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盛り上がるダンジョン

2週間は、自衛隊の人たちで、マジックサンゴを捕まえるとのことなので、俺は暇になってしまった。


上官に相談すると、休んでいてもいいんだぞとは言われたがやはり落ち着かなかった。

そんな、俺の様子を見かねて、現地の隊員さんから那覇空港ダンジョンの攻略を手伝って欲しいと誘われた。


しかし、俺は、那覇空港ダンジョンに入った瞬間、吐き気に襲われて探索どころではなかった。

強者の見極めがこのダンジョンの危険性を伝えていた。

すかさず、上官にも報告をする。

報告を聞いた上官はさらに上の上官に報告をした。


その結果、俺に全国のダンジョンを巡ってダンジョンの攻略レベルをはかる仕事が、まわってきた。

もちろん、1人で、全部やるというわけではなかったが、結構ハードだった。

那覇空港ダンジョンは、A級に指定となった。

その上にまだ、S級もある。

俺が行ったのは、最西端の与那国島でダンジョンに入った瞬間気絶してしまったらしい。


S級5ヶ所:与那国島、伏見稲荷大社、関ヶ原、兼六園、恐山

A級10ヶ所:那覇空港、別府温泉、瀬戸大橋中央、道頓堀川、富士山頂、佐渡金山跡地、国会議事堂、山崎電気盛岡店、青函トンネル、釧路湿原

B級:210ヶ所

C級:341ヶ所

D級:310ヶ所

E級:435ヶ所


E級は、まず、自衛官や警察官がクリアしていく方針らしい。


ちなみに、首里城はC級になっている。

俺はまた、特別手当が出ると言われていたので、代わりにD級ダンジョン3つの攻略許可申請を出した。

首里城の調査が終わったら、ご褒美にD級ダンジョンが待っていると思えば、仕事もやる気が変わってくる。


そして、俺は再び首里城ダンジョンに来た。

ワイヤーロープの準備、栄養バー、1日の野菜、そしてシルも含めて、全て完璧。

攻略に挑む。


1階層のワカメ、2階層の魚、3階層のサンゴも抜ける。

4階層では眠りの罠が大量に、見つかった。

シルと俺はあえて眠りの罠で眠って睡眠耐性(極小)をつけ進む。

4階層は大きいワカメで、スキルも味覚強化(極小)だったが一応テイムする。

5階層は、リュウグウノツカイのような長い魚モンスターが出て、スキルは浮遊遊泳だった。

浮遊遊泳は、10回コピー分で浮遊術(極小)になった。


浮遊術はわりと自由に空が飛べるようになるスキルで、MPを消費するが、とても楽しかった。


そう、上官に報告したところ、首里城ダンジョンはE級ダンジョンをクリアした自衛官や警察官の次の訓練地になり、攻略はまた、お預けになった。



浮遊術は、報道規制もなく、まもなくマスコミにも取り上げられ、自衛官の人たちの3次元ドッジボールの映像は、日本を大いに沸かせた。


首里城ダンジョンの浮遊術目当てで、ダンジョン一般ライセンスを取得しに行く人もかなり増えた。


首里城ダンジョンは、正式に国の重要管轄ダンジョンに指定され、さらに浮遊術免許と浮遊術関連法が整備されることになった。


俺は、浮遊術の発見の件で、また特別手当が出て、ふところが温まったが、首里城ダンジョン攻略を途中で断念せざるおえない状況に少しモヤモヤは残った。

途中まで攻略してやめるのは何か嫌なのだ。

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