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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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267、報復か嫌がらせか

破極流の道場から歩くことわずか数分。もう着いた。着いたけど……マジか。


「何だこれ……すげぇ家建てたな。」


家というか豪邸? 今の私んちより大きくない? ただ、デカいけど豪華じゃないんだよな。例えるなら巨大なアパート? もしくは田舎の小学校か? 四階建てとはなぁ。


「大きいでしょう? ダミアン様の意向でこうなったんです。この辺りの子供たちが住めるようにって。」


「子供たち? まさか孤児院も兼ねてるのか?」


「いえ、そこまで大層なものではありません。本当に住んでるだけなんです。子供たちに教育まで施してるわけじゃありませんので。」


「いや、それでもすごいだろ。この広さだったら数百人は住めるよな? 今何人ぐらいいるんだ?」


「おそらくですが、百人ぐらいだと思います。まったく……金食い虫で困ったものですよ。」


その割には嫌そうな顔してないな。つーかダミアンの野郎、すごいことしてんな。何が目的なんだろう。完全にボランティアでやってるわけじゃないだろうし。


「お帰りなさいやし姐さん!」

「お帰りなさいやし姐さん!」

「お帰りなさいやし姐さん!」


おお?


「今帰ったわ。こちらは魔王カース様。もちろん知ってるわよね? ここまで送ってくださったの。」


「おおお! あの魔王カース様ですかい!」

「おおっ! ダミアン様の盟友魔王様!」

「ようこそダミネイト一家総本部へ!」


んん? ダミネイト一家?


「なあリゼット、今ダミネイト一家って聞こえたんだけど。」


「はい! ダミネイト一家って元々この近くに拠点があったんですよ。この際だからってことでここにまとめたんです。色々と便利になりました!」


そういえばダミアンってそういう組織も持ってたな。戦闘力はあんまりないけど地域密着な裏組織って感じだっけ。


「警備はそれなりに厳重ってわけか。じゃあ帰るわ。ダミアンによろしくな。」


「ええっ! カース様寄ってってくださいよぉ。何なら朝まで。贅沢を言うなら私の寝室で。」


「それは贅沢だな。それより例のものだけど明日の昼までに用意できるか? 昼前には領都を出る予定だからさ。」


現金をいくらかとマイコレイジ商会の本物の印影。今すぐにできるんなら今でもいいけどさ。


「大丈夫です! 明日のお昼までにお届けします! で、お立ち寄りは……」


「悪いな。アレクが待ってるから帰るよ。その代わりってわけじゃないけど、もしリゼットの身に何かあったら魔王が報復するって言いふらしてもいいぞ。」


五等星バーンズさんだってダミアンのために似たようなこと公言してたもんな。


「あぁんカース様ったら冷たいですわ……でもすっごく嬉しいお言葉も。では早速なんですが、さっきのチンピラ冒険者なんですが、依頼主は分からなかったじゃないですか? でも報復をお願いしていいですかぁ?」


「面白いこと言うじゃん。いいけど誰に?」


「もちろんドストエフ様に決まってますわ。ドストエフ様のお屋敷を燃やすか大岩を落とすか、何か報復してもらえません?」


証拠はないけど報復。リゼットにしてはぶっ飛んでんな。だが面白い。まるでクタナツ男みたいじゃん。気に入った。


「いいぞ。じゃ、行こうか。案内してくれよ。」


「いえ、申し訳ありません。もし実行していただくとなると同じ時刻に私がここにいなかったら疑われてしまいますので。私が貴族街を訪れたことも知られてると思いますし。」


ほう。アリバイ確保か。身内だらけのこの場所でアリバイになるのかは分からんが。


「じゃあ誰か分かる者を頼む。どうせ実行はもう少し後だしな。先に確認だけして送迎してやるよ。」


「ありがとうございます。わずかな躊躇もないその決断。とてつもなく頼もしいです。それだけに派手にやりすぎるとカース様が真っ先に疑われてしまいます。つい頼りにしてしまう私が愚かでした。だからどうでしょう。カース様の仕業だとバレにくいよう地味な嫌がらせ程度にとどめていただくのは?」


だったら初めから言うなって話だが、まあ、つい口から出てしまうことってあるしね。クレバーなリゼットに限ってそうは思えんが。


「もちろん構わんよ。ところで地味な嫌がらせってどんな感じがいい? ぱっと思いつかないんだよな。」


「そうですね……あっ、正門に切れ目を入れてはどうでしょう? 朝の出発時に開けようとすると門がばたーんと倒れるわけですよ。面白くないですか?」


確かに面白い。地味ではないと思うけどね。でも関係者以外の怪我人が出そうにない所はいいかな。


「じゃあそれでいこうか。では案内を頼む。」




さて、場所の確認は済んだ。うちから結構近いじゃないか……これならリゼットを送る前にちょいと寄り道するだけでよかったのに。

ちなみに案内はダミネイト一家の者だ。


「じゃ、戻るぞ。」


「へい。よろしくおたの申します」


もちろん隠形をかけて飛んでいる。




さて、奴を送り届けたことだし……やろうか。嫌がらせ大作戦を。

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