表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄パンツの王女、宮廷に現る  作者: まこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/6

変わった王女、揺れる王子

フリードリヒはランズ王国の第2王子である。


第1王子アルフレッドは、まさに“エリート”を絵に描いたような王子。

第3王子ヨハネスは、自由奔放で縛られることを嫌う性質だった。


誰がどう見ても、王太子となるべきはアルフレッド――それは周知の事実。

それなのに、立太子したのは第2王子であるフリードリヒだった。


理由はただひとつ。

フリードリヒだけが“正妃の産んだ”王子だからだ。


好きで正妃の子として生まれてきたわけではない。

幼い頃から、王宮に渦巻く三つの派閥争いを見せつけられ、

自分の意思とは関係なく事が進んでいく現実を、何度も思い知らされた。


反発したところで意味は無い――そんなことは理解していた。

それでもフリードリヒは、できる限りの反発を繰り返し、距離を取って生きてきた。

それでもなお、立太子したのは“正妃の息子”であるという一点によるものだった。


「――どうであった?」


私室の扉が乱暴に開き、なだれ込むようにテオドールが入ってきた。


フリードリヒが視線を向けると、テオドールは心底うんざりしたような顔をしている。


「どうもこうもないよ。言いたい事だけ言って、お前逃げただろ?」


「別に逃げてはいない。用が済んだから退室しただけだよ。で、王女は?」


テオドールは深いため息をつきながらソファへ沈み込む。


「納得……とまではいかないだろうが、婚儀までのスケジュールを丁寧に確認してたし、

王太子妃としての自覚は問題ないだろうな。……いやしかし驚いた。

あの“鉄パンツ”の本の虫が、えらく変貌していたじゃないか」


フリードリヒは興味なさげに肩をすくめた。


「まあね。見た目だけは、ね? 中身はどう見ても執念深そうだろう? やれやれだ」


そう言うと、フリードリヒはこれから始まる忙しい日々を思い、

憂いたように瞳を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ