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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、山の神様に出会う

どのようなお化け猿が飛び出してくるのか、そう身構えたが出てきたのはなんの変哲もないサルだった。別に身長が2メートルみたいに大きいわけでもなく、毛の色が変わっているわけでもない至って普通のおサルさんである。


「芽依ちゃん...あれは俺たちの手にはおえないかもしれない」

「え?何で?只のおサルさんじゃないの?」

「とっても近付くのが~、いや~になる雰囲気があるかな~」

「こう、何て言うか今すぐ離れたいぐらいなんだな!」


私には良くわからないけど幽霊には効果抜群な何かがあるのだろうか、そう言えば魔除けの力を持っているとか言っていたからそれが原因なのかもしれない。


「お前もそろそろそのサルが普通ではないことはわかっただろ?そいつは神猿っていう山の神様みたいなもんでな、所謂魔除けの猿ってのはこいつの事だ」

「という事は私は神様を倒せって言われてるんですか?」

「いやいや、別に神そのものでもなければそこまで力の強いものでもない。出来ることなんて厄除けと子宝を司るってだけよ」

「じゃあ特別強い攻撃とかをしてくる訳じゃないんですね」

「但し、善くするものに報いて悪くするものに罰を為す。それだけは覚えておけよ」


ん?それってどういう事だろうか。多分攻撃したら手厳しい反撃を貰うって事だろうけど攻撃して倒せって言ったのは他ならない神雷さんだしなぁ、というか出てきてから今まで結構経ってるけど別に攻撃してきたり威嚇してきたりはしてないんだよねあのおサルさん。


もしかして倒したりしなくても手懐けられれば合格なのでは無いのだろうか、方法等は特に指定されてなかったので、とりあえず近付くの部屋のコタツに置いてあったミカンを一つ2番にとってきて貰い、それを与えてみた。


サルと言えばバナナってイメージがあったのだがミカンでも問題なく食べてくれたので良しとした。ミカンを食べ終えたサルは私の方を見てお辞儀をしたと思うと2匹に増えた。


どういう状況だと思うだろう、しかし、実際に次の瞬間には突如としてそこにもう一匹の全く瓜二つなサルがいた。


そして、増えた方のサルが私に近付いて来たかと思うと、私の持っていた本に手を触れて中に自ら入って行った。


「こいつがお前を認めたか、なら今回も合格としよう」

「ミカンを一つあげるのが正解って随分簡単だったんですけどこれでいいんですか?」

「まぁ少なくともミカンに釣られて認めた訳ではないとは言っておくか、先程も言うた通り、善くするものに報いて悪くするものには罰を為すものだからな、何時もの調子で殴りかかっていたら今頃目も当てられないほどボロボロになっていただろうに」

「それを知っていて私に攻撃するよう仕向けるなんて、少し酷くありません?」


それを聞いた神猿はキッと神雷さんの方を向いた、それを見てニヤリと思った私は、続けて「何も知らない私にこんなに可愛いお猿さんを攻撃させようとするなんて...」というと神猿は攻撃体制に入ったのか、背を低くして牙をむき出しにして唸っていた。


しかし、神雷さんが手をパンパンと叩くと神猿は唸るのを辞め、おとなしくその場に座った。


「何で手を叩いただけでもとに戻ったの?」

「そりゃお前が人を貶めようなんて邪悪な気を撒き散らしていたからに決まっているだろう」

「厄を祓う獣の前でその様な気を散らしていれば呆れて行動も止めてしまうのは当たり前だろうに、まぁそもそもお前よりも私の方が格が上だからってのもあるのだがな」


なんだかそれはとても負けた気分になったが、これ以上やっても意味がなさそうなので、私はおとなしく引き下がった。


「さて、それでその神猿は恩に報いる獣だ。なのでもし何かしてもらったのならばその都度何かしらの捧げ物を渡さなければならない。勿論何もなくとも渡しておくのが一番のベストなのだがな」

「それってミカンでもいいの?」

「むろん、お前がおいしいと思ったものなら何でも良い。そして渡すのは道具等でも構わない。必要なのは渡すものにどれだけの思いを乗せられるかだ、神への捧げ物なのだから当然思いの籠った物でなくてはならない。」


まぁそれはなんとなくわかった。今度から積極的に何かを渡していこう。しかし、それはそれとして2番達がこの子が出てくる度に嫌な思いをするのならそれはそれで嫌なのだけれどその辺なんとかならないものだろうか。もしお互いが反発しあうようならそれも考えなければいけないので大変だ


「まぁこんなところで突っ立っているのもあれだし一度中に入ってこい、この寒空の中外に立たされるのはこの年にもなるときついところがあるものでな」


確かに寒い。空は少し曇りがかっているためそこまで日の光が当たることもなく、 また、風が時折ビュウと吹くので気にし出すと一気に寒く感じてきた。


私は神雷さんの部屋にそそくさと入り、コタツに足を入れた。そして、一つ減ったミカンの入った籠からもう一つミカンを取って中身を口に含んだ。


「で、他に何か聞きたいことがあるか?」

「ムグムグ、ムモーモモ、ムグムグ。」

「とりあえず飲み込んでから喋らんか」

「2番達が、一緒にいると嫌な気配を感じるそうなんですけどなんとかなりません?」

「なるかならんかで言えば、当選なんとかなる。霊となっても元は人なのだから礼節を持って接すれば自ずと答えてくれるだろう。そういうものだ。」


ああ、このおサルさん可愛い。

人形ブレイクタイム

日「すすす(遅い、前回より一月ばかりたっている)」

西「セッカクトリモドシタ場所ヲマモルタメニ私ハ抗議スル」

日「すすす(我々に発言の権利を!もっと出番を!)」

すず「私たちは抵抗スルぞー」

一同「「「オー」」」

西、日「!?」

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