第二章 支配に侵された魔の手 第三十一話 ただの平和
数日後
導とシンソウは、ニヒツに呼ばれアンヘンガー帝國にある少し標高のある山の上でペロペロキャンディーを食べながら、魔界を一望していた。
ニヒツは、ちょっこと舌を出してペロッペロッと猫のようにしてペロペロキャンディーを食べていた。
シンソウは、口の中で飴をコロコロと転がしながら食べていた。
導は、ペロペロキャンディーを時々、ガブッと噛み付いて食べる。
アンヘンガー帝國の都市の街明かりが見えていた。
それに、隣国の魔界大帝國の都市、ローゼ=マール王国の都市、マイヤ連邦王国の都市の光が見えていた。
神陽導
「此処、綺麗だねぇ〜」
ニヒツ
「此処は、僕のお気に入りだもん」
神陽導
「あっ、そう言えば…」
「あの幻夢はどうなったの?」
ニヒツ
「あ、あぁ…」
ニヒツが、視線を逸らす。
シンソウ
「なんか、相当ヤバい事をされたのでしょうか…」
ニヒツ
「まぁ…うん、」
「解剖、したり…解剖、したり…治験、したり…したり…」
神陽導
「oh…」
ニヒツ
「色々、してたよ…」
「そのせいで、幻夢の王、精神崩壊しかけて、ギフトに会いに来てたブルートに「助け」を求めて来たって言ってた」
神陽導
「oh…」
「まぁ、私からしたら「ザマァ〜見ろ!」って言ってやりたい」
シンソウ
「でも、幻夢ってどうやって作られたんでしょうか?」
ニヒツ
「僕もよく、分からないけど…」
「バアルゼブルが、僕たちの足止めや情報収集の為に作ったのが幻夢の王であって、幻夢自体は、幻夢の王の固有の能力ぽい」
神陽導
「へぇ〜」
ニヒツ
「で、王の方は、ギフトが血液に反応する様な毒を作ってた時に、その反応をマジかで見たいって思ったギフトが採血した時のあまりをゴーストタイプのスパイに回収されて、上手い事やって出来たんだって」
シンソウ
「その上手い事とは?」
ニヒツ
「僕も分かんない…」
「だって、訳の分からない単語と数字しか言わないんだもん…」
神陽導
「例えば?」
ニヒツ
「えっと…「まず最初に、魔脈の樹液を0.03g入れ、魔上を0.1秒間隔で3gずつ入れ、それで、吸血鬼の血とバアルゼブルの力のエキスを入れて…」って感じ」
神陽導
「ファ?」
「ナニヲイッテルノカ、マッタクワカリマシェン」
シンソウ
「うむむ…難しいですね…」
ニヒツ
「こんな事を一時間近く聞かされた僕の身にもなって…」
神陽導
「オッフ…お疲れ様」
シンソウ
「お疲れ様です」
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ギフトの研究室にて…
ギフト・ヴィッセンシャフト
「ヘックシュン…」
「なんだ?噂でもされたか?」
ギフトのくしゃみに、肩をビクッとしてしまっているシズムであった。
ギフト・ヴィッセンシャフト
「なに、ビクついてんだよ…」
ギフト・シズム
「いや、なんでもない…」
シズムは、ギフトが出す音にかなり敏感になって、端っこにうずくまっていた。
ギフトはその様子を見て
「軟弱者だなぁ…私がお前の立場だったら、嬉しくて常に実験を施して欲しいって思うのに…」
「コイツ本気で、俺の血液から出来たクローンなのか?」
と、少々困惑気味であった。
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画面にノイズが走る。
ザー
っと音を立て、ノイズが晴れる…
第二章 支配に侵された魔の手 第三十一話 表と裏・カウンドダウン3
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