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第7話:八咫烏

オーギュストさんが唐突に「刀夜って従魔にしている魔物っているか?」と聞かれ驚き、そして疑問におもう。


オーギュストさんは、俺が悪魔として生まれそして今まで俺の行動を把握しているはずなのに何でそんなことを言うんだ?


「あぁー、やっぱりいないか」


「えぇ、確かにいませんが、何故そんなことを?」


「いやぁー、実はだな。刀夜とこの屋敷で別れた後、一応の為に落雷の森の調査をしたんだよ。そん時に魔物が現れてな」


「その魔物が何か?」


「その魔物がなこう言って来たんだよ「数日前ここいらで生まれた者を知らぬか妾はその者を探しておる」そう言われてなもしや、と思った訳なんだよ」


魔物の口調を真似ているようでかなり面白い。


「……それで、従魔はいるかって聞いてきたんですか。そもそも、俺がもし魔物を従魔にしていたら気付きますよね?」


「まぁ、そうなんだが、もしかしたらって事もあるからな」


「それより、大丈夫だったんだすか?」


「あぁ、最初は驚いたんだが、知らないと応えると何処かに行ったからな。あん時は部隊の大半を失うと覚悟したからなぁ」


「そんなに、やばかったんですか? その魔物」


「んっ、あぁ、喋るだけの知識を持つ魔物自体が珍しい。それに、喋る魔物は例外なく強いからな。それに、あの魔物はかなりやばかったぞ。実際、俺と副団長以外は魔物が去った後もまともに動けなかったからなぁ」


その時の事を思い出しているのか遠いい目をしている。


「まぁ、従魔はいないってことでいいんだよな?」


俺は、了承を示すようにこくりと頷く。


「はい、俺には従魔はいませんよ。……そう言えば、その魔物ってどんな魔物だったんですか?」


「興味があるのか? その魔物に」


「えぇ、ありますね。多分、俺を探しているみたいなので」


「まぁ、そりゃあそうか。誰だって自分を探しているかもしれないやつの事は気になるよな」


「まぁ、そういう事です」


「そうだな。その魔物は真っ黒い鳥だったな。大きさは翼を広げて横が八メートル以上はあったと思うぞ。縦は四メートルくらいはあったと思う。……これといった特徴は足が三本あったくらいだな」


聞いてて思ったんだけど八咫烏にしか思えないんだけど。


「予想以上にでかいですね。それに、足が三本ですか」


「あぁ、確かにでかかったな。俺も足が三本の鳥なんか初めて見たからな」


それから、少し話をした。


「じゃあな。次会う時は陛下が来てからになると思うだから、そのつもりでいてくれ」


「分かりました」


オーギュストさんはそう言い残し部屋から出て行くのだった。




「刀夜様。部屋にお戻りになりますか?」


「うん、部屋に戻るとするよ」


「それでは、ご案内致します」


刀夜は、この屋敷の構造を全く覚えていないし覚える機会が無い為、ゼルバの案内が必要なのだ。




ゼルバさんの案内のもと、部屋に戻って来た俺は早速、瞑想の続きを始める。


それから、約2時間後ようやく瞑想をやめて立ち上がる。


そして、また目を瞑り刀をもう用に構える。当初であれば刀あるいは木刀を持ち素振りをするのだが、現在手元に刀あるいは木刀がない為、仕方なく空想の相手を想像しその相手と戦う事にした。


部屋はそこまで広くない為、自分と空想の相手は足を一歩も動かずに打ち合う。


傍から見ると目を瞑り物凄い速さで両手を振り回している人にしか見えない。要するにだ、変な人にしか見えないのだ。


その為、普段空想の相手と打ち合う時はイメージトレーニングのように脳内でするのだが、ここ最近は身体を動かしていなかった為に身体を少しでも動かす必要があり、このような事になっているのだ。


空想の相手との打ち合いが始まり、30分が経過した。一歩も足を動かしていないが普通の人間であれば、かなり疲れていても過言ではない。だが、刀夜は全く疲れた様子がない。


空想の相手との打ち合いが始まり、1時間が経過したが額に少し汗が出ている気がする程度でしかない。


実はもう既に、昼食の時間を過ぎてきた。昼食の時間にゼルバが昼食を持ってきたのだが、その時には既に刀夜は空想の相手と打ち合いをしていた為、全く気が付かなかった。


ゼルバは、部屋に入った時に刀夜が何をしているのか分からず刀夜の動作一つ一つを観察し何をしているのかに気が付き、昼食を机の上に置き邪魔をしないように部屋を出て行ったのだった。


ゼルバは、執事でありながら戦闘もこなせていた。その為、刀夜が何をしているのかに気が付くことが出来たのだ。もし、これが戦闘が出来ない執事で、あった場合は変な人認定をされていた事は目に見えてわかるだろう。



刀夜が空想の相手との打ち合いを終えたのは初めて約1時間30分が経過した頃だった。刀夜は、知らないがゼルバが持ってきた昼食はゼルバが数分前に片付けていた。


「ふぅー、疲れたぁ。風呂でも入るか」


そう口にし扉を開けると誰もいなかった。


「……あれ? おかしいな?」


周りをキョロキョロと見ても誰もいないので、一度部屋に入り扉を閉める。


ゼルバさんがすぐ戻って来るだろうと思い、その間に独特の呼吸法を練習する事にした。この呼吸法は刀夜が使う技を使う際に必要な為、暇さえあれば練習するようにしている。


独特の呼吸法の練習をし始め、2分もしないうちに扉がノックされた。


ノックの音に気が付き入るように言う。


「どうぞ」


「失礼します。何か御用でしょうか?」


「なんでわかったの?」


「扉が開いた形跡が御座いましたので」


あー、なるほど。と理解する。


「風呂に案内して欲しいんだけどいいかな?」


「準備は出来ておりますので、大丈夫で御座います」


ゼルバさんに案内され風呂に長い間浸かり、のんびりしてから脱衣所にいくといつの間にかゼルバさんが着替えを置いていてくれたのでそれに着替え、ゼルバさんの案内のもと部屋に戻ってきた。


部屋に戻って来たのはいいのだが、することが無い。


「さてと、夕食まで何しようかなぁ。これ以上、書物を読む気にもなれないしな」


書物を読む以外だったら身体を動かす事だけど身体を動かしたら、また風呂に入り直さないといけなくなるからな。出来れば汗かきたくないし。……もう、いっその事寝るか。


という訳で何もすることがない刀夜はベッドに転げ仮眠をすることにした。



それから刀夜は夕食の際にゼルバに起こしてもらい夕食を取り少しして軽く身体を動かし風呂に入り眠りに着いた。



それからというもの刀夜は朝早く起きて昼前まで瞑想して昼食を食べ、その後に空想の相手を想像しその相手と夕食の少し前まで戦いその後、風呂に入り身体を癒してから夕食を取りベッドに入り寝るを数日間繰り返した。その結果、前の身体よりも今の身体を上手く扱えるようになっていた。


このような短時間で前の身体よりも今の身体を上手く扱えるようになったのも、悪魔になったからなのかもしれない。何せ身体能力が前の身体よりも圧倒的に優れていたのだから。


そして、俺はいつも通り朝早くから瞑想をし昼前に瞑想を辞めるといつものように扉がノックされゼルバさんが入ってきた。……あれ? なんか何時もより様子が変な気がするんだけど気のせいかな?


「刀夜様。国王陛下が間もなく御到着なられるとの報告がございました」


「……えっと、分かったけど。俺はどうしたらいいの?」


「はい。まずはお風呂にお入りください。お召し物は私が準備致しますので」


「わかった」


「それでは、ご案内致します」



いつものようにゼルバさんに案内されて脱衣所で服を脱ぎ、身体を入念に洗い風呂に浸かる。


「ふぅー、さっきは瞑想が終わってすぐだったから何とも思わなかったけど今、考えると緊張して来たな。礼儀作法とか知らないし。どうしたらいいんだろ?」


もし無礼な事をして首とか跳ねられたらどうしよう。などと嫌な事ばかりが脳内に浮かんで来る。


よし! 普段通りにしよう。


そう心の中で決めた。よく考えれば分かる事だった。俺はもう人間ではなく悪魔だ。だから、普段通りで何が悪い? いいや、悪くない。という単純明快? なのかは分からないがそれに落ち着きこれから、誰に対しても自分の素を出すことに決め風呂から上がるのだった。


誰に対しても自分の素を出すことを決めた事によって、これからの悪魔生? が良くなるのかならないのかは神のみぞ知る事だろう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


面白い! また読みたい! など思っていただけた方はブックマークと評価お願いします!


誤字脱字が多いいと思いますので誤字報告で教えて貰えれば嬉しいです。


アドバイスなど、してくれるととてもありがたいです。アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。



この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。

もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。


スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。


これからもこの作品をよろしくお願いします。

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