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エーテルコード:サイドストーリー  作者: エトコッコ
怜、もふもふの村をプレイする

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「ソロプレイ編④」


「そういえば、このゲームって他に誰がやってるの?」


怜は尋ねた。


閃や能勢、みのり以外にも知り合いがいるのか気になった。


『あー、あとミチもやってますよ』


どうやら光井もプレイしているらしい。


「そうなんだ」


『そのうちミチにも会うかもしれませんね!』


みのりが楽しそうに言った。


「光井はどんなキャラクターなの?」


怜が尋ねる。


『ブタです!』


みのりは即答した。


『ブタ……』


その姿を想像した怜は、思わず笑いをこらえた。



『てか、怜先輩。あたしと一緒に住みません?』


先ほどの話の流れで、みのりは怜の現状を聞いていた。


「みのり、家持ってるの?」


怜は尋ねた。


『はい!って言っても小さいんですけど……』


『でも、増築すれば問題ないですし、一から建てるよりずっと安く済みますよ』


みのりはそう言った。


「いいの?」


怜は少し驚いたように尋ねる。


『もちろんです!(ていうか一緒に住みたいし)』


「みのりがいいなら、お願いしようかな」


怜は答えた。


『やったぁ♡決まりです!』


みのりは心から嬉しそうだった。


家の話題で思い出したが、閃も今はホームレス状態だった。


「……閃とは一緒に住んでないの?」


怜が尋ねる。


『閃先輩は違う人と”同棲”するんですって!』


『“ハルニャン”とかいう人と!』


みのりはほっぺを膨らませ、プンスカと怒るエフェクトを出していた。


「そ、そうなんだ……」


怜はその勢いに圧倒される。


『なーんて。全然怒ってないですよ!冗談です』


『ゲーム上の話ですし』


そう言って、みのりはケラケラと笑った。



『あ、同棲の話なんですけど、怜先輩がしたいって思った時にしましょ』


『先輩もゲームを始めたばっかりで、まだ色々やりたいことがあると思うんで』


みのりはそう言った。


たしかに、怜にも他にやりたいことはたくさんある。


「ありがとう。そうさせてもらおうかな」


怜は微笑んで答えた。


『うふふ♡じゃ、あたしはこれで!』


そう言うと、みのりは手を振りながら去っていった。


(みのりのおかげで、なんとかやられずに済んだけど……)


(次からはちゃんと調べてから行かないといけない)


怜はそう思った。



もふもふの村へ戻った怜は、改めて装備や持ち物を見直すことにした。


現在の所持金は1200チップ。


決して多い額ではない。


以前持っていた鉄の棒も、すでに売ってしまっている。


何となく村を歩いていると、不意に人だかりが目に入った。


(なんだろ……)


「さぁ!週に1度のガラガラくじだよぉー!」


「参加者1人につき1回!」


「誰でも無料で参加できるよぉー!」


広場では、ガラガラくじのイベントが開かれていた。


テーブルは5つ並び、それぞれに多くのプレイヤーが列を作っている。


(無料って言ってたな……やってみよ)


怜はとりあえず列の最後尾に並んだ。



怜の番がやってきた。


正直、何が当たるのかはまったく分からないが、とりあえずガラガラくじを回してみる。


すると——


コロン、と転がり出てきたのは銀色の玉だった。


「おお!おめでとう!2等が当たったよぉー!」


カランカランと景気よく鐘が鳴る。


周囲の人たちがチャットで祝福してくれた。


怜は少し照れながら、ぺこりと頭を下げた。


「じゃあ、これ!2等の景品だよぉー!」


そう言って、店員はプレゼントBOXを手渡した。


怜は少しワクワクしながら、そのプレゼントBOXを開ける。


そこには——


“テカテカマッチョTシャツ”が入っていた。


▼テカテカマッチョTシャツ

挿絵(By みてみん)


(うわぁ!いらねぇー!!)


怜は久しぶりに、心の中で盛大に叫んだ。


——つづく。

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