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文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


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変わらないために

夜。


拠点屋上。


静かな風。


珍しく。


本当に珍しく。


爆発がない。


「……」


空を眺める。


理由は自分でも分からない。


世界が見ている。


楽園が異常。


選択が必要。


色々言われた。


色々起きた。


だが。


「……結局さ」


独り言のように呟く。


「俺たち」


「何も変わってないんだよな」


楽園だの神域だの言われても。


やっていることは同じ。


騒いで。


振り回されて。


爆発して。


「……」


足音。


「ここにいたのね」


振り向かなくても分かる。


リナ。


「……」


隣に立つ。


いつも通りの距離。


「難しい顔してるじゃない」


「そうか?」


「ええ」


少しだけ沈黙。


「……どうするの?」


核心。


だが声は軽い。


この拠点らしい。


「……」


少し考えて。


そして答える。


「何もしない」


「……は?」


「変な意味じゃないぞ」


湖を見る。


拠点を見る。


「ここはここだ」


「楽園でも神域でもない」


「俺たちの拠点だ」


世界の都合ではない。


噂の都合でもない。


「変える理由がない」


それだけ。


単純。


「……」


リナが小さく息を吐く。


「……あんたらしいわね」


「そうか?」


「ええ」


夜風が吹く。


静かな時間。


「……面倒でも」


「騒がしくても」


「爆発しても」


「ここで暮らすってこと?」


「まあな」


一拍。


「今さらだろ」


「……」


リナが小さく笑う。


「ほんと……厄介な男ね……」


遠くで。


──ボンッ!!


「ぎゃああああああ!?」


「なぜですか!?」


「……ほらな」


「……ええ、だいたいいつも通りね」


それでいい。


多分。


それでいい。

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