魔法少女
「魔法少女?」
「そう、魔法の力で皆を助ける正義の魔法少女。それが、魔法少女アリス。」
ノリノリにポーズまで決める。
フリルたっぷりの正統派な格好までしていて、魔法少女以外の何者でもなかった。
「それより。助けてもらってお礼の1つも無いの?」
「ん?あぁ、すみません。助かりました。」
「なんか適当。」
(目の前の変人に驚いていたからな。)
「まぁいいわ。」
アリスはとりあえず満足したようだ。
「で、貴女地球人?」
「え!何で分かったの?」
(やはりか…。)
初めて会う同胞に間違いなかった。
とりあえず、情報交換。
アリスは手持ちの情報が少なく、ほとんど俺が一方的に話す事になったが。
「へー。なるほど。」
「で、何でこんな所に?」
「えっとね。」
アリスの経緯
女神と契約
↓
草原放置、1ヶ月前
↓
手持ち宝石1つ
↓
魔物怖い、死にそう
↓
宝石、変身アイテムに
↓
魔法少女誕生、魔力チート
↓
魔法無双 ← 今ここ
いろいろ気になる事があるが、まず…、
「宝石が変身アイテムに?」
「そう。あたしの加護:ニコラス・フラメルの技能:錬金術師でね。」
そう言って見せてくるのは、ブレスレット。
シンプルなデザインに赤い結晶が埋まっている。
「ニコラス・フラメルですか。有名ですね。」
「お陰で来てすぐ戦えたわ。超チートで。」
(その分、敵に回すと面倒そうだ。)
「で、その天職ってのが、魔法少女みたい。」
証拠とばかりにプレートを見せてくる。
(他人のプレートも見れるのか。)
名前:アリスティア・エメロード・エルダーウッド
性別:女性 年齢:16
種族:来訪者
天職:魔法少女 技能:魔法創造A、無限魔力S
加護:ニコラス・フラメル 技能:錬金術師S
能力:なし
完全なる魔法特化型だった。
が、それよりも、
(女子高生が魔法少女。恥ずかしくないのだろか?)
アリスはヒロインでは、ありません。
賑やか担当の仲間(予定)です。
能力一覧
変化なし




