第6話 アース・ウィンド・アンド・ファイアー
「参ったな」
高床住居の中に横たわるパイロット、アジャニ・ジョトディアの死体を見てヨハンナは思わず言葉を漏らす。パイロットの回収は命ぜられこそしていたが、死んでいた場合の対処は頭になかった。死体は回収するか、置いてくるか、この事実を報告した後の事やら云々色々ひっくるめて考えた末に、ヨハンナが出せる言葉は「参ったな」しかなかった。
「何があったんだ。処刑でもされたのか」
「違う、アジャニは自力で脱走を試みたんだ」
副操縦士は悲痛な面持ちで質問に答えた。アジャニは絶対的権力を持つ親を持ちながら、親の七光りなどと言われたくない一心で努力を続けてきた。それゆえに、今回の事案でも親の力を借りる事を良しとせず、自らの力で脱出し基地へ帰還しようと試みたのだった。
結果、途中で密林の地面に足を取られて負傷、敵から奪った銃で追跡部隊と交戦した末に重傷を負い、この住居に担ぎ込まれた後に死亡した。
副操縦士も一緒に脱走を試みた際、武器を奪ったところで負傷し、自らが捕まる事でアジャニを逃がしたのだが、今となってはそれが悪かったのではないかと自責の念に駆られていた。脱走を引き留めるか、せめて武器を渡さずに丸腰で逃がしていれば、戦闘状態になった末に撃たれて死ぬ事も無かっただろうと、副操縦士は顔を手で覆う。
「分隊長、どうす……おい、そりゃなんだ」
「何だって、死体袋だよ。わからんのか」
バックパックから死体袋を引っ張り出して広げるヨハンナを見て、ガブリエルが目を丸くする。死体袋とは、まるで誰か死人が出るのを想定していたかのようで、準備が良すぎるのではないか、そう言いたげであった。
「まさか予想してたのか」
「バカ言え、死人が出るなんざ想定外だ。だが、負傷ぐらいはしてると思ってただけだ。身動き取れん負傷者をただ担ぐだけだと帰りの道がユルくないからな」
航空機パイロットが緊急脱出した際、着地姿勢などの関係で足を骨折したり、最悪脊椎損傷で身動きが取れなくなる事は容易に想像される。そういった場合、ただ負傷者を肩に担いだりするよりは袋に包んでベルトで縛り上げ、簀巻きにした状態でバックパックのように担ぐ方が移動しやすい場合もある。
死体袋を用意していたのはそういった状況を想定しての事であったが、まさか本当に死体を入れる羽目になるとは。
「ホント困ったなあ。何言われるんだろうな。おい、コ・パイ、呆けてんじゃねーぞ。負傷してるの腕だろ、歩けるなら死体担いでもらうからな」
副操縦士の顔を数度ひっ叩き、ショック状態から回復させ、袋に包まれたアジャニの死体を顎で示す。副操縦士に戦闘要員としての働きは期待していない。ならば最低限荷物持ちとして働いてもらわねば困るのだ。
《至急、至急。支援班より襲撃班各員、外周より接近するエンジン音を聴知、増援が来る》
「了解、対装甲戦闘用意。RPG用意して息潜めてろ。交戦タイミングは自由。……二班、二班、分隊長だ、聞こえるかグロモフ」
《聞こえる》
「二班もRPG用意して支援班の方をサポートしろ。一班は離脱にちょい時間がかかる。増援到着までの離脱は間に合わん」
通信を終え、ヨハンナは人差し指を立ててくるりと回して「急げ」と合図した。ガブリエルは簀巻きにしたアジャニの遺体を副操縦士のコマロフに担がせ、アレハンドロと共に彼を護衛しつつ部屋を後にする。
二班長グロモフはライフルを背に回し、背負っていたRPG-22を抱える。グラスファイバー製発射チューブ前端の安全ピンを抜き、内部筒を前方に引き出す。照準器を立て、村落から伸びる道路脇、支援班と十字砲火が可能な位置に陣取り班員たちにも遮蔽を取るよう指示を飛ばした。
重厚なエンジン音が近付いてくる。野太い排気の音から察するに、接近してくるのはトラックや四輪駆動車などの非装甲車両ではなく間違いなく装甲車両であった。
情報に合った通りBTRが押っ取り刀で駆けつけてきたのであろう。あれだけ銃声を鳴らしていれば無理は無いが、可能であればBTR含め増援が到着するまでに離脱したかったのは事実である。とはいえ、来てしまった物は仕方がない。始末するだけだ。
「支援班、二班だ。そっちから見て道路を挟んだ対岸に陣取っている。射撃注意だ」
《支援班了解》
重い車体が揺らす地面の振動が感じられるほど音が近づき、手袋の内側で手に汗がにじむ。対装甲戦闘はこれが初めてではないし、車両に対する待ち伏せも数えきれない程経験してきた。それでも装甲と言う優位性を持ち、銃架に据えられ照準眼鏡越しに正確な射撃を送り込んでくる装甲車両を相手取るというのは、生身の人間にとっては大きなリスクであるのだ。
加えて既に日は昇り、当初の暗視装置による優位性は既に失われている。装甲車単独であるならばともかく、随伴歩兵も伴っている事は大いに想定されることで、もし仕損じでもすれば状況は一気に悪化するのが目に見える。
仕損じるつもりなど毛頭ないが、敵と比較して数で劣り装備も軽装である事実は覆しようがなく、練度で劣る相手であったとしても、それに甘んずる事など出来はしないのだ。
やがてグロモフは視界内にBTRの姿を捉える。それは支援班の班長、ベネットも同様であり、彼もまたRPGを構え奇襲に備えていた。
「来たぞ。支援班、こちらの射撃と同時に攻撃開始」
《了解した。一班状況知らせ》
《村から離脱を開始した。コ・パイにHVTを担がせている。支援は必要か》
《無用だ、こっちも一撃食らわせたら離脱する。離脱方向は南だな?》
《その通り、離脱方向は南方、WP6で合流だ》
脱出方向は来た道を戻る形で南方へ向かう。境界線方向とは真逆だが、敵との接触を避けるために取った経路だ。一度迂回を挟んでの移動で最短経路とは言い難いが、致し方ない。
周囲の警戒をしてかゆっくり接近するBTRの背には民兵達が腰を掛けており、更にその後ろには民兵よりも優秀な装備を身に着けた傭兵が続いていた。
歩兵の歩調に合わせて緩々と接近するBTRに支援班の機銃手は焦れる。しかし、BTRを撃つならば今でも構わないがその背後の歩兵二列縦隊に有効な射撃を送り込むにはまだ射角が悪い。焦る必要はない。擬装はしているし、この距離でBTRから射撃を受けないという事は敵装甲車には熱探知装備がない事を意味していた。キルゾーンに誘い込む余地は充分ある。
『やけに静かだ、注意しろ』
『皆やられちまったのか』
BTRの背後に続く敵の声が鮮明に聞こえる程接近し、周囲を警戒してか二班の潜む茂みを見やった瞬間、グロモフはRPGの発射ボタンを押し込んだ。
後方噴流が枝や葉の木っ端を巻き上げると同時に、僅か50メートルに満たない距離を一瞬のうちに飛翔した72.5㎜の成形炸薬弾頭がBTRの車体側面、砲塔直下に食い込み──正確には信管が触れた瞬間──内部に充填された炸薬が効果を発揮した。
炸裂による爆風の圧力と外殻を破断せしめ、その破片を飛散させることで周囲に被害をもたらす榴弾とは目的を異とする成形炸薬は、指向性を持った炸裂によるモンロー・ノイマン効果で生じた高圧の金属噴流がBTRの装甲鋼板を貫徹し、金属噴流とそれによって破壊された車内の部品類が乗員を襲った。
グロモフの射撃に僅かゼロコンマ数秒、ほぼ同時に放たれたベネットのRPGが反対側の装甲を貫徹し、二方向からの金属噴流がBTRの砲塔操作要員を殺傷、同時に高速で跳ねまわる破片群が機器類を破壊しつくし武装を使用不能に、そして積載された弾薬類を爆ぜさせる。
搭載燃料に引火し火の手が上がれば逃げ場のない炎は車内を焼き尽くし、爆ぜた無数の14.5㎜弾が装甲に覆われた密閉空間内を跳ねまわって操縦手はじめ本来装甲に守られている筈の搭載歩兵を装甲の内側でずたずたに食い破った。
そして背後に居た歩兵縦列は、盾であった筈のBTRが被弾により砲塔リングの隙間など車体各所から噴き出す炎と黒煙を視認する間もなく、支援班と二班によるありったけの十字砲火の火力投射に隊列を撫でられ、反撃を思考する間もなく片端から薙ぎ倒されていく。
とどめとばかりに倒れ重なった民兵と傭兵に支援班が機銃を低く掃射すれば、初撃で死ぬ事無く倒れ伏し、苦痛に呻いている者すら残さず息の根を止められてしまう。
「撃ち方やめ、撃ち方やめ」
号令と共に射撃を停止した村落外縁、未舗装の道路上は奇妙な静寂に包まれ、ただBTRが内から吹き上げる炎の音だけが聴こえていた。
「分隊長、二班だ。増援は排除、離脱開始する」
《了解、お代わりが来る前に移動しろ》
「了解、通信終わり」
グロモフは倒れている敵と周囲の環境に目と耳を澄ませ、残敵や増援の存在がない事を確認すると、手を振って班員に離脱方向を示し移動を開始する。道路を横断し、支援班を超越して移動しようとしたとき、班員の一人、アレクセイ・バラノフが現地傭兵の装備する無線機が既に事切れた味方に対して呼びかけるのを聴いた。
通り過ぎるほんの一瞬であったが、「到着まで10分」という言葉をアレクセイは聞き逃さず、報告を受けたグロモフはにわかに冷や汗が伝うのを感じる。追手の規模は分からぬが、到着まで10分という距離は近すぎる。影も残さず撤収という訳にはいかないだろうと、眉を寄せつつ無線の送信スイッチを押し込んだ。
「二班だ。分隊長、敵が村まで10分の位置に居るらしい。詳細な位置は不明で移動方法も不明だが、かなり近い。追跡を受け、最悪戦闘しながら撤退だ」
《そりゃマズいな。こっちは荷物抱えてんだ。まあいい、隊列気にせず速度重視でWP6まで離脱しろ》
「了解」
グロモフは班員を見やり、握り拳を顔の横で上下させる。ペース上げ、速度重視の合図である。二班に続いて支援班も早足に離脱し、村には死体と装甲車の残骸のみが残された。
二両目のBTRを伴った増援が到着したのはそれから僅か七分後の事だった。
《スティレット、こちらコマンド・ポスト。状況知らせ。繰り返す、こちらコマンド・ポスト──》
村落を離脱したヨハンナ達救出部隊一行は第六通過地点まで撤退し、装備点検と部隊の再編成を行っている最中だった。そこに作戦司令部からの通信が届き、ヨハンナは眉間に皺をよせる。ブリーフィング中に取り決めた事で、作戦中は緊急時を除いて作戦司令部との通信は一切しない予定であったのだ。
「コマンドポスト、『幽霊』だ。送れ」
《なんだって?》
「もう一度だけ言う。『幽霊』だ」
本来通信する予定の無い相手からの無縁受信、ヨハンナはそのまま応答せずに事前に決めてあった確認符丁をで応答する。
《律儀な奴だな。『狼』だ。これでいいか》
「確認した。生死が掛かってんだ、作戦規定を無視するなんざありえんよ。で、用件は。今の状況か?」
《そうだ》
「良いニュースが一つ。将軍の息子は確保した」
無線越しに司令部要員の安堵するため息が聞こえる。その安堵のしようと言ったらまるで背後に将軍が居るかのようだった。
「んで悪いニュースだ。将軍の息子は到着時点で既に死亡。現在死体を回収して撤収中」
無線の向こうで机を叩く音が聞こえ、慌てて取り繕う声が遠く聞こえる。誰に対して体裁を保っているのかは知らぬが、その焦りぶりは背後に将軍が居たかのようだった。
《なんだって? もう一度言ってくれないか、本当にそうなのか?》
「だから、到着した時には重要目標アジャニ・ジョトディアは死亡していた。脱走を企てて失敗し、負傷が原因で死亡した。救出した副操縦士の証言だ」
《くそ、なんてこった》
「正直に言った方が良いぜ。そこに居るんだろ。どっちにしろ分かる事だ、後々になって撤収中に死んだなんて解釈されてもこっちは迷惑だぞ」
《待機しろ、今伝える》
「急げよ、こっちは追跡されてるかもしれん。直ぐにでも移動したいんだ」
《それを早く言え、とにかく待て》
司令部の通信を待つ最中、ヨハンナは三つに分けた分隊を二つに統合する。離脱に当たって交戦が予測される状態では三つに分かれる班をそれぞれ指揮するのは通信回線や指揮系統の混乱が予測されるとの判断と、脱出の最中では「支援」班の役割は存在せず、配備される機銃手を二つの班に分配する事で各班の火力強化を行い、背後から迫る敵には阻止制圧力を、前方の敵には突破力を行使するための配慮だった。
グロモフの指揮する二班には機銃とマークスマンを割り当て、残る機銃と支援班長リアム・ベネットを一班で引き受けた。
「ベネット、40㎜は幾つ残ってる」
「HEDPが十五発だ。一発も撃ってない。BTRの連中に撃つ前に終わったからな。そっちこそ弾は大丈夫なのか。9㎜だろう」
「ラッキーだったよ、教会内で始末した野郎がVSSを持ってた。十発弾倉だが、弾は同じだから全部頂戴したぜ。……奴ら、ガキも兵隊にしてんのか」
ヨハンナは鹵獲したVSSの弾倉から抜いた9×39㎜のバラ弾を射耗した弾倉に詰めながら言う。教会での戦闘時、入り口で頭を吹き飛ばした戦闘員がVSSを装備していたのだが、弾倉を奪う際に身体を改めたヨハンナはその身体が戦闘適齢期に達していない事に気付いた。背が低く、健康状態は悪くないが明らかに細い腕と細い脚。ざっくりした言い方をするならばまだ子供であった。
紛争地、とりわけアフリカにおいては民兵やゲリラ、テロリストグループが少年兵を使うのは珍しくも無い、むしろ普通の事と認識されていたが、ヨハンナが怪訝に思ったのは、その少年兵が民兵のような粗末な装備ではなく、消音狙撃銃を与えられ、防弾装具を身に着けていた事であった。
「ここはアフリカだ、少年兵は不思議じゃないだろう」
「そりゃそうだ、だが少年兵にプレート入りの防弾装具を着させるか? それも社のエンブレム入ったパッチまで張り付けて」
「日本人が少年兵を運用してるって?」
セルゲイが横から口を挟む。現地の殆ど野盗に近い傭兵や中東の人権無視上等のしょうもないPMCがやるならばともかく、先進国の企業で、国際的に実績のある企業が少年兵を運用しているのは些か考えにくい。何かの手違いか、緊急的な措置として装具や武器を身に付けさせて戦闘参加したというならば理解はできるが、もし本当に少年兵を戦力として運用していたのならばこれは問題である。
ジュネーブ諸条約第二追加議定書に於いて十五歳未満の児童を徴用し戦闘参加させることは禁止されており、国際刑事裁判所規定においても十八歳未満の児童の徴募と戦闘参加は明確に戦争犯罪とされている。しかし後者は国軍と言う括りである為、今回のケースの様な民間軍事企業などのケースが戦争犯罪に該当するかは不明である。
が、少年兵の徴募・戦闘参加は基本的にタブーとされており、露見すれば大幅なイメージダウンは必至である。
しかし何れにせよヨハンナ達現場要員がそれを知ったとして現状何ができるかと言うと、できる事は何もないのである。世界にこの事実を公表するなどと言うのは手間であるし証拠も不十分、精々少年兵を始末した時に少しだけ寝覚めが悪くなる程度である。多額の報奨金を得られるわけでもなければ、向こうの企業に対して恨みを抱いて破滅に追い込もうなどと思っても居ない以上、行動を起こすだけ労力に見合わず損なのだ。
「クリーブランド、ガキをやっちまって気分が悪いか」
「誰がよ。黒マメ一匹、ド頭ハジいたぐらいで気分悪くしてたら今日まで生きちゃいねえさ。今まで何人ぶっ殺してきたと思ってんだ、数えちゃいねえが全部数えりゃアーリントンの一角が埋まるだろうよ」
「へへへ、おっかねえ」
ふん、とヨハンナは鼻を鳴らして弾を詰め終えた弾倉をポーチに戻す。子供だろうと老人だろうと、男だろうと女だろうと、敵なら敵で殺すだけであるし、一々それを気にしていたら生き延びる事など出来ないのが戦場である。場合によっては捕まって法廷に引きずり出されることもあろうが、ジュネーブ何たらハーグ何たらと言った条約の庇護の外である傭兵稼業、そこに何の意味もありはしないのだ。
《スティレット、こちらコマンド・ポスト》
「おう、声に覇気が無いな。怒られたか」
《将軍様はカンカンだ。安心しろ、お前らにじゃない。よく聞け、将軍は何としてでも御遺体は回収して恋と言っている。プラン変更だ。お前らの現在位置から北東7㎞の地点に開けた丘陵地帯がある。そこでヘリによる回収を行う》
「ヘリで回収だって。敵防空網は」
《腕っこきのパイロットを送る。超低空飛行で接近すればSAMとレーダーに捕捉されることは無い》
本当かよとヨハンナは訝しむが、もし本当に回収されるのであれば荷物抱えて数十キロの道のりを歩かなくて済むのは魅力的である。が、ヘリが落ちるなど失敗すれば最悪だ。しかし現状司令部から受けた指示である以上、他に選択肢はなく、部隊を見回した後了承する。
「了解した。これより移動を開始する。回収機の到着予定時間は」
《基地から出発後45分程度。回収地点に接近し次第連絡を送れ。コールサインはコカトリス》
「スティレット了解。他に何かあるか」
《何もない。通信終了、幸運を祈る》
深く鼻から息を吐き、ヨハンナは再度分隊を見回す。疲労の様子は無い。副操縦士は些かやつれて見えるが、先程までの足取りを見るに歩行に支障はない。本来の仕事ではないジャングルクルーズ、加えて遺体を背負ってここまでやれるならば上出来だ。とはいえ、今後適宜荷物持ちを変更してやる必要は有るだろう。
もし敵に追跡に長けた人間が居れば──いや、自分達だけならともかく、隠密行動はズブの素人が一人いるのだ、十中八九追跡されている。一時間もすれば追いつかれる恐れは十分に想定できた。
ここからが正念場だ。脱出まで7㎞の道中には小川や道路が存在し、接敵の恐れと部隊が無防備になるタイミングが存在する。これを戦闘しつつ移動するのは中々に厳しい。だが、やらねばならぬ。
「よし分隊、移動開始だ。プラン変更、ここから北東7㎞のLZでヘリが回収に来る。ハードな脱出行になるぞ、覚悟しとけ」




