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第10話 主人公だって聴こえる筈だ

 美和さんのマンション前に僕はいる。すぐに美和さんにナインを入れる今着いたと直ぐ様返信が来て合鍵で入って来いとのことだった。


カチャ!


「お邪魔します……美和さんはどこかな?」


「サトルさん!こちらです寝室ですよ」


 コンコンコンとノックをすると中から返事があった。


「サトルさん入って下さい」


「それじゃお邪魔します」


 昨日も入った寝室だ昨日の情事が思いだされる。


 あれは3Pだよな……それも今年入社の噂の美女二人と僕は駅前で磔にされても文句が言えないわ!

 トリマ明るく挨拶して速攻でランチに行こう…… えっ!


「美和さん!何でベビードールなんですか!それも透けている下着姿で!」


 美和さんは赤のベビードールで下着は黒だ!どちらも透けて昨日見ていたものが見えている。


「サトルさん!サトルさん!私寂しくてナインしたのに既読にならないものだから心配で心配で心が張り裂けそうになったんですよ!だから!私を慰めて下さい!それと、三和子です!」


 ほっぺを膨らませる三和子さんは可愛いかった。と言っておこう。


「へっ?あ、すみません」


変な声が出た。


 僕はまた流されてしまった。それもゴム無しで……美和さんは嬉しそうに僕に抱きついている……お腹空いた……


 その後汗を流し二人で近所のファミレスに行った。結構美味しかったと僕は思う二人でコーヒーとチョットしたケーキを注文をして取り留めのない話をした。


そして僕は小声で切り出した。


「三和子さん僕達のこう言う関係はいけないと思います」


「えっ?……なんでそんな事言うんですか……」


 か細く言った三和子さんは目に一杯涙を溜めている。ヤバいファミレスで言う事ではないと咄嗟に悟ったが遅かった……周りの僕を見る目が女にダラシないセックスしか考えていない糞ドクズだと認定されてしまった。


 居た堪れない僕は彼女の手を引きそそくさと店を出た。


 取り敢えず話せる場所はと考えたが思い浮かばないので美和さんの部屋に行く事にした。


 美和さんをローテーブルに座らせて紅茶を淹れてあげる。


 勝手知ったる他人の家だ。昨日も三人前の生姜焼きも作ったし食器の場所も分かるのだ。


 三和子さんは紅茶を一口に含み飲んでくれた。ハチミツを入れて少しだけ甘くしてあげたのだ。


「落ち着きましたか?」


 じっと僕を見つめる三和子さんの目にまた涙が溢れて出てくる。


「あっ!いやっ!別れようと言う事じゃないんですよ!」


 僕も必死に言い訳を始める取り敢えずこの場を収めようと思っていた。


「三和子さん!想像してみて下さい!

ある規模の大きな会社に多くの新入社員が入って来る。毎年の事ですけど先輩社員や上司、特に男達は皆今年の女性社員が気になるんじゃないですか。付き合いたいとか、あわよくば抱いてしまいたいとか、愛人にしてしまおうとか……ここ迄は分かります?」


こくんと頷く彼女。


 目が赤い三和子さん、でも涙は止まった様だ。誰だ可憐な彼女を泣かせたのは!僕か……あんな事やこんな事もしたっけ、ああさっきもしちゃたよな!

誰だよ!金輪際メスと関わりを持たないって言った奴は……


「で、どうしても男達は女性社員達を格付けをするんじゃないですか。今年の女子社員は皆さん美しいですけど」


僕は誰に気を遣っているんだ……


「その中で上位の方は決まってくるんですよ男子社員の憧れの人が、そのトップの女性二人と関係を持つ男が現れたらどう思います?それも普段からパッとしないオタクぽっい男ですよ」


 三和子さんは僕の顔をジィーとみて顔を赤らめている……なぜだ……


「その男はやがて嫉妬に狂った男達に虐められボコられそしていつの日か岸壁や山の中で発見されるんでしょうね」


「……それが私達なの?」


紅茶を一口くちに含み呑み込む少し温くなっなかな。


「このまま何もしなければいつかは訪れる僕の未来です」


「嫌っー!サトルさん死なないでよー!」


 テーブルを回り込んで僕に抱きつく三和子さん、オッパイデケェなと今更思う僕だった。


「この事はメグミさんとも話し合います

彼女だって誰とでもそう言う事をする人じゃないんでしょう?」


「メグミ?そう彼女はただのビッチじゃ無いわ計算が早いから行動も早いのよ」


 ビッチなんだ……他にも男が居るんだろうな。


「サトルさんに何か感じたんでしょうね

邪魔なんだけど……」


 ぼそっと三和子さん言った。僕は主人公では無いからハッキリと聞こえた。邪魔だと胸元で言ったんだ主人公だって聴こえる筈だ。





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