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えっ、吉常くん大学行かないの?~托卵で生まれた俺、大学に行かずに迷宮探索者で立身出世を目指す~  作者: XX
第8章:解放のとき

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第91話 新しい俺

 次の日。


 目が覚めると見慣れない場所にいて。

 そこがビジネスホテルの1室であることを自覚し。


 俺は自分がアイツから解放されたことを実感した。


 せいせいした。


 やっと、アイツと縁を切れた。

 あの同意書には、俺に今後一切接触しないことも契約で盛り込まれていた。

 その代替条件で、今まで使い込んだ養育費と今後アイツが払うべき俺への養育費を請求しないことになってて。


 なのでアイツはこのビジネスホテルの場所は知っているけど、押しかけて来たら即契約違反になるので出来ないんだ。

 そうなると今まで使い込んだ養育費を全額返還しなければならないし

 今後俺に毎月5万円の養育費を払う義務も生じる。


 ……父さんはかなり高額の養育費をアイツに払ってたみたいでさ。

 そこから正当に使われた俺への養育費を計算して差っ引いても、どう安く見積もっても1000万円を超える額を請求できるそうだ。


 つまり、アイツにストーカーされる恐れは全く無い。

 実質的に罰金1000万円超というバリアがあるからだ。


 俺の心は軽かった。


 さて、学校に行くか。


 時間は5時半。

 確か通学路の途中に、朝定食を出す24時間の牛丼屋があったはず。


 親権移動が確定し、俺が父さんが探してくれた新居に入居するまでだけど。

 朝ご飯を作らなくていい生活って良いな。




「吉常くん、なんだか嬉しそうだね」


 登校して自分の席に着くと、クラスの女子の1人……ええと、このくせ毛のロングヘア女子の名前は確か佐藤……に話し掛けられた。

 えっと


「まぁ、ちょっと色々あったんだよ」


 何があったかは言えないが。

 絶対にドン引きされるしな。


 俺の答えに


「……なんだか吉常くん、最近優しくなったような気がするよ」


 佐藤はそう、呟くように言った。


 優しくなった……?

 自覚は無いけど、昔と違って基本ソロで迷宮探索をしなくなったから、社会性が少しだけ身に着いたのかもしれないな。


 まぁ、それはそれとして。


 多分、近い将来俺は吉常姓を捨てる。

 父さんの姓である頼朋に変えるんだ。


 ……法律上だけの話だけどな。


 在学中は周囲の迷惑になるから、吉常姓は通すけど……


 吉常くんって言われると違和感と言うか……


 言ってしまうと、嫌悪感がある。


 そんなことを考えていると


「それってさ」


 佐藤が声を抑え、俺にグッと顔を近づけ


 囁くように


「……霧生さんが彼女になったせい?」


 んなことを訊かれる。

 いやいやいや


「別に俺は霧生とは付き合ってないんだが」


 良く誤解されるから、またか、と思い


 少しウンザリした調子でそう返した。


 するとだ


「えっと、じゃあさ」


 ちょっと予想していないことがその後に続いたんだ。


 それは――


「私と付き合ってみない? ……吉常くん、正直タイプなんだよね。かっこいいし」


 ……は?

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 今までは牝豚のせいで心が荒んでた、当たり前だけどそれが表に滲み出ていた→今は実父をぶっ飛ばすという目標に全てを傾けられる=以前よりはだいぶ心に余裕が出来てる、言い換えれば他の男子…
そう言えば主人公はあの顔は良いらしいクズ男と顔似てるんだったな…
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