013話 学園生活の始まり。
この作品を選んで、お読み頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
高等部での学園生活が始まり2日目を迎え、クラスの窓際の最後尾の4人掛けの席に俺とレティアとエナードの順で3人で最初は座り授業を受けている。
1-Aクラスの学生の人数は43人で、そのうち貴族の子息子女は23人で後は平民で役人と商家の子息子女であった。
初日の自己紹介の時にレティアは婚約者の俺が名誉子爵に叙爵された事をクラスメイト達に明かし、高等部卒業後に結婚をすること堂々と告げた。
「私はエディアス公爵家のレティアです。私の婚約者は先日叙爵された名誉子爵のディアスです。私は心からディアスを愛し、早く結婚したいので高等部に飛び級で入学致しました。以後ディアス共々宜しくお願いします」
レティアは堂々と婚約者であるディアスの事をクラスメイトに公表した後、席にに着いてからディアスに甘える様に寄り添う。
レティアの自己紹介を終えた後のクラスメイトの反応は自然と婚約者であるディアスに視線が集まり、ディアスはお得意の我関せずと惚けてレティアが席に着いて身体を寄せて来たのを支える。
初日は1学年のカリキュラムの説明と選択科目の選択と自己紹介で終わったので何事もなく直ぐにクラスを出て、そのまま迎えの馬車に乗って帰宅した。
2日目を迎えてレティアは学園に居る間はディアスの傍を離れずに寄り添い、クラスメイト達に熱々振りを見せ付けて行く作戦を実行した。
それでも授業の合間の休憩時間には貴族の子息子女が公爵令嬢のレティアに挨拶をしに来ており、特に貴族の子息達はレティアに挨拶が終り立ち去る時に婚約者の俺を睨みつけて行く。
レティアは貴族の子息が挨拶に来ると軽くあしらい、令嬢が来た時は笑顔で応対し値踏みし友人にしても問題なさそうな令嬢を選んでいる様だった。
午前中の授業が終り俺達3人は学生食堂へ行くと、レティアはランチが乗ったトレイを持って平民達のエリアの席に向って行ったので俺とエナードも一緒に付いて行き空いているテーブルに座りランチを食べた。
学食の席は基本的に自由な席に座って良いのではあるけど、暗黙のルールみたいのが有り、窓際の席が貴族エリアで厨房側の席が平民エリアと真中付近にある柱で区分けされていた。
「あら、レティアお嬢様、ここは平民エリアですけど宜しいのですか」
エディナス商会の子息エナードの二つ上の姉のイリアがレティアを見掛けて声を掛ける。
「えぇ、イリア久しぶりね、良いのよ、こっちの方が落ち着くから」
「ふふふ、レティアお嬢様は相変わらずですね、ご一緒しても良いでしょうか」
イリアは微笑みながらレティアに相席しても良いか確認をする。
「えぇ、勿論よ座って、ご一緒している方々もどうぞ、イリアのご友人でしょう」
レティアは微笑みながらイリアの連れの二人の子女にも席を進める。
「姉さん、さぁ、どうぞこちらの席へ」
エナードが席を立ちディアスの隣に移動して座り、空いた対面側の3人掛けの席に姉のイリア達3人に席を進める。
イリア達3人が席に着いてランチを食べ始めると、レティアが最近商会で販売された化粧品の話題でディアスが化粧品の開発者である事を話すと、そこから女性陣が化粧品の話題で盛り上がる。
レティアがイリア達3人と意気投合したので、これからもこのメンバーでランチを摂る事を決めて、昼休みも残り時間が少なくなったのでクラスに戻ろとしたらディアスが苦手にしている姉のユリアに会う。
「あら、レティアにディアスじゃない、久しぶりね」
ユリアがディアスとレティア挨拶をする。
「まぁ、お義姉様、オディス様、ご無沙汰してます」
「やぁ、レティア嬢とディアス君、久しぶりだね」
「ご無沙汰しております。姉さん、オディス様」
俺はなるべく姉のユリアとは視線を合わせず、姉の婚約者のオディス様に視線を向けた。
「明日からでも良いから私達とランチを摂らない」
「あの、お義姉様すいませんが、先にイリア達と約束してしまいました」
「あら、そうなの、なら私達もご一緒するわよ、平民エリアの席で食べていたのでしょう」
「はい、でも宜しいのですか、お義姉様達も平民エリアの席でも」
「あぁ、それは気にしなくてもいいよ、僕たちも偶に平民エリアでランチを摂ることがあるからね」
オディスはレティア嬢に平民エリアでのランチを摂る事に慣れている事を教える。
「そうね、落ち着きたいときは平民エリアでランチを摂ることがあるわ、イリアには私から伝えておくわね、それじゃね」
ユリアは性格的に貴族の令嬢とは反りが合わず、何かしら揉めると婚約者のオディスと平民エリアでランチを摂ることがある。
「はい、失礼致します」
レティアは丁寧にユリアとオディスにお辞儀をして見送り、それからクラスにディアス達と戻る。
「そうだった。姉さんが学園に居るのを忘れてたよ」
俺はユリア姉さんを見送ると、すっかり姉が学園に在席している事を忘れていたのに気が付いた。
「うふふ、本当にティアスって、お義姉様が苦手なのね」
「えっ、もうトラウマになってるからな、はぁ~、明日から姉さんと顔を突き合わせると思うと憂鬱だよ」
「だからって逃げたりしたらダメよ、でも久しぶりにお会いしたけど、お義姉様は一段とお綺麗になったわね、惚れ惚れしちゃうわ」
レティアは敬愛するユリアお義姉様を久しぶりに見て胸がトキメく。
ディアスはユリアが辺境伯爵領の中等部に入学してから辺境伯爵邸にオディスと同居しており、それ以来殆んど会っていなかったのでユリアの存在その物を頭の中から消去していたので学園で会う事など想定してなかった。
ユリアは美少女剣士として学園内では有名であり、同学年の貴族令嬢達とは反りが合わず友人があまり居ないけど、平民の学生からは男女問わず好かれており人気はあり生徒会長を務めるオディスのサポートをしている。
ユリアとオディスは高等部卒業後は辺境伯爵領に戻り教会で結婚式を挙げる予定になっているので、その準備がもうじき始まるとレティアは聞いており、当然ながら式にはディアスと二人で参加する心算でいる。
クラスに戻ると貴族の子息達が隣のクラスに聖女候補の可愛い女学生が居るとの話題で盛り上がっていたのを俺とレティアとエナードが耳にする。
「ふ~ん、聖女候補ね、それはちょうど良いわね」
レティアは聖女候補の女学生の話題で盛り上がっている貴族の子息達に冷めた視線を送りながら、聖女候補へ興味を持って貰った方が良いと考えた。
この国でも聖女崇拝する貴族がそれなりに居り、聖女を娶る事は貴族としての地位を盤石に出来るとして、貴族の子息達が聖女を娶ろうと昔から競い合う事が合った。
聖属の魔法が使える者は希少であり、特に浄化魔法を使える者を聖者又は聖女として、どの国でも教会の保護下の置かれる事が多く、この国の教会でも聖属性だと判定されれば、その時点で教会の庇護下に置かれている。
因みにディアスも聖属性の魔法が一通り使えるけど、その事を知るのは実家の男爵家と王家と公爵家と辺境伯家の四家だけで教会では判定されなかった。
姉のユリアも聖属性の魔法が使えるが、教会で判定した時は火属性と判定され、ディアスと魔力循環した時から軽傷程度なら治癒できる回復魔法は使える様になった。
俺達の午後の授業は選択科目が、どの科目になったのか各自に知らされて終わり、俺とレティアは直ぐにクラスから出て馬車乗り場で迎えの馬車を待った。
選択科目については俺がレティアに合わせて貴族科と魔法科に決まり、エナードが商業科と魔法科となった。
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