一触即発
「魔法の扱いに特化って感じですか。」
「それ以外、何も出来ないって言いたいの?」
「違うのですか?」
「むっ、じゃああんたは何が出来るって言うの?」
(さて、どうするか。)
相手は、敵になるか味方になるか不明。
どのレベルまで開示するかで、これからが変わる。
(相手に合わせるか。)
つまり、加護と天職のみを教える。
「天職は、レンジャー。戦隊じゃなく、山林サバイバルの方。加護は、九十九神。道具に心が宿る。」
「九十九神!なんかショボいわね。」
その発言に流石にイラッとする。
文句を言おうとする前に、
「私達を愚弄するのか!上等だ。切り捨てる。」
「え?この声どこから?」
ザンキの方が先にキレたようだ。
お陰でこっちは頭が冷えた。
(まだまだ修行が足りないな。【精神防御】。)
「主君。出してくれ。主君の力を思い知らせる。」
「待つッスよ、ザンキ。ご主人を守る我ら“具足衆”が争いを起こしてどうするッス。」
「うっ、確かに。」
「「ご主人が倒すと決めた奴、ご主人に危害を加える奴。そいつを倒すのが役目だ。」って言ったのはお前ッス。」
「……。」
「ほら、ヨイチも「決めるのは、主。」って言ってるッス。しっかりして欲しいッス、筆頭。」
いつの間にそんな会話が行われたのだろう。
「ちょっと、無視しないでよ。」
(忘れてた。)
冷静になったところで、説明をする。
「この声は、俺の九十九神の物だ。この中に入っているし、このバッグそのものもそうだ。」
「あれ?言葉遣い…。」
「加えて、優秀で忠実。俺の手で作り出した道具に女神の加護が宿るんだからな。」
淡々と言って睨み付けると、この場を去る。
早く町に着きたくなった。
主人公の周りは、いつもの賑やかです。
能力一覧
変化なし




