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学校内の迷宮(ダンジョン)  作者: 蕈 涅銘
9章 砂漠エリア
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168話 復活

今回かなり短いです。

予定している切れ目はもう少し先にあるのですが、視点が変わるのでここで切った方が良いかなと思いここで切りました。

今何が起こったの!?安元くんの辺りで爆発した大量の水の水飛沫はここまで飛んできており、それを食らうまいと騎士の姿をした砂塵兵は必死に避ける。


そして、騎士の姿をした砂塵兵は辺りの乾いた砂を纏って元の大きさに戻って攻撃を仕掛けてくる。


再生した!?いや、違うわ。あれは見せかけ……表面の密度はさっきまでよりも低い筈よ。


「っ!?」


まただ。向こうは相当激しい戦いをしているみたい。

砂塵王が後ろの壁を破壊して私達をも巻き込む巨大な砂嵐を形成しようとしていたのだ。


あれを防がないと……だけど……私はウォーターランスを避けるので精一杯の騎士の姿をした砂塵兵を見ながら考える。


明らかに先程私の集中砲火を食らってから機動力が落ちている。

今は私達の問題……。


大水球ビッグウォーターボール!!!」


私はウォーターランスを必死に避けている騎士の姿をした砂塵兵に向けて巨大な水球を放って閉じ込めた。


「終わりね」


そして、騎士の姿をした砂塵兵はそのまま全身の色を変色させて、動かなくなって地面に落下して砕け散った。


安元君達の方に援護に……。


私はそのまま安元君の方を振り向いて言葉を失った。


安元君は砂塵王の砂嵐を止める事には成功したもののその隙に接近されて大弓兵に頭を殴打されており、見るに耐えない姿になっていた。


安元君は地面に這いつくばって口からは血を流しており、もう既に周りを見る余裕はなさそうだった。


そして、決着が着く。


安元君は死にかけながらも渾身の一撃を大弓兵に叩きこんで大弓兵を撃破した。


だが、そのまま地面に倒れこんで動かなくなった。


それも、今までにあったマナ切れによる気絶とは違う感じで……。


嘘よ……。ただ意識を失っただけよね……?


「「安元……(君)!?」」


みんなが安元の異変に気が付いて声を荒らげるが、安元君の意識は戻らない。


ただ意識を失っている事を信じよう……そう思った瞬間だった。


安元君の胸元が輝きだしたのだ。


その様子を見ていた砂塵王はチャンスと思ったのか追撃の兵士達を動員して更に攻め立てる。


そうはさせないわ!私は安元君に近づく兵士達に向かってウォーターランスを連射する。


しかし、ここで予測外の事が起こる。


「ぐわっ!」


亜蓮君が押され始めたのだ。


代わりに私が戦列に加わったものの戦況は元の状況から変わらない。


おかしい……先程の水の爆発でかなりの数の砂塵兵が葬られた筈……なのにどうして……?


そう思ったがすぐに私は気が付いた。

エンチャントの効果が切れてる……。

水属性が付与されていない状態での戦闘は近接職にとってはかなり不利だろう。


私は歯をくいしばりながら思う。早く!早く復帰して!


その願いが通じたのか安元くんに変化が起こる。

胸元の輝きが収束していき、安元くんの全身を赤い光が包んだ。


そして、


「っ!?」


安元君が起き上がったのだ。







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