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第10話:屋敷選び

今年最初の投稿です!!

ファンド辺境伯屋敷を出発してから、数日が経過した。


「刀夜様。そろそろ、王都が見えて来ます」


窓から景色を眺めているとグラントさんがそう言ってくる。


「やっと王都か」


「はい。このまま行けば昼前には着くと思われます」


現在、時間に直すとだいたい朝の10時くらいの時間帯だと思うけど、これはあくまでも体内時計がそうであって現実がそうであるかは分からない。


昼前に着くとグラントさんに言われ王都に着くのが待ち遠しい。この世界の文化も気になるがそれよりも、気になるものがある。それは、食べ物だ。地球とは別な世界に来たのであれば、見たことも食べたことも無いような食べ物が沢山あるはず。実際にこれまでこの世界で食べた物の中にも見たことの無い食べ物がいくつか合ったのを確認済みだ。


せっかく異世界に来たのだから、いろいろと地球ではなかったもをいろいろとしてみたいという気持ちは誰にでもめばえるだろう。


それは、食べ物以外のものも勿論だが、これといって浮かぶものは食べ物以外が浮かばなかった為、美味しい食べ物は勿論なこと見たことのない食べ物も食べてみたいという気持ちが湧き上がってくる。


期待に胸を踊らせつつ、王都につくのを待つのだった。


俺は舐めていた。この世界の人の感覚を。




「ここまで来るの、ながかったなぁー」


刀夜は疲れたように馬車の窓から身を乗り出しそう呟いた。


昼前には着くと言われた。確かに昼前には王都が見え始めたんだよ。でもさ、期待に胸を踊らせていたせいもあると思うけど数時間がやけに長く感じたんだよ。


王都内にすんなりと入り、現在はそのまま王城に向かっている。王城は門の外からでも見えるくらい大きい。


決して門が低い訳ではい。門の高さは四階建ての家くらいの高さはある。なので王城がどれほど大きいか分かるだろう。


と、まぁそんな大きい王城に向かっているのだが俺が乗る馬車がかなり人目を引いている。他にも馬車は通っているのだが何故、この馬車だけが人目を引いているのかが疑問に思うが、流石に窓を開けて聞くことははばかりられる。


幸い窓にはカーテンが着いているため中の様子は見えていない。




しばらくして、ようやく王城に到着した。


グラントさんが馬車の扉を開けて言う。


「刀夜様。王城に到着致しました」


「わかった。それと、俺ってこれからどこに連れてかれるの?」


「これから、国王陛下と会談をして頂くため王城内にある会議室にご案内致します」


何故、わざわざ会議室なのだろうかという疑問もあったが防音が一番しっかりしているとかそういう理由だと思う。



それから、俺は現在、二度目の国王陛下との会談をしていた。


「刀夜殿。紹介しよう。右にいるのが妻のリネーシャだ」


リネーシャさんはおっとり系の美人でとても子持ちとは思えないくらいの若々しい容姿をしている。おっとり系な為、とてもホワホワしていそうな印象を受ける。


そして、スタイルは良く。髪の色はとても綺麗なプラチナブロンドで、瞳はイエローベリルを思わせるような綺麗な黄色をしている。


「そして、左にいるのが我が娘。アリシアだ。今後とも良しなに頼む」


アリシアさんはリネーシャさんに似た顔立ちをしている。容姿はリネーシャさんと国王の良いとこ取りをしたような容姿で部屋に入った瞬間に思わず見惚れてしまったほどだ。


そんなアリシアさんのスタイルはリネーシャさんには少し劣るものの確実に良い方に入るだろう。それに、まだ成長すると思われる。


次に髪の色はリネーシャさんと同じくプラチナブロンドで、瞳はリネーシャさんと国王とも違いルビーを彷彿とさせる透き通るようなとても綺麗な赤色をしている。


「本来であればここに息子のアウグストがいるのだが、現在留学中でな」


俺は早速、本題に入る事にした。正直、早く家を貰って王都を散策したいというのが刀夜の本音だ。


「別に構わない。それよりも、この書状に書かれていた相互不可侵条約の内容についてだが」


再度脳内で本当にこれでいいのかと考え直し言う。


「……これで構わない」


国王はまさか、早速本題に入るとは思わず呆気にとられていたようだが、すぐに平静を取り戻し書類と羽根ペンを出す。


「……あいわかった。これが正式な書類だ。この二つの書類に名前を書いてくれ」


俺はペンを手に取り手早く天雷刀夜と二つの書類に書き込む。


「……うむ。次に屋敷だが、これから下見に行って決めてもらいたい。どの屋敷もすぐに住めるように手配してある」


「あぁ、構わない」


「それと刀夜殿。刀夜殿が悪魔である事については隠させてもらうが構わないな?」


理由は予想出来るけど一応聞いておく。


「何故だ?」


「刀夜殿が悪魔である事を他国に知られれば、討伐部隊が送られてくる可能性がある。他国には落雷の森で生まれた悪魔はどこかに行ってしまったという事にさせてもらう。刀夜殿は何もする必要は無い。普通に暮らしてもらって構わない。こちらで隠させてもらうだけだ」


だいたい予想通りだけど何か隠しているように思う。いや、正確には全ては話していないように見えると、言ったところか。


「……分かった。了承しよう」


「それと、もし国外に行く事になった場合は済まないが、この王城まで知らせに来てくれ」


「知らせに来るだけでいいのか?」


「それで構わない」


「分かった」


「最後にこれを渡しておく」


そういい、国王が渡して来た袋の中には大金貨五枚が入っていた。


「確かに受けとりました。感謝します」


俺は先程までの態度とは一転して軽くお辞儀をする。


皆、やはり驚いていた。まさか、頭を下げて来るとは思わなかったのだろう。


「という訳でこれからよろしくお願いします」


「あぁ、了承した。すでに、馬車は手配してある屋敷が決め終わっ後に一度、王城に来てくれ」


「分かりました。それでは失礼します」


俺はそういい部屋を出て部屋の外で待っていた文官らしき人に連れられ、王城の前に用意された馬車に乗り込み屋敷の下見に向かうのだった。



下見に向かう家に着いて文官に説明される。


「まずは、これから向かうお御屋敷についてご説明致します。一つ目の御屋敷の場所は王城から馬車で10分程の距離にあります。二つ目は少し離れますが15分と言ったところでしょう。三つ目は30分は確実にかかると思います。一つ目の御屋敷は貴族が多く住む区画にあります。二つ目の御屋敷は一般の平民が多く住む区画にあります。三つ目の御屋敷は王都の人気がない区画にありまして、周りにひとつも家が御座いません」


「何故、一つも周りに家がないんだ?」


「10年前、ワイバーンが複数匹王都に現れた際にその御屋敷以外の建物がワイバーンのブレスによって燃えてしまったのです。幸いその御屋敷の塀がとても高く火が燃え移らなかったようなのです。10年経った今でも建物の残骸が散らばった状態です」


「何故、残骸を片付けない?」


「現在、王都を囲む城壁を拡大中でして手を回す余裕がないのです。10年前、王都にワイバーンの攻撃を許してしまったのはそれが原因ですね」


そんなことがあったのか。それなら、仕方ないな。


「では、次に屋敷の大きさについてです。一番大きいのは二つ目の御屋敷ですね。次に三つ目の御屋敷が大きいですね。最後に一つ目の御屋敷という順番になります」


「何故、一つ目の屋敷が1番狭いんだ? 普通逆だと思うんだが」


「それはですね。貴族などが住む区画は一番小さな区画にも関わらず上級貴族の皆様が広く大きな御屋敷を建てていますので自然と他の御屋敷が小さくなってしまうのですよ」


その言葉で刀夜は察した。なるほどね。上級貴族よりも大きな屋敷を建てたら目を付けられるから自然と小さな屋敷になってしまったってことか。


「なるほど」


「次に庭の広さですが三つ目の御屋敷が一番広く。次に二つ目の御屋敷が広いですね。最後に一つ目の御屋敷ですね」


これも、一つ目の御屋敷が一番狭い理由はさっきと同じく理由なんだろう。なんだか、大変そうだな貴族って。


それから、内装などを聞いたが内装については後である程度は変えられるとのことだった。


そして、ついに馬車が止まった。


「どうやら着いたようですね」


そういい、馬車の扉を開け馬車から降りていくので俺も馬車を降りると目の前には大きな屋敷が飛び込んで来た。


流石にファンド辺境伯屋敷よりは数段劣るがそれでも十分大きい。


「それでは、御屋敷を御案内致します」


俺は文官に連れられて御屋敷の内装を見て行く。


その結果、だいたい20人は余裕で住むことが出来そうだと思った。勿論、一人一人が個室でだ。リビングや執務室があり、小会議室のような部屋が二つあった。そして、風呂があったのだが広い風呂が好きな俺としてはもう少し大きい方が良い。


次に庭に出ると庭の大きさはそこそこ大きいのだが、本気で模擬戦をするとなると少々手狭に思えた。


庭を見てそう思っていると文官が俺の少々不満に思っていることを読み取ったようだ。


「他の御屋敷に向かいましょう?」


「あぁ、そうしてくれ」


俺は次の屋敷に向かった。


滝の屋敷には十分もしない時間で着くことが出来た。



「刀夜様。どうでしょうか?」


二つ目の屋敷を見終わりそう問い掛けられる。


「広さ的には問題ない。次の屋敷次第だな」


「わかりました。それでは最後の御屋敷に向かいましょう」



正直な話しこの屋敷でも十分満足のいく屋敷だったし実は内心ではこの屋敷でいいかなと、決めていた。庭の広さもちょうど良い。それに、部屋数はさっきの屋敷よりも少し少なかったけど一つ一つの部屋が大きく作られていたから俺一人で住むにはこの屋敷がちょうどいいと思ったからだ。


そもそも、屋敷に一人で住むこと自体がおかしいんだよな。んっ?  そういえばお目付役みたいな感じでアリシアさんが一緒に住むかもだし、そうなれば使用人的な人もいるはずだからもう少し広くてもいいのか?  まぁ、これで一人で屋敷に住むというかわいそうな状態にならなくて済むな。


あれ?  アリシアさんと同じ屋根の下で住むのか。……な、なんか、緊張して来た。


そのあといろいろと妄想してしまい。顔が真っ赤になったりしてしまい。それによって文官に「どうかなさいましたか?  大丈夫ですか?」などの言葉を問い掛けられなんとか「大丈夫だ。なんでもない」と取り繕った。


刀夜は最後の屋敷に着くまでの間、俯いたまま顔を真っ赤にするのだった。




最後まで読んでいただきありがとうございます。


面白い! また読みたい! など思っていただけた方はブックマークと評価お願いします!


誤字脱字が多いいと思いますので誤字報告で教えて貰えれば嬉しいです。


アドバイスなど、してくれるととてもありがたいです。アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。



この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。

もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。


スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。


これからもこの作品をよろしくお願いします。


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