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アーマード勇者育成記 最強強化外骨格チートで異世界蹂躙! 男の娘勇者を育てて神をぶっ殺す件  作者: からくり8


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第199話 俺、責任を取る

景色が甲板の上へと変わった。木のタイルと潮の匂いが鼻腔をつく。ワープを完了した様だ。


「ハイ、お疲れ」

「お疲れ様」

「しばらくやることねぇから、船室にでも行って休んどけ」

「じゃあ、お言葉に甘えるよ」


 そう言って彼は船室へ向かっていく。


 さてと、とっとと次の目的地に行くか。


 俺はチャットを起動させ、その中から大五郎を選択する。少しして反応が返ってきた。


『どうした若いの』

『大五郎か? 少し聞きたい事がある。お前、何の目的で忍者の里に行ったんだ?』

『何の話じゃ? わしは……おぉそういうことか。それはわしであってわしではない。セーフモードが誤作動しておったのだろう。忍びの里に行った理由はわしも知らぬが、わしのアナザーエゴプログラムは発展と改革を主に行うようプログラムされておるから、そのロジックに従って行動していたに過ぎん』

『つまり、もう一人のお前が勝手にやった事って事か』

『然り。ちょっと良いか? わしもお前に聞きたい事がある』

『なんだ? 手短に頼む』

『パッチは当てたか?』

「あぁ、当てたぞ。それだけか?」

『ネメシスとの仲はどうじゃ?』

『は?』


 ネメシス? なんでネメシスの名前が出てくるんだ?


『あの子がどう思ってるかは知らないが、俺は仲自体は良好だと思ってるが』

『そうか、ならそれでよい。ではな』


 そう言って一方的に切られてしまった。


「何だったんだ今のは」


 チャットを終えて前を見ると、グイグイとマフラーを引っ張られた為、目線を下に落とすとエルがニヤつきながら俺を見上げていた。


「な、なに?」

「ねぇ、ねぇ……こっち来て」


 彼女の後をついていき、甲板の端まできた。


「で、なに? マフラー引っ張るのやめてね」

「あのねー」

「うん」


 当然の様に無視ですか。この子がこういう場合、面倒くさい事になるって俺は知ってるんだ。


「子供好き?」

「は?」


 えっどういう質問? 何故急に?


「う、うん好きだよ」

「そう、よかった」


 そう言って彼女は俺から離れようとしたため、思わず肩を掴んでしまった。


「ちょっと待った待った。その質問の意図は何?」

「あのね……エスカのお腹の中にゲインの赤ちゃんいる」

「なぁんだ、そんなななななななにぃ!? 何故お前にそんな事がわかるんだぁ!?」

「だってお腹光ってる」

「お腹光ってるのぉ!? ちょちょちょっとここにいろ!」


 反対側の甲板でヒンズースクワットをしている彼女を見るが、特に変わった様子はない。


「光ってないぞ!」

「私にしか分からない……」

「何ヶ月だぁ!?」

「知らない」

「そこわからないのぉ!? 最も重要だよぉ!?」

「ん〜昨日は光ってなかった」

「昨日は光ってなかったのぉ!?」


 マジかマジか。えっどうしよう。いや、身重の状態で旅とか無理じゃない?


『いや、あんだけ毎晩逆レイプされてたらそりゃ出来るでしょ』


 いつの間にか俺の後ろにビーディが来ていた。


「聞いてたのか」

一字一句(いちじいっく)余すことなく聞いてたねぇ』

「やっべーよおい! どうすればいい!」

『どうするもこうするもないよね。セックスを拒否らなかったけんちゃんが悪いよね』

「責任は取る! だが、今はまずい!」

『別に問題ないでしょ。お嬢ちゃん、昨日は光ってなかったって言ったよね?』

「ん、そう……」

『──ということは恐らく細胞分裂が始まった段階だろうね。ここから腹が大きくなるまでは、結構な時間がかかるよ』

「そ、そうなのか!?」

『うん、まぁ短く見積もっても半年は問題ないだろう』

「妊婦さんのお腹……見ると凄い光ってる。エスカの光はそこまで……じゃない」


 半年……半年か。


「イケる……後半年で全てのタスクに決着をつけてやる!」

『まぁ別に良いじゃないの、ガキが1人や2人増えた所で問題ないっしょ。けんちゃんならできるって』


 他人事だと思って好き勝手言いやがって。


「あっそうだ、そういやお前」

『何?』


 俺はビーディの頭を掴んで海に放り投げた。


『マイボゴボボボポ』

「誰が逆レイプされてるだ! 取ってこいど阿呆」


 沈んでいた彼の頭が空中で静止し、すぐさま元の位置に戻った。


『もーすぐ怒るんだから』

「おめぇがいっつも余計な事を言うからだろうが」

「ねぇ~ゲイン」

「何?」

「マシュマロ……どこ?」

「あー」


 ケルベロスかぁ。海のど真ん中だし、流石に来れないだろう。


 そんな事を思った瞬間、壁に黒い門が出現し、一匹の白い犬が出てきてエルに飛びついた。


「わんちゃんおいでー!」

「まさに神出鬼没(しんしゅつきぼつ)だなぁ。エル、俺に話したい事ってこれで──」

「ワンちゃ〜ん」

「終わりッスかハイ」


 俺はじゃれ合ってる彼女達を放置し、甲板のど真ん中へと戻る。


「アーサーちょっとこっち来て」

「はい、お師匠様。なんでしょうか?」

「えっとねぇ、忍びの里的な場所とかもわかる感じ?」

「鬱蒼とした森の中に集落があるみたいです。場所はわかりますが、入れるかどうかはわかりません」

「そっかぁ、ちょっと用事があるから行きたいんだけどいい?」

「はい大丈夫です、方角はあっちです」


 アーサーの指した方向は西南西か。


「おいビーディ」

『いいよ。西南西に進路取るね』


 船は忍びの里へと向かう為、大海を往く。

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