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人生の意味論  作者: いのうげんてん
6章 神学的な人生の意味論
22/27

  (2)人間の堕落と原罪

 『旧約聖書』の創世記第3章には、人間の始祖であるアダム(男)とイヴ(=エバ、女)の失楽園の物語が書かれています。


 それを要約してみますと、


 「アダムとイヴは、エデンの園で、神から取って食べてはならないと言われた『善悪を知る木の実』を、ヘビの誘惑によって食べてしまいました。神の戒めを破るという罪を犯すことによって堕落し、神によってエデンの園(地上天国)から追放されてしまったのです。


 天使を象徴するヘビは堕落して悪魔となり、堕落したアダムとイヴの子孫 (すなわち全人類)は、神の戒めを破ったという罪すなわち原罪を、生まれながらにして負っています。」


となります。


 キリストカトリック教義では、人間始祖の堕落以後、原罪を負った人類が繁殖し、地上界を支配することにより、神の地上天国実現の道は閉ざされ、堕落した現実世界を築いたとしているのです。


 そして、堕落人間が死後に行く霊界には、天国と地獄という二極の領域(場所)と、天国と地獄の中間に、煉獄、リンボーと呼ばれる領域が造られたとしています。


 地獄は、悪魔(堕落天使・サタン)が支配しています。


 地獄は、殺人、盗みなどの大罪を犯した人間が行く、永遠の苦しみを味わう領域で、煉獄は、悪事を行っても完璧に罪を悔い改めた場合、罪を清めるために行く領域です。


 リンボーは、悪事を行なってはいないが、クリスチャンの洗礼を受けずに死んだ人間が行く領域です。


 原罪を負った堕落人間が、キリストの救済を受けずに死んで霊界に行くと、天国に入ることは出来ず、各人の人生の生き様によって選別され、地獄、煉獄、リンボーのいずれかに行くのです。


 したがって、罪人となった人間にとって、原罪を清算することが人生の重要な目的となったのです。


 そこに、「キリストによる救済」が、大きく関わってくるというのです。


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