器械天使ルディアル
魔王デビアスとの取引で本来の力を取り戻すルディアル。
「うおぉぉぉぉお!!」
身体の底からみなぎるパワー!!
勝つる!これで勝つる!!
見た目こそ変化はないが…これが器械天使の力か!?
「あれぇ?おかしいな…全然強くなってないよ」
いそいそと服を着なおしいるデビアス。
「へ?」
強くなっていない?
俺は慌ててステータスをチェックする
レベル14
HP 60
MP 80
ちから 15
………………弱っ!!
「なんでなんで!?」
ステータスウィンドウをスクロールする
[器械天使パワーパック 月額100000000ゴールド]
[器械天使回復パック 月額100000000ゴールド]
[お徳用器械天使パワーパック➕回復パック199900000ゴールド]
と書いてあった…
「サブスクかよ!!!」
「さぶすく?」
キョトンとするデビアス。
「あー…能力解放するのにお金がいるみたいです」
しかも2億!お徳用パックでも10万しか安くならね!
「おまけに1ヶ月限定です…」
「なるほど…君の能力はこの世界の物じゃなかったからね…プロテクトが完全に解除できなかったか…」
「いくら必要なの?」
「に…2億…ほど…」
デビアスから目をそらし、小声で伝える…
「そうか…」
そう言うデビアスは、その細い指から高そうな指輪を外し、俺に渡す。
「多分、2億ぐらいの価値はあると思うけど…」
はわわわわ…
恐る恐る指輪を手に取る。
「いいの?」
頷くデビアス。
俺はアイテム売買スキルで指輪をゴールドに変換する
[買取価格3億ゴールド]
「うおぉぉぉぉお!!おおおおお!?」
奇声を上げる俺に、ビクッとするデビアス
「3億でした…返金はできないみたいです…」
「いいよ。お釣りは取っておいて」
「ははーーーっ」
おれは太っ腹なデビアスに土下座して感謝する。
「それより早く!力を解放してみてよ!」
異世界の天使の力に興味を示すデビアス。
「わ、わかりました…」
俺はお徳用器械天使パワーパック➕回復パックを購入する。
「うっ!!」
俺の中に何かが入る!!
「あっ!!!」
身体が変質する。
「す、すごい…」
口を開け俺を好奇心の眼で見るデビアス。
「アーーー」
頭に何かがインストールされる。
「はぁ…はぁ…こ、これが…器械…天使の力」
仕様や付属の能力、賢い使い方など一瞬で理解できた。
さすが2億ゴールドのパックだ。
「ルディアル…随分…悪役ぽい天使の姿になったね」
自分の身体を見る…
「……球体関節!?」
腕が人形のような陶器?になっている。
いや…全身が陶器になって、身体中の関節が球体関節になっている
鏡に映った自分を見る…
「…に、人形!?」
西洋の1分の1スケールの天使のビスクドールになっていた!!
しかも身体中から天に向かって光る糸のような物が伸びている。
まるで操り人形の糸のような光だ。
顔の表情も動かせない…
敵役のデザインとしてならカッコいい!!
デビアスが言ったようにゲームの悪役天使ぽい。
万人ウケするデザインではないが、中二病患者になら刺さるデザインだ…
でも…
「ヤダーー!!カッコ良さより可愛らしいデザインの方がいいーーー!!」
それにこんな身体じゃリリィフワラーが女に戻ってもエッチできないしゃないかぁぁ!
[器械天使パックを解除しますか?再び器械天使になるにはもう一度、パックを購入してください]
あ、元に戻れるなら、まだこのままでいいや。
「ごめん!姿が変わるとは思ってなかった」
取り返しのつかない事をしてしまったと青くなるデビアス。
「あ、大丈夫です。元に戻れるみたいです」
ホッ胸を撫で下ろすデビアス。
「戻る前にデビアスさんのお母さんを蘇らせますね」
やり方はさっき頭に入いった。
「あ、待って!母を迎える準備をするから、先に君の用事を済ませてきてよ」
「わかりました…では、また後で!」
俺はみんなを取り戻すため、駄女神の元に飛び立った。
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