001話 王城での王侯貴族の子息子女10歳のお披露目会に参加する。
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この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
ローズバレン王国の最南端に魔境イリシスア大森林の最西端が南側の国境の半分程が隣接している辺境の領地を治めるヨディアナ辺境伯家とルキアス男爵家とエディナス公爵家の三家がある。
辺境の領地を治めるルキアス男爵家の次男ディアスですが誕生日が過ぎて10歳を迎え、1週間後に王城で行われる王侯貴族の10歳なる子息子女を一堂に会して祝う行事のお披露目会へ参加する為に両親と共に魔導車に乗って街道を走行中である。
このお披露目会はある意味貴族間のコミニケションを図る意味と子息子女のお見合いの場でもあり、このお披露目会で婚約が成立する場合がある。
特に後継者の子息子女を持つ親は後継者でない優秀な子息や子女と縁を結ぼうと参加し、貴族の次男次女等の子息子女を目踏みし当たりを付けた子息子女の両親との婚約についての駆け引きが展開される場でもある。
そう言う意味では兄のルティスと姉のユリアには事前に辺境三家で婚約者が決めてお披露目会に参加し、両親がドラゴンスレイヤーでありローズバレン王国の英雄でもあるが為に、王侯貴族の間でも人気が高く縁を持ちたいと思う貴族が多く居る。
俺には日本という国で一流の大学を卒業して一流企業に就職したは良いけど配属された部署が問題で、まさにブラックな職場であったが為に30歳くらいで過労死をしたという前世の記憶がある。
転生時にこの世界の神々に魂を救われ、神々にスローライフを望んだら何故か気に入れられて創造神を始め5柱の眷属神から加護を授かり、産まれてから現在に至るまで様々な悪戯(主に実験の失敗など)をやらかして家族に迷惑をかけたりもした。
そんな俺の抱くスローライフをする為に両親の領地に隣接する魔物が多く棲息する魔境イリシスア大森林の一部を開拓して村か街を作り、村長か代官に就いて気楽なスローライフを送るのが計画中である。
なので俺としては今回のお披露目会を何とか王侯貴族のご令嬢との婚約などになってしまうと、俺のスローライフ計画においては厄介事でしかない。
俺の見た目は在り来たりで、やる気のなさが顔に出ていると姉のユリアに事あることに文句を言われるくらいで、今回のお披露目会を何とか婚約話が上がらないように切り抜けるかを模索中である。
両親もあまり俺には貴族としては期待せず、日頃から両親には平民として、この領地で平穏に暮らしていくんだと口癖に様に言い聞かせている。
もし仮に俺の貴族令嬢と婚約成立の場合には後継ぎではないので現状では婿に行く事になるので、流石に無理に貴族令嬢との婚約は結ばないであろと両親を信じている。
因みに父親の名はルカース・ルキアスと母親がエリナ・ルキアスと申しまして、元Aランク冒険者で剣聖と賢者のスキル持ちで、幼馴染でもある二人でパーティーを組んで活動をしていた。
若い頃に王都に襲撃して来たドラゴンを二人で討伐し王国の英雄となって、国王から叙爵されて男爵位と領地を授かった際に正式に夫婦となり、その頃からディナス公爵様と昵懇の仲である。
ディナス公爵様は王家とも縁戚関係があり、しかも陛下の右腕として宰相の役職に就き、国政の一躍を担う国王陛下とは幼馴染で親友でもあり信頼されている。
ただ気懸りなのは王都での宿泊先が男爵家とは昵懇の仲でもあるエディナス公爵家の王都邸であり、公爵の領地も男爵領の西側に隣接しているので領地間での行き来も盛んである。
エディナス公爵家には二人の令嬢が居り後継者である長女レティア嬢が俺と同い年であり、何度も公爵様が我が家に訪問してきた時に会った事がある。
レティア嬢は公爵家の後継者でもあり大変勝気な性格で魔法の才があり、俺からしたら超が付くくらい苦手なタイプで姉のユリヤと気が合い仲が好いので質が悪い。
もう一人の次女のユリアン嬢は2歳年下なのですが、おっとりしていて可愛らしく、姉のレティアとは真逆の性格をしていて優しい感じです。
兄の婚約者でもあるユティア嬢はエディナス公爵家の分家であり隣接している街の代官をしている男爵家の令嬢であり、ユティア嬢とユリアン嬢の二人は優しくて、俺に癒しを与えてくれるので親しくしている。
王都に公爵邸に到着して屋敷の玄関に公爵家全員で出迎えてくれたので、両親と俺は魔導車から降りてから、公爵家の家族の前に3人で並んで丁寧に頭を下げてお互いに挨拶を交わした。
挨拶を交わしてから直ぐに屋敷の中に通されて、俺達の荷物はメイドさん達が部屋に運んでくれて、両親と共に応接室へ案内された後に俺と令嬢二人と別の応接室へ連れて行かれた。
「いいディアス、お披露目会の時は私の傍に居なさいね、虫除けになって貰うわよ」
「えっ、なんでだよ、俺はお披露目会に出される料理を食べるのが楽しみにしていたんだ。レティア嬢の傍にいたら食べられないじゃないか」
「なら、私も一緒に食べに行って上げるから、とにかく傍に居なさいね」
「お姉さま、もう少し優しく言ってあげてよ、そんな物言いですとディアスお義兄さまに嫌われるわよ」
「ユリアンは分かってないわね、ディアスに優しく言ってら直ぐに逃げるのよ、まぁ、強く言っても逃げる時は逃げるけどね、好いわね私の傍に居ないと私とディアスが婚約したとその場で言い触らすわよ」
「えっ、そんな・・・でもそんな事を言い触らしたらレティア嬢に好い婚約話が来なくなるだろ、それで良いのかよ公爵家の後継者でしょうが」
「別に好いじゃない、ディアスが私の所に婿に来ればいいだけの話よ、私はそれでも構わないわよ、ルーカス叔父様とエリナ叔母様と親子に成れるですもの全く問題ないわよ」
「何を言ってるの、いくらレティア嬢が家の両親の大ファンだからと言って、俺みたいなクズを婿にしたら公爵家が傾くぞ、他にいるだろう立派な貴族子息がさ、ましてや後継者をどうするんだよ」
「何を心配しているのよ領地経営は私がしっかりとするわ、ディアスには最低限の婿の務めは果たして貰うわよ、後継者作りだけはしっかりして貰うわ、私もルーカス叔父様とエリナ叔母様に私が産んだ孫を見せて上げたいもの」
「あのお義兄さま、まさかと思いますが、お姉さまとは前回男爵領に訪問した時に婚約が成立しているのですけど知らないのですか」
「えっ、そんなの聞いてないよ、どう言う事だよ」
俺はあまりのショックで思わず頭を抱えてしまった。
「オッホホホ、私とお父様とで貴方には当面の間は秘密にする様に叔父様達に口止めして貰ってたものね、残念ねディアス諦めなさい」
レティアは勝ち誇ったように笑顔でディアスに止めを刺しにいく。
「あのさ、自分で言うのも変だけど、レティアは知っているだろ俺がダメ人間だと言うことがさ、後で後悔しても知らないぞ」
「まぁ、そうね、だからディアスには後継者作りだけ期待してるわよ、後は公爵領で出来るだけ自由にして上げようと考えているの」
「えっ、そうなのか、公爵領で好きにして良いのか、それなら嬉しいけどな、でもそれで良いのかレティアの負担が大きくなるだけだぞ」
「ハッキリ言って他に信用できる貴族がいないのよ、歳の近い貴族子息なんか頭の出来が悪い癖に私欲だけは人一倍持っていて隙あらば公爵家を乗っ取ってやろとか平気で考えてるのよ嫌になるわ」
「ゲッ、そんな面倒な事を考えているのか俺には信じられないな、もっと平穏に楽に生きた方が良いと思うけどな」
「そうね、ディアスはそんな考えなのよね、だから他の貴族子息よりは安心できるのよ、それにいざという時はディアスが私の事を助けてくれるでしょう。魔物に襲われた時みたいにね」
「うん、あの時のお義兄さまは格好良かったですよね、私もあの時のお義兄さまを見て尊敬致しましたよ」
ユリアンは男爵領に訪問時に、お姉さまと護衛兵士を3人連れて森の中へ散策に行き、ウルフの群に襲われた時にディアスが助けてくれたのを思い出す。
俺はレティアと婚約が成立していたと知って、その日から暫らく茫然自失となり完全に精神的に立ち直ることが出来ずにお披露目会の日を迎え、公爵様からレティア嬢のエスコートをする様に頼まれた。
両親とお披露目会に参加して、国王陛下への謁見でし最後尾に並んで順番を待ち、謁見が終ると直ぐにレティア嬢が俺の元に来て腕を組み料理コナーへ行き二人で料理を食べて過ごす。
俺とレティア嬢が置かれている料理やスイーツなどを食べていると、そこには多くの貴族の親が子息を連れて来てレティア嬢に挨拶をしてくる。
段々と鬱陶しいくなったので二人で会場の外へ行くとレティア嬢を追いかけてくる始末で、何回も売り込むために貴族の親と子息が来るのには流石に驚くと言うか呆れた。
公爵様に頼まれてエスコートしていた俺にまで貴族の親と子息達が男爵風情がと、文句や嫌味を言って来たり陰口を散々言われたりと嫌気が差す程であった。
この時に公爵令嬢レティアの気持ちが多少は理解できた感じたけど、本当にロクな奴が居ないなと感じたし、やはり俺には王都の様な貴族が沢山居る所よりも田舎の領地の方か性に合うなと改めて実感した。
その時にあまりにしつこく言い寄って来た貴族の親子が居たので、公爵様が呆れと怒りで我慢ならず、俺と公爵令嬢レティアの婚約が成立したことを公に発表し、主催者の国王様と王妃様からも暖かいお言葉を頂き祝福を受けた。
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