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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、本を得ます。前

忙しかった時期は何とか乗り越えたので、大幅に遅れるような事はもう無いと思います。

昨日いきなり突撃してきた時雨さんに呼び出された私達は、現在大きな日本家屋の前に立っていた。


「うわー、すっごく広いお屋敷だね(小並感)」

としか言えないほど広い建物の前にいた。


「何しているんですか、速く行きますよ。」

こんなお屋敷に物怖じひとつせず進んでいく時雨さん流石です...よく考えたら只の帰宅じゃん。


大きな門を抜けて、池とかある広い庭の奥にある屋敷の部屋へと私達は進んでいった。


「豪華な屋敷だね、あのツボとか高そうだ」

「絶対に余計な事をしないでね、責任私に来そうだから」

「あっちからいいにおい~、ちょっと行って来るかな~」

「言ってる側から勝手な事しないで」


そんな感じで迷路のような廊下をついていった。

そして、ある襖の前で、「ちょっと待ってて下さい」と言って時雨さんは扉を開けた。

「失礼します。ただいま戻りました。」

「ほう、ならばその子供が友梨と言う友達か?」


部屋の奥にいたのは髭を立派な伸ばした厳しそうな老人だった。

「ええ、お爺様に昨夜お話した友梨さんです。」

「霊を従える術者以外の存在か、面白い」


これって歓迎されているのかな?

と言うか眼光がギラギラしていて少し怖いですお爺様。

どうやったらあの人からこんな可愛い孫が生まれるのか。


「おい友梨とやら、失礼な事を考えておらんか?」

「大変滅相も御座いません。そのようなことは何も(in2番)」

「なぜお前が喋らぬ?」

「芽依は人と話すのが大変苦手なお方なので代わりに」

「何故そんな変なしゃべり方をしておるのか?」

「丁寧な言葉使いでないといけないような雰囲気でしたので」


咄嗟に返答してくれるなんて流石2番。

それにしても心を読んでくるとか只者じゃないね。


「まぁいい、自由にしなさい」

「なら普通に話していいって事だよね。」

「まぁそうだな、別に気にせんよ」

「そもそもな話俺達は何で呼ばれた訳?」

「何だ露葉、何も話してはおらんかったのか?」


見ると時雨さん...じゃあここでは分かりにくいから露葉さんは見るからにやってしまった感のある顔をしていた。


「と言うことはワシの名も知らんと言うことだな」

「正直に言うならそうですね。」

「ワシは時雨 神雷(しぐれ じんらい)だ」

「体は友梨芽依、中の霊である俺は2番と呼ばれてる」

「わかった。何をするのかだったな。」


そして、神雷さんから話を聞いた。

何でもこの前露葉さんが使っていたあの本のやつを私も習うらしい。


「あの本っていくつもあるものなんですか?」

「正確には14冊あるな。だが今使われているのは6冊だけなので問題は無いだろう」

「そもそも何で本なんですか?」

「それはな、平安末期の頃の先祖のせいだな」

「何があったんですか?」

「ワシらの家は陰陽師の家系のひとつでな、その先祖は歴代随一とまで言われる程の天才だった。だがものすごく忘れ物が激しい人でな、ある日札を本にまとめてしまっての、それすらも無くすかもすれんと幾つか作ってあるのだよ」

「何だが凄いんですね。と言うか陰陽師って本当にいたんだね。」


それがビックリだよ。まさか妖怪変化が闊歩しているような非現実的な事があるなんて。

「言っておくが妖怪退治とかして暴れまわるだけが陰陽師ではないぞ?当時の占いや暦、その時代の神事等も執り行ったりするのが本来の役目なのだからな。」

「そうだったんですか」

「まぁ話を戻そう。まぁそんなわけで我が時雨家には本を使っての退治が行われているわけだよ。因みに本の増刷等は歴代の当主が行ったが成功した試しは無いので無くさないように」

「貴重ですもんね」

「いや、大体どの本にも災害を起こすような化物が封じられているからだ。因みに今まで幾つかの本が無くなり、その度に災害が起こっているぞ」


何かものすごく厄介なものではなかろうか。出来るなら受けとりたくない気もする。自分の身を守るためにミサイルの発射ボタン持たされるような物だよ。


まぁそれでも少し気になったりはするんですけどね。

「それで、その本って一族とは違う人が持っててもいいの?」

「最近では使える素質のある者の方が少ないのでな、問題無いどころかむしろ安全だろう」


関係無い人に預けてむしろ安全とな?一体どういう事なんだろう。私にはさっぱり理解出来ない。七光りなら理解出来るのだろうか?


「不思議そうな顔をしておるな、あの本に捕らえられた化物が危険とさっき言ったであろ?まぁその本を長い間使われなかったら徐々に封印が緩んできていずれ出てしまうのだよ」


まぁそういうことならわかるかな。

「それにしてもあの本を使う時ってあの恥ずかしいセリフを言わなければいけないんでしょ、覚えられるかな?」


私には無理だね。あれを言うぐらいなら人と喋ろうと努力するよきっと。


「ああ、露葉がやっとるあれか。あれはイメージを強める為に行うもので、実力のある者は進んで無くしていくな。ちんたらしている余裕等は無いわけだし。」


成る程、別にいらない訳だ。

そっと露葉さんを見ると、顔を真っ赤にしてうつ向いていた。

あれかな、面と向かって恥ずかしいセリフとか言われたから落ち込んでいるのかな?でも私には言えないよ。


ああ、セリフ無しでいい、それだけわかれば十分だ。





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