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第2話:話し合い

この作品は不定期なのでそこの所、了承下さい。今の所は最後まで書くつもりでいますが今回のようにかなりあく時もあるかと思いますがよろしくお願いします。

 俺は陛下の命令に従い騎士団の中から百人を選別しその部下を率い、落雷の森に足を踏み入れた。


 落雷の森は常に雷が森のあちらこちらで落ちている異常な森だ。それも、奥に進めば進むほど雷が落ちてくる頻度が増し、雷の威力も強くなっていく。


 その為、特注の騎士鎧を皆が身に付けている。いつ雷が落ちてくるか分からない状況な為、仕方ない。


 いくら、鍛え抜かれた者でも雷属性の耐性が付いている装備なくして長時間居ることは難しい。いつ雷が落ちてくるかわからない状況の中、神経を研ぎ澄まし少しずつ進んで行く。


 しばらく進むと真っ黒い球体が目に入る。それをよく見てみると真っ黒く見えているのは中が黒い煙のようなものが充満していたからだ。


 それを見てオーギュストは雷の音が聞こえる中でも聞こえるくらいの大声で言う。


「総員! 包囲陣形!」


 その言葉と同時に包囲陣形を展開して行く。精鋭だけの事はあり即座に包囲陣形を展開する事が出来た。


「総員! 気を抜くなよ!」


 気を抜かずに真っ黒い球体を観察する。すると、徐々に黒い煙が薄くなって行くにつれて中身が見え始める。それと同時に少しずつ魔力が漏れ出てくる。


 球状の物の中には漆黒の翼を生やした人が見え始める。徐々に薄くなっていき完全に黒い煙がなくなると周りを覆っていた透明な障壁のようなものが消える。それによって、ハッキリと姿が見えるようになる。


 性別は男だろう。


 髪の色は漆黒と表現出来る程に黒い。


 背中には漆黒の翼が生えており腰より少し下辺りから漆黒の尻尾も生えている。


 容姿は誰が見ても美形だと言う程に整っている。


 そんなふうにオーギュストが観察していると悪魔が身体を少し動かした後にゆっくりと目を開く。


 その悪魔の瞳の色は紫色だ。


 悪魔が身体を動かした頃から騎士団の面々が緊張感に包まれていた。


 オーギュストはゴクリと唾を飲み込む。オーギュストが何よりも驚いたのは内包する魔力量だ。これまで見てきたどんな生物よりも、圧倒的に内包している魔力が多いい。そのことに気がついている者は顔色が悪くなり、恐怖している。中には今にも腰が抜けそうになっている者までいる始末だ。この状態であの悪魔とやり合うのは非常にまずい状態だ。


 悪魔はゆっくりと目を開くと周囲を確認し驚いた様子を見せる。


 それから、少しして悪魔は俺達の存在に気が付き警戒はしているようだが、悪魔は何もしてこない。


 それから、少ししても悪魔は何もしてこない。そこで、オーギュストは賭けに出る事にした。


 もしかしたら、交渉が出来るかもしれないな。


 そう思い念の為に盾を構えたままゆっくりと悪魔に近ずいていきある程度まで悪魔との距離を詰めた所で止まり口を開く。


「交渉がしたい」


 オーギュストはそう言った。




 俺は「交渉がしたい」と言われて困惑するが、もしかしたら、この状況について何か分かるかもしれない。そう思い了承の返事をする為に口を開こうとしたが、まずは、何の交渉がしたいのかを聞くことにした。


「……何を交渉するんですか?」


 俺がそう言うと交渉を持ち掛けてきた男が驚いたような表情をする。


「……交渉をする前に質問をしてもいいか?」


「別に構いませんよ」


「あく……君は自分が何者か分かっているのか?」


 オーギュストは悪魔と言いそうになったが、途中で君に言い替えて言った。


 俺は少し考えた後に口を開く。


「……多分、分からないです」


 その返答にオーギュストは訝しげな表情になる。


「多分とはどういう事だ?」


 実は周囲を確認ししている時に嫌でも目に付いてしまったものが二つあった。それは、俺の背中から生えている漆黒の翼と尾骶骨の辺りから生えている尻尾の事だ。


 今まで見えていないふりをしていたが、もう現実だと諦めている。


 そして、その結果。返答が「……多分、分からないです」という事になったのだ。


「実は目が覚めたらこんな姿になっていたんですよ」


 そう聞いたオーギュストは思考する。


 まさか、転生者なのか?


 この世界にはごく稀にではあるが転生者が現れる。その転生者の誰しもがこの世界とは別の世界の住人であったと聞いたことがある。もし、この悪魔が転生者なのだとしたら、本当に交渉が出来るかもしれない。


 まだ、オーギュストは本当に交渉が出来るのかと疑っていたが、もしかしたら、交渉が出来るのでは? と思い始めている。


「君はもしかしたら、転生者なのかもしれない」


「転生者ですか」


 俺はそう言われその可能性が高いと思った。


 そして、俺が目覚める前の事を思い出し転生したのだと確信する。


「……俺は転生者だと思います」


「やはりか。それで、君はこれからどうするつもりだ?」


「まだ、決めていません。何せ状況が全く掴めていませんから」


「そうだったのか。一応聞いておくが、転生する前はなんの種族だったんだ?」


「人族ですね」


 それを聞きオーギュストは確信する。


 確実に交渉が出来ると。


「わかった。質問はこれで終わりだ。そう言えば、その格好で大丈夫か?」


 俺はそう言われ自分の身体を確認すると生まれたままの姿だということに今更ながらに気が付き慌てる。


「少し待っていろ。服を持ってくる」


 オーギュストはそう言いほとんど警戒心を解いていたが、一応少しだけ警戒をしながら部下の元に戻る。


「団長! 大丈夫ですか!」


 俺が戻ると代表として副団長が声を掛けてきた。


「あぁ、大丈夫だ。それより、あいつには何もするなと皆に伝えろ。多分だが、あいつは転生者だ」


 その言葉を聞き副団長は驚く。


「転生者という事はもしかすれば交渉が出来るかもしれませんね!」


「そうだ、俺が交渉して来る。その間は何もするなと伝えておけ。それとあいつのサイズに合う着るものを持ってきてくれ」


「はっ!」


 副団長は敬礼して去っていく。


 少しして、副団長が来て着るものを持ってきた。


「団長ご武運を」


 そう言ってオーギュストに渡しオーギュストはそれを持って悪魔の元に向かう。



「遅くなって、済まない」


「いえ、こちらこそ。ありがとございます」


 オーギュストが近ずき手に持っていた物を渡す。


 俺は渡された物を早速、着始める。


 着替えようとしたのだが、翼と尻尾が邪魔で上手く着替える事が出来ない。だが、翼と尻尾が邪魔だなと思ったらあっさりと翼と尻尾が消えたのだ。


 オーギュストさんも驚いていた。


 翼と尻尾が消えた後、翼と尻尾を出すように念じるとちゃんと翼と尻尾が現れた。


 便利だなと思いつつオーギュストさんに渡された物に着替える。


 着た感想はあまり着心地がいいとは言えないが裸よりは全然マシという物だった。


 俺が着終わったのを見てオーギュストさんが口を開く。


「名前を聞いても構わないか? 俺はオーギュストだ」


「俺は天雷刀夜てんらいとうやです。刀夜とでも呼んでください」


「わかった。刀夜だな」


「はい、そうです。……オーギュストさん。それで、なんの交渉なんですか?」


「その前に刀夜の今の状況に付いて話しておく。まず、刀夜。お前は悪魔に転生したんだ」


「悪魔ですか。この世界では悪魔はどう言った存在なんですか?」


「災厄の化身のような存在だ。ただ、低級の悪魔は除くがな」


 オーギュストさんから悪魔と言われた時から予想はしていたので、そこまで驚かなかった。


「って事はオーギュストさんが住んでいる国に何もしない。正確に言えば敵対しないという事を交渉したいのですね」


 オーギュストは少し驚くが口を開く。


「……あぁ、そうだ」


「いいですよ。ですが、その代わりにこの世界についていろいろ教えて下さい。それと、戦闘もです」


 オーギュストは呟くように言う。


「……戦闘か」


「はい、そうです。普通の人よりは出来ると思いますが、この世界では意味をなさないかもしれませんので。それとお金などもお願いします」


「俺は構わないが、詳しい話は陛下としてもらいたい」


「構わないのですか?」


「あぁ、大丈夫だと思う」


「そうですか。分かりました」


 それから、オーギュストさんと話し合い、近くの都市で話し合いをすることとなった。その他にも世間話のような会話もした事によってオーギュストさんとはかなり仲良くなれたと思う。


 近くの都市での話し合いの相手はオーギュストさんではなくこの国の国王だ。




最後まで読んでいただきありがとうございます。


面白い! また読みたい! など思っていただけた方はブックマークと評価お願いします!


誤字脱字が多いいと思いますので誤字報告で教えて貰えれば嬉しいです。


アドバイスなど、してくれるととてもありがたいです。アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。



この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。

もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。


スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。


これからもこの作品をよろしくお願いします。

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