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第9話 ナインの通知

 昨夜は少し飲み過ぎたようだ頭が痛い

暗い部屋でチビチビ飲んでいたけどそのまま寝てしまったらしい。


「んー!今何時だ十時少し前か」


 カーテンを開け窓も少し開けて新鮮な空気を取り込むと日差しが眩しくて目を細める今日は天気が良いようだ。


「今日は土曜日明日も休みだ特に何の予定も無いだからグレ子とダラダラするぞ」


 チラッとスマホを見たらナインの通知が二十件も来ていた!


 スマホを持っていく数年初めての快挙に一瞬何が起こったのか理解出来なかった僕に来るのは業務連絡しか無いのに。


「えーと見るのが怖いんですけど……

はぁ、三和子さんから十件メグミさんからも十件九時からだよ!それも交互に来ている。なに?二人して競い合っているの?」


何故こうなった僕は何処で間違えた?


メグミさんがお酒を買ったから

三和子さんがお風呂に入ったから

メグミさんが裸で乱入してあの身体で僕の背中に張り付いたから

僕の小振りなナニをしごいたから

二人して僕に跨ったから


ここ迄の僕は何も間違っていない!


 風呂上がりに休憩して再開したから

う~んここで帰ったらヤリ逃げ犯に仕立てられてしまう。まあ調子こいたのもあるな?

でも今年の新人の綺麗どころ二人を……


 えっ!不味くないか?入ってそんなに月日も経っていない子達を一応の先輩である僕がやってしまったら……ヤベッ!最悪首案件だわ……僕。


 僕は立ち上がりカーテンを閉めベッドに転がる。


「兎に角また寝よう」


 目を閉じた瞬間にスマホから着信音が鳴り響く。


ピリリリリリ!ピリリリリリ!


「あー!既読しないから痺れを切らして電話してきたな!どっちだ?多分三和子さんだろ」


ビンゴだった。


 僕は正座をさせられスマホを耳に誰も居ない部屋の中でペコペコしている。


 初めのうちは既読されないから心配されそしてどうして直ぐに返さないのかと今は社会人としての心構えを彼女が説いてる最中です。


 要はお昼にランチに行きましょうとの事だった。


 すっかり元気になられて良かったです。


 電話を切ると直ぐさまスマホの着信音が鳴り響く。


ピリリリリリ!ピリリリリリ!


 メグミさんでしたデジャヴでした

社会人としての心構えを聞かされている最中です。


 コレもまたランチのお誘いでした。

誤魔化すのも後が怖いので嘘偽り無く事の次第を説明して後は二人で調整して下さいと丁寧にお願いした。


「まあ、丸投げになってしまったけど……」


 暫くすると明日日曜の夜迄の予定表が届いた分刻みのスケジュールだ。


 人気タレント並みの過密なスケジュールだった。何箇所かある♡マークを尋ねるとやっぱりアレだった。


「えっ!四日連チャンでしょう!」


 僕は彼女達のディルドと化してしまうのか?若い子の性欲恐るべし!


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