッ』
不自然に途切れた音声を不審に思い、ミナトは寝そべっていたソファから体を起こし、つけっぱなしにしていたテレビ画面に目を向ける。
バチン……ジジジジィ……
画面は一瞬、ブラックアウトした。
『は~い♡
皆様、午前中お疲れ様でした♡』
だがすぐに真っ暗な画面から、高音で弾んだ少女の声が聞こえてきた。
この声!
まさか!!
心当たりのある声に、ミナトの目は大きく開き、全身の動きは一時停止する。
ミナトの呼吸さえ止めさせた少女の声は、そのまま画面から流れ続けた。
『貴重なお昼休みの1時間をお借りして、皆さんに楽しんでいただけるよう、わ~た~く~し、赤いウサギから、ある娯楽を提供しま~す♡
今回の舞台はこちら!』
プツッという音以降、真っ黒な画面が続いていたが、ある画面に突如として、切り替わる。
画面は大きく2分割され、左画面の中央には、真っ黒な背景に白色でデジタル表示の数字が写し出されていた。
表示されている数字は1:00:00。
それに対して右側はさらに4分割され、今は4画面とも同じ場所を映し出している。
『えぇ~と、今回は私のだぁ~い好きな人に関係ある職場なの♡
さぁ、どこか分かるかしら?』
しかも……ココは!
フロア中央に巨大モニターが設置され、それに向き合うように何十台ものモニターとインカムを装着した制服姿の人々。
その見慣れた制服は……。
「警察庁、通信指令室!」
ミナトは思わず、叫んでしまった。




