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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、驚きのレストランです。

この大量の幽霊やそれによって起こった諸々の元凶が私と言うのは理解した。


やや納得は出来ないが、まぁ今はそのようなことはどうでもいい。だって幽霊が増えて死神が来てるなら時間がたてば悪魔だけが残ってやがて消えていくのだから、完全放置が得策であり、それ以外に道は無いだろうと言うのが私の中の結論だ。


何か最近無責任になってきてる気がする。でも実際自分にどうこう出来る方法がない以上魂関連の専門家な悪魔達に頑張って貰うとしよう。まあ悪魔が契約持ち掛けまくってこの辺り一帯の人に被害が行くようならそのときは何とかするために頑張ろうと思う。


さーてと、そろそろショッピングセンターに行きますか。

駅から電車でぶらりと乗車。やって来ました、目的地。


「芽依ちゃんは今でも平穏(笑)を求めてるの?」

「何さ2番、藪から棒に」

「いやさ、前は静にとか平和がとか行ってたのに今じゃ台風の目だから目指してるのかなって思ってさ」

「あー、そういえばそんなこともあったね。あの頃は若かったな、人生諦めが大事だって知らないピュアな心を持ってて...」

「諦めるというより~、楽しんでいるんじゃないかな~」

「ははは、何て言うか、図太くなったな!」


ひどい言われようだ。私は私なりにこのどうしようもない超常現象に諦めを持って接しただけなのに自分から楽しんでるだの台風の目だの一体私をどう思ってるのか問いただしたい気分だよ。


「あー、そういえば鬼姫殿は私の住んでた場所をご存じで?」

「ショッピングセンターの中でしょ?」

「いえ、店舗というかブースと言うか」

「そういえばかなり広いんだったここ。で、どこの店なの?」

「屋上のレストランです」


そこなら知ってる。1番のデート中に行った場所だ。


「なかなかいい所に住んでたんだね」

「ええ、景色も良くて気分もいいってものですよ」

「バカと煙はなんとやらってことか。」

「芽依ちゃん、それおだてやすいって意味だよ」

「え?し、知ってるし。わざとわざと、試しただけだから」


うん、恥ずかしいから今度からちゃんと意味調べて使おう。単に上が好きってことじゃ無いのね。ほらそこ、そんなかわいそうな子を見る目で私を見るんじゃない。


「えっと、何かすいません鬼姫殿」

「何かイラッと来るからその丁寧な言葉元に戻して」

「え?えっと怒りません?」

「大丈夫。既に怒っているから」


安心してほしい。今更その程度じゃ追加で怒ったりしないから、ね?だから安心して元に戻して欲しいな。


「取り敢えず屋上目指そうか。ここにいる理由無いし」

「そうだな、取り敢えず屋上レストランに移動だな」

「正確には屋上付近のレストランだけどね」

「あはは、そっすね鬼姫」


うーん、まぁさっきよりはまし?それにしても口調コロコロ変わるな。これが中間管理職の態度変遷技術かまぁ仕事なんてやってなさそうだからそれとは違うだろうけどさ。


そんな雑談をしながらエレベーターに乗り、目指せレストラン。チンという音と共にエレベーターは最上階で止まり扉がゆっくりと開いていく。そこに広がっていたのは。予想外の光景だった。


国産牛を専門に扱う肉料理屋にどっかの貴族のような服を着た恰幅のいい人や高い寿司屋に落武者。目当てのレストランには沢山の子供の幽霊がいた。


幽霊一人じゃないの?沢山いるんだけど...と言うか仮装大会かってぐらい沢山の服着た人がいるんだけど。


勿論そこにいたってそれだけじゃ飯は食べれないからわざわざ取り憑いて食べてた。まあそのせいで余計ごちゃごちゃして見えるんだけどさ。


そして何より、今このフロアでは大混乱が発生していた。

気がつけば頼んだ覚えのものを食べた形跡があったり、気がつけばお金がなくなってたりと慌ただしい喧騒が響きあっていた。


「取り敢えずあの子供達にここを開けるよう頼んでみるか」

「そっすね。格の違いを見せてやって欲しいっす鬼姫」

「いやさ、流石に子供に暴力は絵面的にも倫理的にもねぇ」

「まあ取り戻せるなら何でもいいっす」


という訳で交渉開始。私は人と話すのは苦手で対して会話出来ないが、だからと言って話が出来ない訳じゃない、子供の相手ぐらいならば私にだって出来る。


「ねぇちょっとだけいいかな、君たち?」

「......」が、話しかけたけど反応してもらえない。と思ったら取り憑かれている子供から幽霊が抜け出した。いや、まぁ確かに普通人の方に話しかけてると思うよね。


「あー、取り憑いてた君の方だよ」

「!?」


おっ、ちょっとびっくりしてるね

「そうそう、君と君と君、後そっちの数人の君たちかな」


「へー、私が見えるんだ」「面白そうな人!」「ん?どっかであった?」「実は幽霊だったり?」「ま、誰でもいっか」等々


なかなかまとまりのない子供達だなぁ

「実はそこのレストランって元々そこに別の幽霊がいたそうでさ、その幽霊がここに戻りたがっているから戻らせていいかな?」


その反応は「追い出すの?」「でっきるっかな!」「うへー、また引っ越し?」「悲しぃなぁ」「戦闘体制だー」等々


「いや、そこの隅っこに置いとくだけでいいんだけど」

「「「「え?」」」」

「いやだって別に私てきにはそれでもいいかなって」

「お姉さん適当だね」「雑いけどそれなら」「なんだかなー」「その幽霊どんなの?」「平和路線入った?」


「で、そこにいる変なのがさっきのその人」

「あ、どもっす。いやー、ほんとそこの隅っこでいいんで戻らせて欲しいっす」

「「「「ギャーー」」」」


あっ、泣いた。


ああ、でもいつになく上手く行きそうな気もする。

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