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文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


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主人公視点:特に深い意味はない

朝。


拠点。


いつもの空気。


……ではあるが。


「…………」


リナの様子が少しおかしい。


「どうした?」


何気なく聞く。


「別に」


即答。


だが妙に刺々しい。


「いやなんか機嫌悪くないか?」


「普通よ」


普通ではない。


明らかに普通ではない。


「……?」


理由が分からない。


いつもの騒動も起きていない。


ノアもまだ静か。


信者も平和。


爆発も未発生。


地雷原に立っている自覚ゼロ。


「……ああ」


ふと思い出す。


「そういえば昨日――」


空気変化。


明確に変化。


「なに」


「いや、エリシアがさ」


さらに空気変化。


なぜだ。


なぜ警戒度が上がる。


「お前と話してる時の空気が妙だって」


「……」


「……」


「……」


なぜ沈黙。


「いや別に変な意味じゃなくて」


フォローのつもり。


だが遅い。


「なんか」


言葉を探す。


完全に無防備。


「お前ら仲良いよなって」


地雷起爆。


「は?」


声の温度が一気に下がる。


なぜだ。


何を間違えた。


「いやだから」


「仲良いって何よ」


「いやそのままの意味で」


「どの辺が?」


「どの辺って……」


冷や汗発生。


だが止まらない。


「普通に息合ってるし」


「自然だし」


「落ち着いてるし」


致命傷追加。


「……へえ」


非常にまずい気配。


「そう見えるんだ」


「いや別に悪い意味じゃ」


「……」


なぜか視線が痛い。


「……」


「……お前の方が一緒にいる時間長いのに」


「え?」


理解が追いつかない。


「……は?」


「……あ」


ここでようやく気付く。


遅すぎる。


ノアが呟いた。


「自爆ですね」


「黙れ」


リナはそっぽを向いた。


「知らない」


なぜだ。


なぜ地雷原だった。


俺はまだ理解していなかった。


この拠点で最も危険なのは


ナノマシンでも噴水でもなく


ヒロインの感情地雷


であることを。

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