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パパへの手紙

この前アルフィーネに会って、勇者が来るらしいしなぁ。私も出るタイミングで行ってやろうかしら。


とりあえず、暇だしなぁ。やっと一段落したからパパに手紙書こうかな。何書こう。


「お友達できたよ」とか「最近、痛い痛い来たけど、トメ婆に痛み治して貰ったよ」とかかな。トメ婆は書きたいなぁ。トメ婆、聖女って言ってたしなぁ。パパ知ってるのかな?


とりあえず、書こう。何しよう。トメ婆の話書こう。


えっと……、あれか。あれやな。


パパへ

聖女のトメさん知ってる?この前、思春期のアレ来て、痛かったけど、トメさんが痛みを治してくれたよ。この前、モナカくれておいしかったよ。

あ、そうだ。お友達ができたよ。王家の公爵令嬢のアルフィーネっていうの。アルフィーネに聞いたら勇者パーティーが結成されるらしいの。勇者パーティーの実情調査も含めて、同行するね。王都からだから遅くなるかも。出るのも1週間後とかになるみたいだよ。転移で帰ることもできるけど、パパも予定あるでしょ?もし、できたら、トメさんの旦那さんも会いたいな。パパって転生者知ってるの?また、いろいろ教えてね。 アリスより


書いた手紙をゴブリンロードのおじちゃんのところに持って行こうとしてたら、トメ婆に「ゴブリンロードのゴロウさんのとこ行くんで?」と聞かれた。


「うん。パパに手紙出したくて。自分で出すのもできるんだけど、魔力でバレるの恥ずかしくて。ゴロウさんも、この前、お酒代が足りなくなりそうらしいからね」


「ほうなん。ほな、ゴロウさんにコレ渡しといてくれんで?」

そう言って渡されたのは、魔剣マケンゼヨだった。コレ使ってたのって四天王のモジャモジャさんなんだけど。えっとブレイズのお父さんのファイアさん。


「ええよ。ほなけど、これってファイアさんが使ってた剣だよね?どうして?」


「ああ、物置に入れたまんまで使いもせんのに置いとってもあかんやろ?うちの旦那のインフェルノが息子のファイアに渡しとったんやけど、そろそろ孫に渡すで?って話なんよ」


「知らんかった。ほな、渡しとく。話してくれてありがとう」


そう返しながら以外な血縁に驚いてしまった。まさか、先代火の四天王のインフェルノさんが旦那さんだったなんてね。まさか、好きな人のおばあちゃんが今すぐそばにいるトメさんなんて。えっ?でも、メイスロード家のアルフィーネってトメさんの孫なんでしょ?どういうこと?


「アルフィーネってトメさんの孫でしょ?どういうこと?」


「ああ、アルフィーネなぁ。メイスロードの直系は私やけんなぁ。娘が向こうでおりたいって言よったけん、向こうに居るだけなんよ。ワシは死んだことになっとるけどな。爺さん直接は関係ない人なんやけどなぁ。うちのジジイ、向こうではインフェルノ=メイスロードとして血を引いてる設定になってるんよ。うちのクソ親父が今のジジイを気に入ったから養子って事にしたんよ。まあ、水面下だから、知らんだろうけどなあ。向こうで結婚しとうけんなぁ」


それって、死んだことになった人が帰ってきて結婚したことにならん?それでええんか?


「えっ?それでいいの?」


感じた疑問がそのまま出てしまった。トメ婆は優しそうな笑みを浮かべてこう言った。


「転生者やけんなぁ。イケメンやったんよ。火の四天王してたのは、そっちに転生したかららしい。まあ、今の魔王さんは先代魔王の闇の四天王ダークロードやけんなぁ」


「えっ?パパってそんなことしてたの?」

だから四天王なのに3人しかいなかったの?ああ、四天王のまま先代が亡くなったんだっけ?で、イメージ悪いからとかで後継者いなかったから闇の四天王のままなんだよね。


「ああ、孫が言よったアリスってアリスちゃんやったんかぁ。ソラさんもええらしいけどなぁ。まぁ、どっちでもええと思うわ。メイスロードの家系は娘に任せとけばええし」 


「そっか。ありがとう。ゴロウおじちゃんとこ行ってくるわ。すぐ戻るけん、カレーうどんお願い」


「気ぃ付けよ。転移ってたまに変なとこ出るって聞いたけん。アリスちゃんは無いと思うけどな」


トメ婆ってやっぱり凄い人だなぁ。


ゴロウさんのとこ着くと、また隠れて次はお酒を飲もうとしてたので、「おはよ、元気?」と声をかける。


「お、おう。お嬢。元気でございますよ。ええ、とっても。手紙ならすぐ預かりますよ。物の転移は負けませんからね」


焦りすぎだろうよ。何かやましいことしてたのかな?


「良かった。これ、ファイアさんの魔剣マケンゼヨをブレイズに渡したいんだって。あと、これ、パパに手紙。お願いね」


「おう。お嬢。了解でございます。帰ってやってくださいよ。たまに喫煙所に呼び出されて、「娘に嫌われた」とガチ泣きされるんですから」


「パパがゴメンね。いつもありがとう」


「いえ、お嬢のおかげで楽しいですよ。今日もインフェルノさんと飲みますからねぇ」


「良かったでぇ。ほな、帰るわ。昼、食べた?」

「おう。あと、お嬢、トメ婆の影響受けたか?なまってますぞ」


私はニコッと笑って転移する。


「トメ婆、ただいま。カレーうどんできた?」

「出来とうよ。ちょうどや」

「ありがとう」



カレーうどん美味いなぁ。




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