第14話 なんじゃ!これはー?
日曜日が終わり新たな一週間が始まる。
怒涛の如く過ぎ去った四日間だった。
僕の生活がごろっと変わってしまった。そして二人の女性と関わりを僕は持ってしまったのだ。
「はぁ、どうしよう……彼女達は僕の嫌がる事はしないと思うが、どう接して行けばいいが全く分からない」
「まあ普段通りの僕で行くしかないだろう。間違ってはいない筈だ」
☆
今の僕は経理部にいる。お手伝い兼雑用係なのだ。部屋に入るとドア横のタイムカードを押し、使い慣れた自分の席に向かうと……
「なんじゃ!コレはー!!」
僕の机が少し離れた所にありその横左右に誰かの机が並べてあった。
一つは美和さんの机でもう一つが分からない。中を漁るわけにもいかないし……
こんなの駄目だと僕は机を移動させようとするがビクともしない。
「はぁ?なんじゃー!コレはー!!」
さっきより大きな声が出た。
机が金具で床に固定されている!
机同士も固定してある!
「誰がこんな事を……休み明けという事は昨日か……ここ最近の僕の周りには……
あの二人か?」
美和さんは一般人だ。
松坂さんか……名家のお嬢様だったっけ?
じゃ、社長命令か?嫌、ここまでしないだろう。
ならもっと上からの指示か?
その指示に社長が忖度したんだろう。
まだ出勤時間まで相当ある。僕はスマホを取り出して松坂さんや会社系列、創業者一族を調べてみた。
「お、ヒットだ!やっぱり創業者トップの娘か。このジジィ一体幾つだ?
今だに女を囲っているのか……
うっひょー!玲華さんもいるんじゃないですか!」
だから納得したこの会社の社風について今の世論では完全にアウトだろが!
いや、そこ迄は考えていないだろうしジジィのおこぼれを期待しているんじゃね
幹部連中も同じ穴のムジナだな。
そう結論つけた神島だった。
「でも、松坂さん妾の子だから価値が無いと言ってたな……ジジィの子だから価値有りまくりだろが!」
ふと思う、まさか!この僕が……うんな訳ないだろうただのモブ太郎だぜ!それも結婚を約束していた女を寝取られた甲斐性なしだ……
「ああ、なんか気持ち悪くなって来たわ風邪がぶり返したって帰ってもいいよね誰も怒らないよね。
そうしましょう!帰りましょう!」
「駄目ですよサトルさん!ちゃんとお仕事をしないと、いけません!」
「げっ!美和さん……あっ!おはようございます!」
「なんですか?私の顔を見て「げっ」とはそれに約束は?」
「えっ?あっ!おはよーございます。
三和子さん!」
「大変宜しいくってよ。サトルさん!」
「あれ?私の席は……キャー!なによこの席!変態女子高生ハーレムのバカップルの席じゃない!」
当然彼女もアレを読んでるって言っていたよな。
「じゃ何!仕事中手を握り合ったりサトルさんが私のスカートの中に手を入れてきたりチンコを見せて来るのね!夢のような席だわ!
あっ!私失敗したわ!普段失敗しない女なのにタイトなスカート履いて来ちゃったよ!サトルさんの手が入りにくいよね。明日からはサトルさんの手が弄り易いスカートにするわ!」
仕事中後輩女子社員の股座に手なんか入れねぇよ!
「あのー、三和子さん……駄目だ何も聞いちゃいねぇ……」
「おはよーサトル君!私の席はここなのね」
「げっ!松坂さん!」
「人の顔見て「げっ」とは何よ!サトル君約束は!」
人を殺して来たような顔で僕を睨みつける野獣の狩人、人なのか野獣なのか、そんな松坂メグミさん。
「びぇー!御免なさいメグミさん!今日も美しいと思いましゅ!」
「宜しいサトル君!あっこの席なのね。
本当にあの変態女子高生ハーレムのバカップルな席なのね……仕事中サトル君が手を握って来たり、チンコを見せたり、私のスカートの中に手を入れるのね。ありゃ、私失敗したわ!普段は失敗しない女なのにタイトなスカートを履いて来ちゃったわ!お昼にゆるふわなスカートに替えなくちゃ!」
女性ってこんな事しか考えていないのか?
もしや、この二人だけか?そうに違いない……
☆
「皆さんおはよーございます!」
「「「おはよーございます!」」」
「朝礼を始めましょう。今日から人事の交換トレードの一環としてウチの部署の黄瀬君と隣の部署の松坂君とのトレードが決まりました。
松坂君ちょっと前に来て下さい」
「はい!酢蛾部長」
「松坂君は今年入社だか既に頭角を表している。期待の新人だ是非とも彼女を可愛がってやってくれ。松坂君!」
「はい!松坂メグミと申します。まだ分からない事が多々有りますが、頑張って行きますので皆様のご指導ご鞭撻をお願いします」
松坂さんは頭を下げた。
周りから拍手が巻き起こった。
「松坂さんと美和さん、我が社の二代美女が揃って同じ部署なんて俺は一生部長について行きます!」
「俺もですよ部長!」
「いや、僕が決めた事ではないんだが……」
何かハッキリしない酢蛾部長だった。
「取り敢えず分からない事があったら隣の神島君に聞くといい」
「はい、ありがとうございます」
「なんだよあの席、有り得んだろう」
「だよな部長も何も言わないし」
「俺は途轍も無い圧を感じるぜ」
「だよな」
「暫くは様子見だヤバそうだ」
「そうだな」
モブな男子社員達が小声でコソコソ話しているのが聞こえるが僕如きではどうしようも出来ないんですよ〜!
ニコニコ顔で席に着くメグミさん。
「宜しくねサトル君」と小さな声で僕に言った。




