第二十節 時の流れに置いてかれ
春――、
〇△□×(丸さんかっけぇ、死角無し)高校の屋上――、
3年になったタカマサと松本が佇んでいる。2年は卒業して投資家になっていた。
タカマサが口を開く。
「同じ大学に行きたい」
「……」
松本は、真剣なタカマサの申し出を聴き、暫く俯いた。そして、おもむろに口を開く。
「ダメだな」
「!」
「俺とお前は気が合い過ぎる。最悪、同じヤツを好きになって殴り合いになり、どちらかが死ぬ」
タカマサは目を見開いた。そして両手を力強く握る。
「それでも! 万が一!! そうならないかも知れないから、同じ大学に行きたいんだ!!」
「ダメだな」
「!」
「万が一でも、そうならないことは――無い」
タカマサは目を見開いた。そして両手を力強く握る。
「それでも! 億が一!! そうならないかも知れないから、同じ大学に行きたいんだ!!」
「ダメだな」
「!」
「億が一でも、そうならないことは――無い」
「!……」
タカマサは目を見開いた。そして拳を力強く握る。
「松本ぉ――!!」
タカマサは松本に殴りかかる。そして――
「フッ……そう来ると!」
松本は学ランを脱ぎ捨てた!
「思っていたぜ!!」
2人は大学に入る前から殴り合いになり、どちらかが死n……
「ガバァ!!」
「小説のネタが、できたぞぉおお!!……アレ?」
アラフォーいぶさん、AM4:50、起床。
「夢か……」
いぶさんは度々悪の組織の陰謀に巻き込まれた為、ナナント! 10回も精神科に入院していた。そして、オヤジに勝手にアパートを解約され、再びグループホームへ逆戻り。オヤジは『また逆戻りになるでぇ!?』と言っていた←オヤジの所為。
少ない障害者年金の残りと、時給100円の給料を手に生活する日々……。
「今月も1日600円かぁ……」
4ヶ月に1回出る、住民票登録場所からの頑張ってますねボーナスだけが励みだった。
ちょくちょく漫喫に通い、生放送をしてストレスを解消していた、その時――。
『1日600円ですかぁww 俺は年金とA型の給料で手取り17マソでぇーすww』
「!?」
自作PCの大好きおじさんが現れた!!
「へっ……へぇー。A型ですか……こっちのおじさん、B型だから時給100円なんですよねぇ(震え声)」
『この前もモニタ買ったおww』
『見る?(URL)』
放送のコメントでフランクに話し掛けてくる自作PCの大好きおじさんが、何やら自室を写した画像を公開しているとのことだった。
「これは……!?」
暗闇に、チカチカと明滅するランプ――。まるで見たコトの無いハイテク(死語)PC機材が、いぶさんの両眼に飛び込んできた。
「あ……あぁーコレ高いでしょ? 10万……越えてますよね?」
『40くらいだおww』
「!?」
いぶさんは両眼を見開いた。
マイクに入るハズの声が――止んだ。
(こちとら3万切るミニPCだおww(涙)!!!!)
『モニタは天気予報とカレンダー、室温と湿度を見るお』
「!?」
いぶさんは両眼を見開いた。
ぱくぱくと音の出ない口が動いていた。
(10回入院しているうちに――世間、変わったねぇ……(涙))
また帰って来た松本達、完結!!!!
また、『帰って来た』のですが、ネタ切れです。
本編、最終話で触れた通り、10回も精神科に入院してしましました。そこで寺岡に再び出会い、将棋をし、負け、チェスを挑まれ、断り、寝て、寝れなくて、苦しんで、痛みが来て、泣いて、朝を迎えて、怒られ、していたら、やっと10回目の退院を迎えました。
嘗ての勢い、センス、意欲は何処かへ行ってしまいました。
また、ネタが浮かんで来たら『帰って』来るかもしれません。松本達ですから――ね。
サヨナラ。




