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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第6章

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96、ゼマティ・ロサ・ルゴスの花

ふーう。そろそろ昼かな? いい集中だったわー。天気もいいし凧揚げでもしたい気分だね。コマ回しでもいいな。夏なのにどうしたことだろうね。


アレクったら今日もあいつらにマッサージをさせているんだよな。今日は何とかクリームを使うって言ってたな……ちょっともやもや。アレクは悪い子だなぁ。きっと私の嫉妬エネルギーを溜めさせるためだな。昨日の昼間がすごかったもんだから味をしめたか?まったくもう。




「お待たせ。できたわよ。」


おお、いいタイミング。


「ありがと。おっ、顔色がいいね!」


「ありがとう。あいつらも少しは上達したみたいね。だからカース、今夜も……ね?」


「もちろんだよ。じゃ、いただくね。」


あいつらの上達と今夜の関係……分かるとも。そりゃあ分かるよ? 肌がいい感じなんだよね。だから今夜もじっくり可愛がってねって言いたいんだよね。昼から頬を紅くしちゃってさ。可愛いなぁもう。




途中でガスパール兄さんとセヒーリさんもやってきた。ぐったりしてるじゃん。


ふむふむ、調査が細かくて大変なのね? キャフィティンの痕跡とかを探ってるわけか。大変だねぇ。まぁ読心者たちの隊長的な奴だし? 厄介な奴だってことには間違いないよね。格としてはシュガーバと同じぐらいだろうか。




「ふう。馳走になった。さすがアレックス嬢だな。いやいやありがとう。美味しかった」


「ご馳走様。アレックスちゃんの料理を毎日食べられるカース君が羨ましいよ。あれ? よく見たらさっきより顔色がいいね。ゼマティ・ロサ・ルゴスの花みたいに紅くて素敵だよ」


兄さんよく見てんなぁ。分かるとも。頬を紅潮させたアレクは可愛いよね。それよりゼマティ・ロサ・ルゴスって何だ?


「ありがとうございます。少しいい運動をしたもので。ゼマティス家の由来となったゼマティ・ロサ・ルゴスの花に例えていただけるなんて光栄ですわ。」


そうなの!? そんな家名の由来があったの!?


「知っててくれたんだね。ありがとう」


「お義母様のご実家ですもの。当然ですわ。」


「ますますカース君が羨ましいよ……」


兄さんが遠い目をしてる……ごめんね。アレクは誰にも渡さないからね。




食後のティータイムも終わり、いよいよ出発の時間だ。


「じゃあ兄さん、またどこかで会おうね。セヒーリさんもお仕事頑張ってください。」


「うん。またね。カース君もアレックスちゃんも元気でね。コーちゃんにカムイも。」


「うむ、魔王殿のおかげで助かることばかりだ。大陸の情勢も少しは見えてきた。このコナクライを押さえておかねば南側から攻めこまれかねんようだな」


その辺の難しい話は宮廷魔導士に任せるよ。


「ではガスパールさんにセヒーリ様、またお会いしましょう。」

「ピュイピュイ」

「ガウガウ」


私達四人、それにアッシリとシュガーバ、あと野良犬。この犬はまだシュガーバの調教(テイム)が全然済んでないらしい。だからこのままだとこちらの情報があちらに流れることを心配していたのだが、いつの間にやらカムイの舎弟的なポジションにおさまってた。で、カムイが言うには飼い主との繋がりが切れてるらしい。カムイは自分の眷属になったからだと言っているが……本当か? そもそも眷属って何だよ。お前だって大地の精霊の眷属的な存在だって話だったよな。そんなお前の眷属かよ……まあ、舎弟だな。




昨日も歩いた狭い道を歩いている。飛ぼうかとも思ったがやっぱ旅は歩かないとね。ってことでのんびりと歩いてる。


「そういやアッシリさぁ。お前の村ってここから何日ぐらいかかるんだ?」


「十五、六日ぐらいだ。カラバほどは遠くない」


ふーん。そこそこ長旅になりそうだな。それよりこいつ、いつからタメ口になったんだ? まあどうでもいいけど。


「なあ魔王よお……あの二人、宮廷魔導士って言ったか。どんな立場なんだ?」


おっ、シュガーバの奴は情報収集か。こいつまだ元のポジションに戻れるとでも思ってんのか?


「名前の通りだぞ。名目上は王国騎士団に所属しているが実際は別組織かな。国中の魔法使いの頂点に立つ者の集まりだな。一騎当千だぜ?」


エリート中のエリートだからね。


「あんなのが何人ぐらいいるんだ?」


「それは内緒だ。ただ見た感じで判断するとカラバの街ぐらいなら一人で制圧できるだろうよ。」


人数なんて知らねーよ。一人で制圧はちょっと言い過ぎな気もするけどね。一人で破壊なら間違いない。


「そうか……コナクライの人間の大半をあっさり連行したんだ……とんでもない手練れ揃いってことだよな……」


「そうだな。せいぜい敵に回さないよう気をつけるといい。カラバの街を更地にすることだって難しくないんだからさ。」


「マジかよ……カラバを攻めるってのか!?」


「知らねーって。たぶん攻めないだろ。そんな余裕ないんじゃないの? ヤリマダ半島をまとめるのが先だろうし。」


あちこちに村が点在するって話だったしね。そいつらをどうにかしないことにはカラバどころじゃないよな。あ、そういえば……


「カラバって兵力はどれぐらいあるんだ? 騎士とかっているのか?」


「戦いとなると女子供以外の全員が兵士となる。全兵力となるとさすがに分からないが……領内からかき集めるとすると四千は揃うな。あと騎士はいないが駱駝騎士(ラクミジャール)はいる」


らくみじゃーる? 何だいそれは?




ふむふむ。へえ、あれか。ラクダに乗って戦うわけか。蹴られたら即死だって? やるね。

ゼマティ・ロサ・ルゴスについてはこちらの10話『エピローグ』を参照ください。

『異世界金融外伝 〜不惑の女が待つ男 乱世に咲く一輪の花〜』

https://ncode.syosetu.com/n4422gx/


本年もよろしくお願いします!

2024/1/1 暮伊豆

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[一言] 本年もよろしくお願いします。 カムイの舎弟ですかね。
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