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プランB失敗

ベルゼブブとの戦いに向け、フレームアーマーの慣熟訓練を行うリリィフラワーたち。


そして始まるベルゼブブとの死闘。

「ふー、使えば使うほど驚くわね…」

ベルゼブブの宣戦布告から4日目。


俺謹製のフレームアーマーを使って特訓をする面々。


時速300キロで空を飛び、遠距離から近接戦まで幅広い武装を持つ。


フレームアーマーをつけたみんなはもはや無敵と言っても良い。


まさに破壊力ばつ牛ュんだ!

これなら勝つる!



◇◇◇◇

宣戦布告布告か5日目。

魔王軍が神聖国に到着した。


魔王ルシファさんを筆頭に精霊姫のフェアリアなど巨大昆虫軍を含めると軽く10万は超える大軍勢だ。


早速、内戦で活躍してもらったハーピー達にクラスター爆弾を300発ほど渡しておく。


魔王ルシファさんや魔王軍騎士団長のカルディナさんに、露出度多めのセクシーなフレームアーマーを渡す。


「なんすか?これ!パンツ丸見えなんすけど!」

「あらあら、年甲斐もなくこんな格好、私にさせてどうする気なのかしらぁ?」


「ふひゅーふひゅー」

吹けない口笛を吹いてごまかす。


「でもこれ…すごいっすよ!!筋力も知覚も跳ね上がってるっすよ!」

軽くジャンプするカルディナ。

50メートルぐらい飛んでる。


ブンッ!

軽く腕を振っただけで、20メートル先の大木を風圧だけで倒すルシファさん。


「……これがあれば無敵ね…」


吹っ飛んでいく大木を唖然と見る俺。

…ベルゼブブに同情する。


◇◇◇◇◇

宣戦布告から6日目

俺は戦費として貰った1億円を支払って器械天使回復パックのライセンスを習得する。


万が一俺の大切な仲間が死んだ場合、即復活させるためとMPの底上げのためだ。


器械天使パワーパックは切り札としてベルゼブブから隠しておく。


フレームアーマーで押し切れない場合、パワーパックを買って俺も直接戦闘に加わる作戦だ。



◇◇◇◇◇

開戦日、当日早朝…


「ふふふ…死ぬ覚悟はできたかしら?デビアス」

神聖国の城門から離れた場所に用意した戦陣に現れたベルゼブブ。


「女神さま、お願いします」

プランA開始。


「お、襲われたら助けてよ!絶対よ!!絶対!!!」

ガタガタ震えながらテントを出て行くファーラスト様。

その後ろをついて行く俺。


「ね、ねぇ…ベルちゃん?こ、こんな事やめない?」


「ふふふ、ファル…久しぶりねぇ」


「あ、あのさ、わたし、騙されて殴られて封印されてたけど…結構、のんびりできて楽しかったのよ」


「ファル…あなたは楽しくても、私は辛かったわ」

プルプル震えだすベルゼブブ。


「毎日毎日毎日毎日毎日毎日会いたくて逢いたくて遭いたくて毎晩毎晩毎晩毎晩毎晩あなたを想って自分を慰めて続けていた…」


乾いた笑いを浮かべるベルゼブブ。

ファーラスト様が言ってた通り、ベルゼブブはクレイジーサイコレズだった。


そして、ファーラストを視姦しながら自分の胸を揉み始めるベルゼブブ。


ドン引きするファーラスト。


「私の私の私のオカズを奪ったデビアスは殺す!!」


あー、こりゃあかん。

プランB発動!


俺は素早くファーラストの背後に回り、見習い天使の剣をファーラストの首に押し付ける。


「動くな!!」

俺はドスの効いた声でベルゼブブを威嚇する。

「ル、ルディアルさん!!!??」

首筋に剣を押し付けられてビビるファーラスト様


「なんのつもり?」

「降伏しろ!もし降伏してくれるなら、このファーラストをくれてやる!!」


ぴくっと反応するベルゼブブ。

「そして俺たちの国に手を出すな」


「ちょ、ちょ、ちょ!ルディアル!!私は嫌よ!蝿まみれな生活したくないわ!!!」


ファーラストに蝿まみれと言われてショックを受けるベルゼブブ。


あ、地雷踏んだぞ!これ!!


[caution!Back!!]

天使の眼が警告を出す。


俺は後ろを振り返らず、勢い良くファーラストを抱いたまま身体をひねる!


ブワッ!!

無数の蝿でできた槍が俺の腕を掠る。


「ぐうっ」

掠った部分の肉が無数の蝿によって齧られていた。

回復パックの力で瞬時に治るが…イテェ。


「でやぁぁぁ!!」

マリアちゃんの裂帛の気合いが篭った飛び蹴りがベルゼブブの背中に食い込む。


「ガハッ!!」

フレームアーマーのブースターで空に浮くベルゼブブを蹴り飛ばすマリアちゃん。


バランスを崩したベルゼブブの足に巻きつく鎖。

「はぁぁぁぁっ!!」


メイド服型のフレームアーマーを纏ったノエルさんがベルゼブブを地表に引きずり落とす。


どかっ!!

「ぐっ!!」

大地に叩き付けられるベルゼブブ。


良し、良いぞ!

ベルゼブブと互角以上に戦えている!


地上に落ちたベルゼブブを囲むようにリリィフラワーのみんなが移動する。

このままタコ殴りだ!!


さらにその外周を魔王軍と神聖国テンプルナイツが囲む。


上空は俺と天使リリネルで警戒。


「バ、バカな…お前らのその力は一体なんなのだ!?」

まさか人間ごときの攻撃が効くとは思わなかったのだろう。

焦るベルゼブブ。


「あなたに怨みはないが、人を滅ぼすと言うのなら…倒すまで!」

フレームアーマーで強化された勇者エミリアの猛攻の前に為すすべもないベルゼブブ。

防戦一方になる。


うん、こりゃ楽勝だわ。

「ベルゼブブ…降伏してください。降伏してくれればファーラストと楽しい毎日を保証します」


「ちょ、待ってよ!!私のプライベートは!?」

世界平和の為に俺はファーラストを生贄にする。

「神にプライベートはありません」


「ひどい!!」


「誰が人間ごときに降伏なぞするものか!!」

交渉決裂。

戦闘再開。

フレームアーマーを着たみんなは予想通り無敵だった。


「貴様だけは!貴様だけは許さん!!」

リリィフラワーや勇者に斬り付けられながらも俺に向かって突進してくるベルゼブブ。


斬りつけられるたびに身体が小さくなっていくベルゼブブ。


辺り一面に落ちる蝿の死骸。


「ルディ逃げて!」

斬っても刺しても殴っても止まらないベルゼブブ。


まじ怖い!ホラー映画見たいな鬼気迫る表情で向かってくるベルゼブブにビビる俺。


飛んで逃げよう

そう思い翼を広げる


「待って…行かないで…」

「な!?」

そう言葉を発したベルゼブブの姿に俺は驚き、一瞬動きが止まった。


し、しまった!!

天使の眼が、回避不可能を示す赤い攻撃ラインを示した。


くそ、俺は…戦いの最中に戦いを忘れてしまった!!



良いねがモチベーションです^_^

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