29話 サクラちゃん頑張っています
サクラちゃんとホーソンさんは、頑張っているみたいです。まあ、ホーソンさんは、どちらでもいいって感じで傍観しているのかな? 光あれば闇がある、幸せと悲しみは対、なんて言ってるし。
魂の輪廻は昔のように修練された魂のみ赤子に与える方式に戻したので、着実に人口は減ってきています。
東西の政府や軍は相変わらず睨み合っています。
このままでは、パラレルワールド管理局が言ったように、未来は変えられないようですね。
サクラちゃんが、もしもの時を考えて、各所に存在する神ヤシロを中心にシェルターを作って欲しいと言ってきたのですが、どうしたものでしょう?
「サクラちゃん、どのくらい準備すればいいかな? 」
「そうね。世界樹に聞いたところ、わずか50万人しか生き残れないと。悲しい・・・」
シェルターは、各所に存在する神ヤシロを中心に作ってゆきました。救済のためではありません。移住してから、この星の探索(侵略)拠点にするためにです。決して、この星のためと言ってはなりません。パラレルワールド管理局から、救済してはならないと、お達しを頂いているので、一応建前は取らざるをえません。神ヤシロは西国に25000ヶ所あり、東国には教会が32000ヶ所あります。これら、すべてにシェルター機能を付加してゆきます。
シェルター機能が付加されたかどうかの、表面上の変化はないので、ホーソン星の人達には認識できません。
神ヤシロの参道および玉垣を含むエリアとその周辺にシェルター結界を張り巡らしました。そして、地下に食料や水などを備蓄します。一か所に精々200人ほどが避難できるでしょうか。57000ヶ所と200人で、総避難数は1000万人ほどになります。
備蓄に必要な食料は、ゴラン王国の田畑から供給しています。日常品はゴラン商会が市中からかき集めています。
9億人に1000万人では、少なすぎるかもしれません。万一、戦争が始まれば、今の兵器を搔い潜って、シェルターに辿り着ける人は、わずかでしょうね。
一方、神主と司教たちが、魑魅魍魎を浄化しております。20年経って、およそ4割が浄化できました。世界樹も、やや元気になったようです。しかし、まだ先端は開いておりません。




