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ブレイズの独白〜モナカで泣くなよ〜

モナカを2時間没収すると、アリスが泣いた。なんでだよ。確かに無類のモナカ好きであるアリスからすると何かあるのかもしれないが、これは意地悪ではなく、「危ないぞ」というための罰のはずなんだ。


でも、泣き顔が可愛いし、そんなにシトシトと涙を流されると、こっちが悪い気がしてしまう。でも、わかってもらうためだからと思い、こういった。


「………悪かった。一緒に待ってやる。だが、俺も男だということ忘れんなよ」と優しくして、アリスの心を少しでも回復させる。



俺は昔アリスが泣いた時にしていたように背中を撫でていた。あのときはパパに負けて泣いていたんだったか?



「ブレイズの撫でてくれる強さが好きで、とても安心する。どうしよう。眠たくなってきた。気持ちいい。せっかくなら頭も撫でてほしい。昔、撫でてくれたみたいに。私が拗ねてブレイズのお家に逃げた時に髪を乾かしてくれたみたいに撫でてほしいなぁ」




「了解。お前は…よく頑張ってるぞ、アリス。剣も強いし、魔法も強い」

全部覚えてるのか。俺も覚えてるからお似合いだな。可愛いなぁ。



「ありがと。……あれ?さっきの口に出てた?撫でて……とか」


「思い切り出てたぞ。なぜバレてないと思った?」と茶化す俺に「えっ。バレてたの?」と驚きながら、アリスは眠そうに俺の胸板に身を委ねてくる。


それから数秒後アリスが寝落ちした。コイツが寝ると2時間なんてすぐなんだが?昔からアリスは俺が撫でると泣いていても寝る。


で、泣く理由がだいたい「パパがお菓子くれない」とか、「パパに勝てない」とか「瘴気力発電の仕組みが覚えきれない」とか極端な理由しかないし、そもそもアイツが泣いたのを見たのは数回程度だ。



それにしてもコイツの髪は、いつも柔らかいし、ほっぺも柔らかい。コイツのこの幸せそうな寝顔が可愛いんだよなぁ。


あと、和菓子のような甘い匂いがする。ふわふわでもちもちで、可愛い。


何だ、この可愛い生き物。とりあえず2時間経つまでコイツを布団に持って行ったり、お茶沸かしたり、コーヒー準備でもしてるか。


あと、どうせまた沢山仕事してんだろ?最近ではアリスのことを『最速仕事モナカ姫』と呼ぶ人もいるくらい仕事ができて頭も良い上にモナカが好きである。


とりあえず、アイツが抱えてる仕事少し割り振ってもらうか。俺は、通称『アリスたそ守り隊』の団長として、アリスのそばで控えつつ、活動記録でも付けておこうか。 


でも、とりあえず今は、このかわいい生物を布団に持っていくか。


アリス、お前のベッドも紺地に金に紫ラメかよ。どんだけハマってるんだよ。まあ、女の子らしくしようと頑張ってピンクにしてた頃よりは入りやすいからいいんだけどな。

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