あとがき
あとがき
これにて「ハルかカナタ」本編は終劇となります。大変な長丁場お付き合い頂き、ありがとうございました。
まだまだ稚拙な文章力しかない為、おかしな書き出しの部分もあったかと思います。失礼致しました。
本編での律子のセリフは、『 』で表記しておりますが、これは、沙美が直接的に聞こえているからこういう表記にしました。
さて、今回はタイムスリップという物を題材に書きましたが、私の考えるタイムスリップといものは、律子が終始提唱していた「在るべくして在る、成るべくして成っている」というものに尽きると思っています。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの様に、過去へ行って現在の自分の父親の立場を変える、といったものも面白いとは思うのですが、やはり徐々に未来へと繋がっていくものが面白いだろうし、現実的に考えても、そちらが理にかなっていると思うのです。
例えば、大好きなお母さんが大切にしている壊れた髪止めがあったとします。男の子は、この髪止めが壊れていなければお母さんはもっと喜ぶと考え、過去へ行って髪止めが壊れない様に見張ります。
しかし待てど暮らせどその時は訪れません。男の子は仕方なく未来へと帰ることにします。が、予期せぬトラブルで、どうしてもそこにある髪止めを壊さなければならなくなります。
そこで男の子は「だから髪止めは壊れてしまったのか」と気づく。
と言った様に、未来での出来事は絶対で、これがいかに過去へと繋がっているのか、がタイムスリップ物の醍醐味と言えるのではないかと考えています。
それと、当初律子は過去の交通事故で亡くなってしまう設定でした。なので書き出しのプロローグも、それを匂わせる沙美と春の会話から始まります。しかし書いていくうちに情が湧いてしまったのか、はたまた沙美と律子が未来を変えてしまったのかは分かりませんが、律子を助け出す結末へと変更しました。その為、初期では存在すら考えていなかった夏海を登場させ、春の代わりに夏海とプロローグの会話をさせています。
エンディングには、暑い夏の日に、亡くなった律子の墓参りに春の車に乗って行く。というものを準備していました。
ちなみに、沙美が夢を見るシーンで、律子だけ扉に入れず誰かに抱きしめられたまま落ちていく、という所では、抱きしめているのは沙美という設定で書きました。沙美が律子を助けるという暗示を込めています。この時に律子を抱きしめている沙美の服装は、未来に帰ったあとで律子を助けに行く沙美と同じ服装にしました。
寄り道的な感じのストーリーも考えていて、律子が弓道の試合で、沙美に助けられるシーン等も考えていたのですが、あまりに長くなりすぎる為カットしました。他にも、正月に律子が酔っ払うシーン等、沙美と律子のサイドストーリーをいくつも考えていたのですが、それはまた、別の機会に載せようかと考えています。
アルストロメリアの花言葉、本編では結局沙美は調べませんでしたが、一応沙美は調べた体として進めました。
花言葉は、「未来への憧れ」です。
細かいところですが、過去の熊本の天気と日の入り日の出の時刻、その日が満月なのかどうか、その日の気温がどうなのか、と言う点にも拘ってみました。この二人の物語を、フィクションだと片付けたくないので、少しでもリアルに近づけたくそのようにしてみました。
満月の夜に沙美が話していた物語、悪魔が満月の次の日に焼かれちゃうお話し「悪魔のふりをした天使」と、虹の麓に女神様がいて願い事を叶えてくれるお話し「七色の奇跡」は、私が書いた作品です。短編なので読んで頂けると嬉しく思います。
先述したサイドストーリーもですが、未来へ帰ってきた二人のその後、沙美の早すぎる誕生日会、消えた沙美の巾着の行方、それに春のその後もいずれ書きたいと考えております。
それでは、また次の作品もお付き合い頂けると幸いです。ありがとうございました。
続編↓
ハルかカナタ~再会~「https://ncode.syosetu.com/n1140fk/」




