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学校内の迷宮(ダンジョン)  作者: 蕈 涅銘
8章 森エリア
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111話 マテリアルゴースト

マテリアルゴースト、、、名前は実体化する亡霊と言う意味らしいが俺の中で実体化したのは何だったのだろうか?あの巨大な船と言い、その内容については俺が一切知らない事だった。周りにも一切俺が知っている顔は無くて複数の人物が被っている兜のせいで顔は良く見えなかったがどうも日本人では無い気がした。そして聴こえて来た言語も日本語では無かった、、、そしてその夢を起こしに来た透明な幻獣、、、あれがマテリアルゴーストなのか?ジジイの本には幻術で出てくる姿は人によっては異なると書いてあった。それでも俺がマテリアルゴーストと判断したのにはその記述の端に森エリアで遭遇と書いてあった為だ。勿論確信はない。

「おかしいな、、、ここら辺で鳴き声がしたと思ったんだが、、、」

添島が俺が探そうとしている方向の真逆を指差す。は?何言ってんだ?

「おいおい、俺はこっちから聞こえたぞ?」

お互いの証言が食い違う、、、そこで二人は理解する。

「「幻術か!?」」

それを理解した瞬間何かを感じてお互い反対側に待避する。

「グルルル!」

上空から馬面の鳥が猛スピードで落下し、地面に長い牙が突き刺さる。こいつだ。この気持ち悪い見た目は間違いない!マテリアルゴーストだ。馬の様な顔面で歯茎の牙は長く外側に露出しており気持ちが悪い印象を受ける。身体は至って普通の鳥だが頭とのバランスのせいで常にカクカクと頭が揺れている。マテリアルゴーストはぴょこぴょことカエルの様に飛び回り頭の牙で攻撃を仕掛けてくる。そこで面倒なのが自身の位置を惑わせてくる幻術だ。動きは拙くとても速いとは言えないが、その大きな頭から繰り出される落下速度も合わせた攻撃は驚異の一言である。こいつ、、、亜蓮の影武者があれば大分楽だろうな、、、こいつ自身はDランクモンスターであるが、何が強いって周りのモンスターにも幻術をかけてしまう能力が厄介だ。こいつが居るだけで討伐の難易度が一気に上がる。しかし、こいつの能力は意識的に発動して居るわけでは無いようで仲間意識は無いらしい。だから普通にこいつ自身も攻撃される。やっぱり間抜けな顔をしているだけはある。最後のは偏見だが、、、さてと、、、どうするかな、、、

気爆破オーラブラスト

「ギォ!」

え?ちょっ、、、添島はマテリアルゴーストを見つけるや否や広範囲の攻撃をぶちかました。お前、、、消耗は抑えろって、、、

「終わったぞ、、、相手が動く前に片付けた。マナの消耗はどうせすぐ寝るんだしお前程燃費は悪くないからな」

いやいや、絶対添島のその技の方が燃費悪そう、、、いや、威力とかを考えるとそうでもないのか、、、?あと俺の場合その技しか威力出ないけどお前の場合どの技でも威力でるもんな、、、そして気のストック結構してるだろ、、、話は変わるが最近気がついた人も多いと思うが亜蓮が気の習得に成功した。俺もマナじゃ効率悪いし気を習得するか、、、俺の攻撃は魔力寄りかと思ってるけど似て否なるものらしいな。どう見ても俺の攻撃は魔力に見えるがどちらかと言えば気だ。それが、普通の魔法の付与との違いなのでは無いだろうか、、、後応用性の上昇、、、それに加えてもはや付与ではないレベルの途中から火力を上げたりの調節、、、良く言えば、気バージョンの普通の魔法の仲間に付けられるバージョンという感じだ。だが実際にはめちゃくちゃ使いにくい。まず付与と言う特性上なのか知らないが自分で発動、、、つまり仲間に付けたりする途中で火力増強とか出来ないタイプのエンチャントを除けば直接触れないと使えない。いや、逆に遠隔で火力増強タイプが使えたら強すぎると思うんだが、、、だけど、、、マナのバイパスを空気中に繋いで圧縮とか出来れば、、、いやそれは今より更に燃費が悪くなりそうだ。しかも今の俺じゃ制御出来ない。将来的に考えればそうなる。全身でインプレスエンチャントとか使えれば空飛べたり出来そうだけどな?まず二属性のインプレスエンチャントも安定しないからそれは今のところ無理だろうな。そう考えながら眠りにつこうとしたがよく考えたら次のシフト俺だったわ、、、こうして俺は殆ど眠る事が出来ずに次の日の朝を迎えたのだった。昨日あまり戦闘が無くて助かった、、、元の地球では亜蓮と徹夜常連班だったので別に問題は無いだろう。そう思う俺だった。


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