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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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511、下着屋シャルナール

アースドラゴンの皮でウエストコートとトラウザーズ、おまけに革鎧を私とアレクの分。さらにおまけでボルサリーノ風中折れ帽やベルトに手袋まで注文してみた。

そしてこれまた南の大陸でゲットしたビクーグナの毛。これでアレクにコートを注文してやった。コートは私の分も欲しかったのだが、どうやら毛が足りそうにないらしい。だからアレクの分だけってわけだ。防御的にはともかく暖かさや気品など最高級のコートができるだろうね。


ケイザ親方は最初こそあたふたしていたが、途中から燃えるものがあったらしくやる気が爆裂していた。こちらとしてもやる気で取り組んでもらえるのは嬉しいよね。ただアースドラゴンの革鎧と帽子については助(すけ)を頼むとか言ってたかな。苦手ではないけど得意でもないからと。こちらとしてはきっちり仕上げてくれれば誰が作ろうと文句はない。

本当は革鎧はクタナツのファトナトゥールに頼もうかと思ってたんだけどね。この際だからここでまとめて頼んでしまった。でもアースドラゴンの皮にはまだまだ余裕があるし、改めてクタナツで頼んでも悪くないよね。別デザインでさ。


よし。採寸も終わったしこれでひと安心だな。あとは待つだけ。一応仮縫いを半年後に予定してはいるけど私は絶対忘れるだろうからな。仮縫いの用意ができたらゼマティス家に連絡をお願いしておいた。とうぶん長旅なんて出かける予定はないし、ゼマティス家ならちょくちょく立ち寄るだろうしね。なお、前金としてさらに白金貨を一枚渡しておいた。ケイザ親方ったら大張り切りみたいだったね。これでうちは魔王様御用達だ、なんて言ってた気もする。


いやー出来上がりが楽しみだね。単純な防御力ならアースドラゴンの革鎧は今の白王龍のウエストコートを上回るだろうからな。普段使いには向かないとしても、ここぞって時に切り札があるのは悪くないよね。

そもそも白王龍のウエストコートですら無敵の防御だってのにさ。きっと作業は仕立て屋泣かせなんだろうなぁ。がんばってほしいね。




「待たせたね。じゃあ行こうか。」


「もうっ、カースったら。私の分なんかいいのに。しかもコートまで……」


「いやぁ、やっぱりアレクに似合うと思うとどうしても着てもらいたくてさ。あ、それよりシャルナールに行かない? さっきの件を伝えておかないとさ。」


「もう……いつもありがとう。スピーマコットンの下着だなんて、どんな着心地なのか想像もつかないわ。あ、でも私シャルナールの場所知らないわよ?」


なぬ? 実は私も知らないんだよ。アレクと何度か下着屋に行ったことはあるけど、シャルナールではなかったもんなぁ。


「じゃあ適当に辻馬車でも拾って、連れてってもらおうか。」


「そうね。それが無難ね。それに実は私、マダム・ガブリエルに会ってみたかったの。」


「あぁ、そうなんだ。優れたデザイナーでもあり職人でもあるらしいね。」


まぁ、アレクから聞いた情報だけど。職人としての腕はともかく、デザイナーとしてのセンスは前世ゆずりだったりするんだろうか。私には前世から持ち越したセンスなんてたぶんないよなぁ……魔法に関しても母上からセンスがないって言われるぐらいだし。まぁ、いいや……


「そうなの。あのデザインのセンスは感服ものね。でもご高齢らしく最近はあまり表にお出にならないって聞いてるし……会えたら幸運、ぐらいに思っておくわ。」


高齢なのか。そういや王太后と仲がいいんだったな。歳も近いんだろうなぁ。


「そうなんだね。あ、辻馬車だ。」


手を挙げて止まってもらう。そして乗り込む。行き先はシャルナール本店。よろしくね!




もう着いたのか。わずか十分てとこかな? 同じく一等地だけあって近いってことだろうな。


「いらっしゃいませ……」


あからさまに歓迎されてない挨拶じゃん。あ、へー。下着屋と思い込んでたけど服も扱ってるのね。ぱっと見だと半々ぐらいだろうか。どれも高そうだねぇ。


「下着を作りにきたの。ケイダスコットンでね。できるかしら?」


うんうん。ここでの会話はアレクに任せた方がいいね。私は黙ってよう。というかアレク、ケイダスコットンではなくてスピーマコットンなんだけど……あぁ、わざとか。


「大変申し訳ございません。現在ケイダスコットンの入荷がございませんで。お受けできかねます」


「それは分かってるわ。ああそうそう、私はアレクサンドル家のアレクサンドリーネ。こちらは魔王カースよ。見れば分かるわよね?

布は近いうちにテイルコータのケイザ親方からこちらに回ってくるわ。それを一言伝えに来ただけよ。できればマダム・ガブリエルに直接お伝えしたいところだけど、本日はこちらにいらっしゃるのかしら?」


「ひっ! しっ、失礼いたしました! すぐに上の者を呼んでまいります!」


これはどっちの名前に反応したんだろう? でも話が早そうで何よりだね。この後もアレクに任せておけばいいだろう。まだまだ先の話だけど、出来上がりが楽しみだねぇ。自分の装備よりも!

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― 新着の感想 ―
やはり女性物の下着はご本人にお任せした方がいいですな。
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