体温と愛の確認
二人は、小さめの露天風呂の浴槽で、肩を寄せ合い、静かに湯を楽しんでいた。湯けむりと木の香りが、二人の心身を深く癒していく。
美優が、心底から安堵したように、静かに言葉を漏らした。
美優: 「あったかいね。」
彩花: 「そうだね。心の底から温まるよ。」
湯の心地よさと、美優の隣にいられる幸福感からか、彩花はふと、率直な思いを呟いた。
彩花: 「……美優の身体、好き。」
美優は、そのストレートな言葉に一瞬驚いた後、悪戯っぽく微笑んで彩花に尋ね返した。
美優: 「身体だけ?」
彩花は、その意地悪な問いかけに、湯船の中で少し焦った様子を見せた。
彩花: 「う、ううん、全部好き! 美優の全部が好きなの!……美優は?私の全部が好き?」
美優は、彩花の焦る様子を面白がりながら、わざとらしく、彩花と同じように言葉を区切って答えた。
美優: 「そうだな……彩花の身体が好き。」
彩花: (すぐに美優の意図に気づき、ぷくりと頬を膨らませて)
「もう! いじわる(笑)。でも、私は美優の全部が大好きです。そして、身体もね。」
二人は笑い合い、湯船の中で再びそっと抱きしめ合った。露天風呂は、階級も涙も洗い流し、ただ純粋な愛だけが満ちる、二人だけの空間となっていた。
・・・
湯船での会話と温もりの交換を終え、美優が静かに湯船から上がった。
美優: 「よし。洗いっこしようか。お互い、この一週間の疲れを、全部洗い流そう。」
彩花: 「はい、美優。」
二人は、浴槽のそばにある洗い場に並んだ。泡立てたタオルを手に、まず彩花が美優の背中に優しく触れた。
彩優: 「美優。この広い背中、たくさんの責任を背負っているんですよね。お疲れ様です。」
そして、互いの身体を洗い始めた。それは、「巡査部長」と「巡査長」の責務を負った身体への、最も親密で、最も深い労いの儀式だった。
彩花: (美優の肩を丁寧に洗いながら)
「美優の、この力強い腕が好き。いつも私を守ってくれるから。」
美優: (彩花の腰に手を回し、優しく泡を馴染ませながら)
「彩花の、この柔らかな曲線が好きだよ。そして、君の細い指で打つキーボードが、私を助けてくれる。」
お互いに「彩花の此処が好き」「美優の此処が好き」と、愛の言葉を囁きながら、二人の心の中では、「お疲れ様」という無言の感謝が繰り返されていた。
その一つ一つの動作に、「一週間よく頑張ったね」「私の愛は、ここにいるよ」というメッセージが込められていた。
すべての汚れと、すべての重圧が流れ落ちる。身体を洗い終えた二人は、清らかで、そして愛に満たされていた。




