1/48
初めての東京
プロローグ
春の風が心地いい3月の終わり、私は高校をめでたく卒業し、東京の大学にも通えるように順風満帆な平凡な人生を送っていた。
両親との別れを終え、遠い東京へと向かう。
晴れた3月の青空は心地よく、私の人生を祝福してくれているように感じた(きっと、そうだ)
上京するにあたり、安くて大学から近い(まあ、電車で20分)半世紀は過ぎたであろう、二階建てのアパートの一室、103号室がわたしの4年間の城に決定した。2Kの風呂とトイレは別の趣のある(かなりボロい)建物だった。
別に実家が貧乏とかはない…。
生活できるなら、どこでもいいと私が決めたことなのだ…。




