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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第6章

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434、高等技術

私が走るより速いペースで飛ぶこと十五分。同じ地下にしてはえらく遠いな。


「あそこだ。あそこを右に曲がると運搬場の入口がある」


「分かった。じゃあここまででいいよ。戻ってて。」


「ああ、何もできない我らで申し訳ないが……すまん人間よ。どうか精霊様を……」


「ああ。こっちも友達が囚われてるからね。」


「うむ、そちらの精霊様もご無事であることを祈っておく」


さて、あの角を曲がったら戦闘開始か。どうしたもんかな。アレクにはマックレスの面倒を見てもらわないといけないからな。じいちゃんの護衛はどうしたものか……ん? 何か忘れてるような……あ!


「トーア!」


「どうしたのカース?」


「トーアのことを忘れてたよ。あいつにはおじさんの護衛を頼んでたのに。」


「……オレがどうした?」


えっ!?


「トーア……さっきまでいなかったろ? どこにいたんだ?」


「……ずっといたぞ……お前達がドワーフに夢中で気づいてなかっただけだろう? くくく……」


こいつ、すげぇな。霞の外套並みってのは言い過ぎにしても、どんだけ気配を隠せるってんだ? 全然気づかなかった……私の隠形並みか? いつの間にやらいなくなったかと思えば……いや違う。いなくなったことすら忘れてたんだ。こいつヤバいな……

なあカムイ、お前は気づいてたよな?


「ガウガウ」


当たり前だって? ほっ、よかった。


「まだ飽きてはないな? 今からが危険なところだからな。おじさんの護衛をきっちり頼むぞ?」


「……飽きるどころか楽しんでいる。まさか城の地下にこんな場所があろうとはな……しかもドワーフに精霊か。生きて帰れたなら大儲けできそうだな……」


「まあがんばれ。その予感は正しいと思うぞ。」


商王に口止め料を強請(ゆす)るのか、それともドワーフを手懐けて魔道具利権にでも食い込むか。確かにいくらでも儲けられそうだよな。


「くくく……おもしろくなってきやがったぜ……」


さっきまで黙ってたくせに。


「じゃあアレク。ちょっと行ってくるから待っててね。」


「ええ。カースなら一分で終わるわよね。」


はは、どうだろ。では……


『隠形』


ちょいと制圧してくるぜ。


洞窟の先を右に曲がる。おお、洞窟が壁で塞がれている。いや違う。あれ壁じゃなくて扉じゃん。エレベーターのドアみたいに横に開くやつか。てことはどこにスイッチかボタンがあるのか? うーむ見当たらない。

見張りの騎士はいない。壁の向こう側にいると見たね。


『水鋸』


ボタンがないなら仕方ない。ドアを斬ろう。どうせミスリル製なんだろ? お前らが思うほどミスリルは無敵じゃないからな?

ほぉら開いた。でもおかしいな。誰も出てこない。気配も……ない。仕方ない、入ってみるか。うおっ、危なっ! 床がないじゃん! 危うく落ちるとこだった……何だこの縦穴は。底が見えない……マジでエレベーターなのかよ。だから普段は警備してないってことか。ワイヤーなんかも見えないし脱出不可能ってことだもんな。

よし、行ってみるか。いや、その前に……




一度戻って、打ち合わせオッケー。私は上、アレク達は下を探ってもらうことになった。ただしマックレスが目を覚ましてから。トーアをどこまで信用できるか気になるところだが、カムイもいるし大丈夫だろう。アレクだって甘くないし。

さて、下も気になるけどやっぱ私は上だよな。先に出発しよう。尖塔を制圧して精霊を探さないとね。あっちの方が警備が厳しそうだし。待っててねコーちゃん。

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― 新着の感想 ―
確かに勝ち馬に乗れたら大儲け出来そう。
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