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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、知恵を求めて

サルを仲間にしてから3日がたった。私は予想外の結果に今驚いている。


それはあのサルが勝手に本から出てくることだった。普通あの本は封印を施す道具であって、相当なヤバいものでもしまいこめるものなのだが、どういう訳か気が付いたら抜け出して果物を食べるのだ。


しかし、そんな何時でも果物を常備しているような家庭でもなくあっさりと完食されて、続いてお菓子なども食べているところを私が確認したところで、そろそろ問題だと思い始めていた。


そもそも神雷さんも必要になったらお供えをして力を貸して貰えみたいなことは言っていたし、普段からしていればより大きな恩恵が受けられるかもしれない何てことも言っていたが、おそらくこれは勝手に食べているだけでご利益的なポイントは全くの皆無だろうし、ついでにいえばこのせいで私は間食を大量にしていると思われて太って来てないか心配された。


何て言うか、ちょっとした屈辱だった。


だから私はもう一度、露葉の家で雷神さんに躾のしかたを聞きにやって来た。


「すいませーん」そう呼び掛けると1人の人が出てきた。その人は年は私と同じくらいで変わった格好をしていた。具体的に言うならば制服の上に袈裟っぽいものを来ていたのだ。ものすごく違和感があるがこの家の人たちは実はみんなこんな格好が普通だと思っているのだろうか、だとしたら露葉ちゃんもこんな格好をしていたのかな?


「この家になんのようご用でしょうか。本日は来客があるとは聞いていないのですが」

「神雷さんに少し質問があってきたのですけど」


すると彼女はとたんに眉をきっとつり上げて私に詰め寄ってきた。

「あなた、一体どこのどちら様でしょうか?図々しくも障気を纏い背に悪霊なぞ従えてここに踏み入ろうなどと。不届き者め、私がいる限りここを通れると思うなよ」


えー、なにこの子めんどくさい。でもそっか、機密とか沢山ある家になんの連絡もなく訪ねるのは確かに失礼だったかもしれない。うん、これは私に落ち度があるのかな


「じゃあ友梨芽依が相談に来たと伝えてください」

「どうしてあの方にあなたのような者の話をしなければならないのですか。一体何を企んでいるのかわからないあなたから目を離すわけないじゃないですか」


えー、取り次ぎもして貰えないの?何のための門番だよ。これ私が実はもっと偉い人とかだったら責任問題とかになるかもしれないんだけど...そもそもそんな人は連絡いれない何てしないし仮にしなくても顔を覚えていたりするか。


私は埒があかないと判断したので露葉ちゃんにラインで用件と現状を報告した。すると、今から向かうと返信が来た。


それから五分ほど門番とにらめっこしていると露葉ちゃんがやって来た。


「芽依さん、待たせてご免なさい」

「急に私が来たのが悪いんだし気にしないでよ」

「あと、この子が迷惑をかけてしまってそれも悪いとは思っているわ」

「こんな立派な家なんだし怪しい人を入れないとするのは当たり前なんじゃないの?取り次ぎすらしないって対応には驚かされたけどね」


そんな話をしていると先ほどの門番が話に混ざってきた

「お嬢様、一体この子供はどちら様でしょうか?」

「彼女は友梨芽依っていって私の友達よ」

「ですが彼女は神雷様に取り次げ等と言っていましたが」

「それは私じゃなくてお爺様に用があって来ているから間違いのだけど」


なんか二人で話し合っている。とりあえず私の事を説得してくれているようなのでしばらく見守っていることにしよう。


「もしあのようなものをここにいれて機密が漏れたりしたら責任は取れるのですか?取れないでしょう、ですからそんな事を言わずに今すぐ奥にお行き下さい。ついでにあの者とは今後接触もしないようにしっかりと監視もつけさせてもらいます」

「怒っているところ悪いのだけども彼女、家宝の1つである破邪受聖の本を持っているわよ?」


その瞬間、門番の彼女は私の方をまじまじと見て、やがて私に頭を下げて通してくれた。


門を越えてからなぜ突然通らせてくれたのかと聞いた所、本を持つのは歴代当主に認められた特に実力のあるものだけであり、基本的に本を持つ人はその道においてかなりの上級者に匹敵するレベルなのだそうだ。


完全実力主義のこの家において実力が高く当主より本を渡されている程の人物を引き留めるのはこの家では問題になることなのだそう。まぁ主人と比較的近い仲にあるであろう人物を想定するからね普通その条件なら。


ただまぁ私はそこまで実力者って訳でもないし、なんならまともに使えもしないのだけれども。


まぁなんにせよ無事に私は神雷さんに会うことができた。


「やっぱり暇してるじゃないですか」神雷さんはお茶を飲んでゆったりとくつろいでいた。

「出会って真っ先にそれとは一旦なんのよう件で来たんだお前は」

「私の用事はこの前のサルの躾の仕方を聞きに来たんですよ」

「お前、神を躾ようなんて何て罰当たりなこと考えておるんだ」

「だってそうでもしなければ家のもの何でも食べてしまってものがなくなっちゃうんですよ。私の家はここみたいに常に食べ物が供給されているような所じゃないので」


私は現状を詳しく語った。神雷さんは最初何を言っているのかわからない顔をしていたがそれも直ぐに原因がわかったようで納得の顔をしていた。

人形ブレイクタイム

西「アレカラドレダケノツキヒガナガレタダロウ」

日「すすす(1ヶ月ぐらい)」

西「モウワタシノコトヲオボエテイルヒトナンテゼロヨ」

日「すすす(お爺さんより私達をもっと登場させるべき)」

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生徒A「最近特にオカ研付近が不気味に感じる気がする」

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