追放
いつも通り冒険に出ようと勇者を起こそうとする。今日は何で処刑しようかな。この前は水だった気がするけど、もう一発水で遊ぶか。勇者の下着に水を転移させ股間を愛撫するようにグルグル回す。
ついでに聖女の下着にも召喚しよう。コイツら昨日も盛ってたんだよね。私はさっさと寝たけど。そう言えば、朝起きたら布団無かったんだけど、勇者が奪い取ったのかな?私のパジャマのズボンもだいぶ下に落ちてたしなぁ。脱ぐ癖は無かったはず、往生際の悪い勇者が脱がせようとしたのね。魔力感知型にしておいて良かった。
とりあえず、盛ってる奴らに絶頂を味わわせてやる。起きるまで愛撫続けてやろう。ついでに下着ビチョビチョにしてやろうかしら。盛るなら盛るでしっかり盛らせてやろう。
私はエリスと冒険してもいいし。そんな事を考えて居たらエクスのほうは相変わらずショボい白い液体がピュッとだけだった。これで満足する聖女って何なの?と眠っていた前世の男の部分が出てきてしまった。
あ!いいこと思いついた。聖女の前の方とエクスの後ろのほうにアレ作って回したら面白いかも。早速水魔法を変化させる。
できちゃった。
盛って起きないのが悪いんだもん。よし。
えい!!!!
「ぅ………く……」とかいう男の声と「なぁ……ぁん」とかいう変な声が聞こえた。私は見ないふりをして、とりあえずパジャマを畳む。
あの……液体飛ばすのやめてもらっていい?私が濡れるの。
さて、冒険するために出てきたはいいものの、勇者エクスが変なことを言い出した。
「アリス、お前を追放させてもらう。禁煙なんて誰でもできるだろうが、そんな雑魚スキルどこで使うんだよ」
金色のサラサラな髪をしたイケメン、エクス=トゥウィラカリバーがめちゃくちゃカッコを付けながら言った。私は何も思わなかった。だから、「へー」と返す。
でも少しだけ悲しいのはなぜだろうか。そもそもこいつに禁煙の説明したっけ?でも表情には出ない。
その反応にガチギレしたエクスは「だから、追放するって言ってんだろ?その余裕な態度はなんだ?」と唾を飛ばしてくる。汚い。うるさい。慣れてるから仕方なくない?
それなのにこうなるのか。なんて考えているが、横でわめいてる勇者に腹が立った。
だから、「うるさい。あと、ツバ飛ばさないで汚い」とピシャリとやっつける。私の言葉に負けたのかだいぶションボリして見えた。いや、追放する側がそんな簡単にへこむなよ。気概のあるやつ出て来いよ。
禁煙の説明しなかったけど、サンティーゴの前例があるから火がつかなくて察したのか。そこの頭はあるのねぇ。
「他の人空気じゃない?」と思い、声を掛ける。さぁ、気概のあるやつ待っているぞ。おら、かかって来いよ。私の中に眠る男の部分が顔を出す。
私が「他に言いたいことある人います?」と聖女フローリアに聞くと、「うーん。料理美味しかった。ごちそうさま。最初勇者に媚びてるのかと思って腹立ったけど、別に眼中になかったみたいだし、いいや」と返ってきた。確かにやったこと媚びてたかぁ。アレ、罰なんだけど?
私は「追放するんだろ?もっと心、折りに来なさい。その程度で私の心を折れるとお思いで?」と挑発する。フローリアは「媚びることさえできないアンタにはようがないわ」と言ってくる。変だなぁ、いつからモテようとしている人になったのだろう。あ、そもそも盛ってるだけの人だったわ。
私は「あら、そう。残念な人ね。昔はあれほど可愛らしい人だったのに今やこんなに残念な人なんだもの。あ、そうだ、お別れ前にプレゼント」と言って、とっておきの呪いをかける。まじないであり、呪いだ。一撃必殺の魔法にもなるしね。
ただ、羞恥心を乗り越えないとその最強魔法は使えない。聖女が回復魔法以外を使えるようになればそれはそれで強いので、いいだろう。さぁ、私のライバルになりなさい。私の中に闘志が燃え滾る。
そう。
オヤジギャグ魔法である!!
で、思い出したように魔法使いのエリスにも声を掛ける。
「何か言いたいことないの?」と。さぁ、心を折ってもらえるだろうか。このままでは私が天狗になってしまう。慢心した最強は本当の強さを持った主人公に倒されてしまう。私は殺されたくない。
「別に無いね。アンタ雑用だったから、戦わないくせにアドバイスしてくるのウザかった。勇者に媚びてそうだったし。でも、眼中にないこと分かっていいわ」と返ってきた。結局2人とも勇者しか見ていないのか。期待外れだった。ただ、声だけは何故か名残惜しそうで、少し寂しさが心に染みる。
もう心を折ってはもらえないと確信した私は「今までありがとう。じゃ、達者でやってね。バイバイ」と手を振る。あ、エリスにもあげようオヤジギャグ魔法回路。性女に使えて、エリスに使えないものなんてないだろうし。
ラーメン食べよう。カレーラーメン。やっぱラーメンがいいわ。美味しい。熱い。
ブレイズ……元気かな?まだ、数週間なんだけどね?今度ここにブレイズ連れてこよう。あ、その前にサンティーゴのトメ婆に会いたい気もするなぁ。
ブレイズ連れてトメ婆のところに遊びに行こう。トメ婆のお孫さんだもんね、ブレイズ。




